新卒で入社してまだ1年も経っていないけれど、もう辞めたいのです...1年も続かずに辞めてしまうのは、将来にも響くと思うのですが、実際どうなんでしょうか?
頑張れるのであれば、絶対に続けた方がいいです! しかし状況や理由にもよります。
歯科衛生士は【 離職率の高い職種ランキング 】でも常に上位に入っているので、歯科業界では新卒でも転職する人は毎年かなりの数おります。
まずは改善を試みる → どうしてもダメなら別の未来を考える。次の職場でうまくいくかどうかは【今の取り組み方】によって大きく変わります。
新卒だけれども辞めてしまった衛生士に待ち受ける未来や次の職場での面接対応法から退社する際の正しい手順、すぐに辞めてしまうデメリットまでこれまでデンタルハッピーが直接関わってきた約400名の新卒転職者のケースを基に【少しでも不安を減らせるための】完全ガイドを作成しました。
- 1. 新卒歯科衛生士の辞めたい理由から見る改善策
- 1-1. 院長と性格が合わない
- 1-2. 言われていた条件と違う
- 1-3. スタッフとの人間関係で悩む
- 1-4. 診療内容や仕事内容がイヤだ
- 1-5. 将来性を感じない
- 1-6. クリニックの雰囲気が合わない
- 1-7. 衛生面がひどい
- 2. 新卒歯科衛生士が円満退社できるまでのステップ
- 2-1. いつ退職を伝えるべきか
- 2-2. 辞めさせてもらえない時は・・
- 2-3. 新卒で転職したらどうなるのか?
- 2-4. 円満退社をする秘訣
- 3. 1年目でも退職時期によって違う
- 3-1. 1ヶ月以内の退職
- 3-2. 試用期間内に退職する場合
- 3-3. 半年以内の退職
- 3-4. 1年以内の退職
- 4. 新卒ですぐに辞めてしまうデメリット
- 4-1. 親に言いづらい
- 4-2. 職歴に傷がついてしまうのは大丈夫?
- 4-3. 新卒で無職になるのは不安
- 4-4. 短期退職した新卒歯科衛生士は後悔している?
- 5. 仕事が辛い!新卒歯科衛生士の深い悩み
- 5-1. 精神的に病んでしまって鬱っぽくなる
- 5-2. 辞めたいのに辞めさせてもらえない
- 5-3. 新卒で早期退職する5職業との共通点
新卒歯科衛生士の辞めたくなる理由と改善策
院長と性格が合わない
【院長と合わない】という退社理由は全世代通して、歯科衛生士が辞める理由第一位です。
入社後短期間で辞めたくなる方で良く上がる理由は【叱られた/怒られた】というケース。これまでの学生時代にあまり怒られる機会がなかった方にとっては【自分を否定された】と強く感じてしまい、自己嫌悪に陥ってしまう方もいます。
学生時代に部活動などで、理不尽な思いをしてきた新卒にとっては経験済みなことでも、ずっと平和な人生を送ってきた人にとっては、理不尽に怒られる=パワハラと解釈をしてしまうかもしれません。
怒られる事はないけれど、院長が嫌いで、本当に嫌でもう辞めたいと考えている方も多いと思います。嫌いな人と同じ空間を共にすることほど嫌なことはないですからね。
残念ながら、今後の長い社会人生活で嫌いな人と関わらずにいることは不可能です。だからこそ今すべきことは、苦手な人との付き合い方を学び、怒られずらい処世術を身につけることです。
院長との相性が悪いからとすぐに転職をしても、苦手な人へのうまい対処法を知らないあなたは、また同じような状況になってしまうかも知れません。
今の職場をスワイプすることはいつでもできます。今はまず【叱られた時の対処法】を身につける良い練習試合だと考えても良いかも知れません。
そうすれば、次の職場では同じようなことが起きても今のようには凹まないはずです。
>>もう嫌な思いをしないために【怒られた時】の正しい対処方法
>>新卒歯科衛生士が学ぶべき賢い処世術
仕事は常に理不尽なことに満ち溢れております。新卒で夢のような職場にめぐり逢えた方は、いつの日か歳を取ってから理不尽な現実と初めて向き合うことになります。
苦手なことの克服は若い内の方が簡単です。今あなたが人間関係を築くことに苦手意識を感じているとしたら、改善に向けてトライするのは少しでも早い方が絶対に良いです。
衛生士としてキャリアを積むと自信と同時にプライドが出来てしまい、注意をされる事すら受け入れられなくなってしまうのです。ましてや苦手な人の克服は困難を極めます。
結果として苦手な人がいると、いつもその職場から逃げ出すことでしか解決を図ることができない、転職を繰り返す人になってしまうかも知れません。だからこそ今新卒で苦労しているあなたはある意味恵まれているのです。
『怒られるている内が花だ』という格言がありますが、人は怒ることに疲れると、怒りでエネルギーの消費を抑えるために無視をし始めます。職場での無視は本当に辛いですよー。そうはならないように!
※ このページの要点を3分動画にまとめました。
成長の3三大要素に必ず上がるのが【素直さ】です。嫌いな人の言うことはどうしても素直に聞くことが難しいですよね。
クリニックのボスである院長が辞めることは絶対になく、『新卒なのに素直じゃないから、あんまり先が期待出来ない衛生士だ』と判断され、成長に興味がなくなります。すなわち技術を指導する事もがなくなるため、一番成長できる新卒という時期を棒に振ることを意味します。
言われていた条件と違う
これは歯科業界だと意外と良くあるケースです。給与は色々な求人サイトに募集を出しているクリニックだと、サイトによって募集条件を変えてしまうこともあり、悪気なく雇用条件が変わってしまっていることが起きます。
もしあなたが『想定していた給与額とちょっと違うなぁ・・』と感じた際は、なるべく早めに院長に相談してみましょう。意外とすぐに改定されることもありますよ!
後になればなるほど訂正される可能性は低くなりますから。
勤務時間が原因で辞めたくなる歯科衛生士も多いです。特に残業。
診療時間から30分後の退社は一般的です。もしその時間内に退社することにに不満を抱えている場合は、他のクリニックに行っても状況が改善されない可能性が高いので、我慢した方が無難かもしれません。
しかし退社時間が1時間延びる場合は、残業が当たり前の環境になってしまっているクリニックですので、残業代でガッツリ稼ぎたいと考えている人を除いては、モチベーションを保つのも難しく、不満は大きくなりがちです。
入社後すぐ辞めてしまう理由第二位 : 残業がひどすぎる。
残業が非常に長いにも関わらず、みなし残業代と言う形ですでに給与に組み込まれているために、どんなに残業をしても給与が上がらないクリニックに入社してしまった方が多いです。
あなたの職場が普通なのか、それとも異常なのか悩まれているのでしたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。
スタッフとの人間関係で悩む
人間関係でも先輩歯科衛生士さんとの関係よりも先輩歯科助手とうまくいかずに、辛くなってしまう新人が多いです。
歯科助手さんと信頼関係を築けない衛生士によくある特徴として、『私は苦労して資格を取ったんだから!助手のアンタに言われたくない!』と同僚の歯科助手を下に見てしまう傾向があります。知らず知らずの内に態度に出てしまうと、自然と戦いが勃発してしまうでしょう。
長年働く助手さんには知識も豊富で、違法行為ですがスケーリングを行なっている人もいます。そのため『なんで私よりも全然仕事が出来ない小娘が私よりも待遇面がいいの (イラッ』と強い対抗心を持って向かって来ます。
新人であるあなたがまともに立ち向かってもボロボロに敗北することは目に見え、戦うことはリスクが高すぎます。
正直【ゴマすり】という古典的な策を活用するのもおすすめ出来ます。
近年誤解をされてますが、相手のことを強く意識していないからこそできる、達観している大人が使う相手の操作方法なのです。
もしあなたが特定のスタッフだけではなく、複数人のスタッフとうまくいかないとしたら、それはきっとあなた自身の態度に問題があるかも知れません。人間関係が苦手な人に共通する特徴の一つに【気持ちが顔に出やすい】ことが挙げられます。
相手が注意や指示をしているのは、あなたに改善してほしいからであって、その時に注意している相手が不服そうな表情をしているとしたら・・・
考えて見てください。もしあなたがお店の対応に強い不満を感じて、苦情を訴えた時に、相手がいかにも嫌そうな表情をしていたり、【自分は悪くない】という態度を取られたら、怒りがこみ上げてきませんか?
一日も早く表情のコントロールを身につけないと、どこへ行っても人間関係で悩む人になってしまいますし、仕事以外でも損をすることがたくさん出来てしまいます。
診療内容や仕事内容がイヤだ
大きく分けると2つのタイプに分かれます。
① 歯科衛生士業務をさせてもらえない。
治療にこだわりが強いクリニックほど、最初は見学から始まり、徐々にアシストに携わるという教育規定が確立している所も多いです。そこのクリニックで行う治療レベルや術式を覚えてから予防処置に携わらないと、治療時にDrが言っていることと、メンテナンス時に衛生士が話す内容に相違が生じてしまいます。
もし今あなたが衛生士業務に携わることが出来ないためにフラストレーションを抱えているとしたら、今は歯科治療全般を学んでいる大事な時期と考えて頑張った方が良いでしょう。
逆に先輩DHがいない職場ではスケーリング後のチェックをしてもらう事も出来ずに、できているのか出来ていないのかも確認することが出来ず、ただただ数だけこなしている新卒もいます。
しかし先輩衛生士がたくさん在籍していて、歯科助手がいないクリニックに関しては話が変わってきます。メンテナンスはできる人達が対応して、できない人はアシストワークや洗い物をメインにしか携われないケースもあります。
そんな時は一番下の先輩を見てみると良いでしょう。その人があなたの一番近い未来の姿です。歯科医院によっては1年経っても衛生士業務を任せてもらえないクリニックはあります。もし1年後も衛生士業務を行うチャンスがないと判断した場合は早めに職場を変えても良いかも知れません。
2022年現在も新卒にとっては新型コロナウイルスの影響を大きく受けており、入社当初から予防処置に携わることはなかなか出来てません。新型コロナウイルスの影響もあり、不急の処置と見なされるメンテナンスはアポイントを取らないクリニックが非常に多いのです。焦らなくてもまだ大丈夫です。
>>歯科衛生士の求人事情はどうなっている?コロナ騒動下の就職活動。
② 衛生士業務以外をやらなければいけない
受付や掃除はしたくないと言う新卒もいますが、やったことのない業務だから『〇〇をしたくない』と言うスタンスは、無駄にあなた自身の可能性を狭めてしまいます。
もちろんせっかく歯科衛生士になったのだから衛生士業務をやりたいと言う気持ちもわかりますが、歯科医院の中での業務で覚えて無駄なことはありません。
受付業務も然りです。なんでも吸収しようと言うマインドに切り替えることをが大事です。
将来性を感じない
『クリニックの治療内容を見て、こんな治療をしているんだ。。』と治療レベルに幻滅してしまう新卒衛生士もいるかも入れません。これは歯科助手経験のある新卒に良く見受けられます。
キャリアアップを取るべきか履歴書上の経歴を優先させるかは悩む所です。今のクリニックで続けた方が良い、それとも転職するべきかを悩まれている際は、弊社のキャリアアドバイザーがゆっくりお話をお聞きしますので、一度転職カウンセリングを受けることをお勧めします。
クリニックの雰囲気が合わない
これも新卒衛生士が早期退社する大きな理由の一つです。特に企業系の接遇マナーや自己啓発系セミナー参加を強要されるクリニックや超マニュアル型のクリニックなどは合う合わないがはっきりと分かれ、正直【合わない】と感じる方が約半数です。
クリニック文化・価値観の不一致は堪え難いものであるため、我慢して働くことも非常に難しいです。そのため見学時には職場環境の風土・文化は事前に絶対確認しておくべき項目です。もしあなたが医院カルチャーに合わないと感じているとしたら、一度だけでも先入観を捨てて、相手に合わせてみてください。
衛生面がひどい
歯科医院の衛生環境を一番気にするのは、新卒歯科衛生士と言われております。それは衛生士専門学校時代に厳しく衛生観念に関して教育を受け敏感になっているからと思われます。
新型コロナウイルス問題が起きてからは、患者さんはもちろんのこと、歯科医療従事者である自分達を守るためにも、多くの歯科医院が衛生面の強化に取り組んでいます。
そんな中でも以前、いい加減な衛生管理のクリニックに愛想を尽かして退社をしていく新卒もいます。
>>歯科医院で実践されている感染予防対策
大学病院レベルの衛生管理を個人経営の開業医に求めるのは正直酷な話です。しかし今の世情を考えて、真剣に衛生管理に取り組んでいないクリニックは、弊社でも転職先として紹介を避けているのが実情です。
新卒歯科衛生士が円満退社できるまでのステップ
いつ退職を伝えるべきか
どのタイミングで退職を伝えるべきか
試用期間内であれば、なるべく早いタイミングで伝えることが望ましいです。もし試用期間を過ぎているのであれば、なるべく1ヶ月前には伝えることが好ましいです。辞めることが確定しているのであれば、あなたに教えているクリニックの手間とコストを考えた方が良いかもしれません。
多くの歯科医院では、試用期間内でも勤務日数が短い人の退社希望は止めませんが、試用期間の最後のタイミングで辞職願いをしてきた人は『せっかく仕事を覚えたのに勿体無い』と言う心情から強烈な引き留めにあるケースも多いです。
休みの前日の診療後が行動に起こすベストタイミングであることは明言しておきます。また伝える時期としては賞与をもらった後というのが一番多いようです。
辛い・苦しい気持ちで働いている人にとっては、退職の意向を伝えたら、なるべく日数をおかずに辞めたいと思うかもしれませんが、歯科衛生士として【患者さん】のことは考えられる人になってほしいです。そのため、今入っているアポイントに支障をきたさないように辞めることがベストです。
辞めさせてもらえない時は・・
辞めたいと考えている新卒歯科衛生士の一番の山場とも言えるのは、【スムーズに辞められるのか?】というポイント。
実際に5人に2人の辞職願いは叶わず、長い人で1年以上引き留めに合い、結婚や出産などのライフイベントまで辞めさせてくれない束縛系の院長もいます。
またお願いされると断れないタイプだと見られると、辞めないでほしいと懇願される事もあります。相手のお願いを一度聞いてしまうと、次に退職する機会を失ってしまうのです。
そのため『辞めたい』と伝える理由や言い方は非常に重要です。
嘘を理由にして辞めることはこれから社会人として生きてゆく上で、あまりにも幼稚であり、するべきではありません。
ただ口で伝えるだけでなく、『一身上の都合で退社させていただきます』と退職願い(辞表)を書き、意思が固く揺らがないと伝えることは効果的です。さらに次の職場も決まっているという状態であれば、院長や先輩が止めることは非常に難しいです。
誰に最初に伝えるべきか? もしあなたが辞めるかどうかを悩んでいる状態で、環境が改善するのであれば頑張りたいという気持ちがまだある場合、信頼のおける先輩スタッフに相談するべきです。
しかし、気持ちが決まっており、何が何でも辞めたいと言うのであれば院長・理事長などのクリニックのTOPに直接伝えることが多くの場合、話がスムーズに進みます。
新卒で転職したらどうなるのか?
新卒でクリニックを辞めた人の体験談
転職を専門にサポートする人材会社であるデンタルハッピーでは、これまで数多くの新卒転職者をサポートしてきました。もしあなたがどうするべきかを悩まれているのであれば、ご参考までに下記の体験談をお読みください。
>>最初の職場を試用期間で退社するも、転職後は充実した楽しい時間が過ごせ成功転職ができた理由。
>>入社後に先輩衛生士がいなくなることを知らされ転職を決意した
>>新卒で入社後に違和感を感じ、悩んだ挙句に転職した新卒衛生士
円満退社をする秘訣
『自分はここの職場で働き続けることはもうできないけれど、短い期間でもお世話になった先生や先輩スタッフ達にご迷惑はかけたくない。』と相手にしっかりと伝わるように退社の意思を伝えることです。
辞める時はきちんと辞める。これはどんな業界でも鉄則の掟です。
辞めると伝えたら院長に激怒されるかもしれません。その後どうしてもクリニックに行きづらくなってしまいますが、絶対にバックレはよくありません。
円満退職をしていく人のことは忘れたとしても、バックレた歯科衛生士のことは怒りから記憶が定着して、なかなか忘れられないものです。
まず大事なことは、院長に期日を明確にしてもらうこと。突然辞めてしまう人の多くは、院長との間で退社日が決まらずに、にっちもさっちも行かなくなり、バックレと言う選択をとってしまうのです。だからこそ、最初に辞めると伝えるタイミングで期日を明確にしてもらい、その日までは全力で働きましょう。
きっちりと退社できた方は、次の職場では確実に良いスタートを切れるはずです。
辞めるからどうなったって大丈夫でしょ?と考えている歯科衛生士は、悪い行いは必ず自分に返って来るもので、次の職場でもうまくゆかずに転職回数を更新し続ける結果になることが多いです。
1年目でも退職時期によって違う
1ヶ月以内の退職
3年間かけて勉強をしてやっと資格を取得したにも関わらず、4月に入職して即辞めてしまう歯科衛生士は毎年必ずいます。
ほとんどの方が何かに我慢が出来なくなってと言うケースです。中には初日に勤務してそれ以降行かなくなると言うツワモノもいますが、決して褒めらたものではないので、最初からいい加減なことはしないようにしましょう。
また絶対にやめた方が良いのは、退職代行を使用した退社です。特に地方エリアで働く歯科衛生士は、退職代行の利用者は歯科医師会でも名刺しで話題に上がりますので、完全に村八分になることがあります。
たとえ1ヶ月だとしても、きちんと礼を持って職務を全うするべきです。
試用期間内に退職する場合
1年間は今のクリニックで続けることが難しいと感じている新卒が、退社するタイミングとして選択されるのが試用期間後の6月末と言うタイミングです。
そのため7月に入ると求人募集をする歯科医院が一斉に増えるのはこのためたです。
大切なことは仮に試用期間で退社しようと思っていても6月最終日に言うべきではありません。事前にクリニック側の都合も考えて伝えるべきなので、5月末に院長に意向を伝えるのが正しい退社の仕方と言えます。
半年以内の退職
一番中途半端な退社となることは否めません。秋頃の退社となると初めてのボーナスとなる冬のボーナスももらえず、中途半端な辞め方になるため転職にも一番響きます。経験者であれば秋の転職は給与UPが見込めるアツイ転職となるのですが、新卒衛生士の場合、その期待も薄く、半年間の頑張りは一番勿体ないかもしれません。
1年以内の退職
一年以内に退職する新卒歯科衛生士の中で、12月末退社の衛生士と1年間働いて3月末に退社する人たちは一番多いです。丸1年での転職は次の転職にも大きな影響なく、合わない環境でも一定期間頑張り抜いたと評価をしていただけるケースもあります。
新卒ですぐに辞めてしまうデメリット
親に言いづらい
厳しい親であればあるほど、『石の上にも3年』・『3年は働け』と3年間続けることを求めます。そんな時は親に感謝をしてください。もし本当に本当に辞めたい環境で働いていたとしても、3年間やり抜いた歯科衛生士の方達は必ずと言っても良いほど、その後素晴らしい衛生士になっています。
辛い環境を耐え抜く胆力と仕事への責任感が備わります。この2点はおそらく最初に務める職場でしか身につきません。それは今これを読んでいる新卒の方々も後になってきっと分かるはずです。
だからこそ、もし親が続けなさいと言うのであれば、限界まで頑張って見ましょう。
職歴に傷がついてしまうのは大丈夫?
確かに職歴には傷は残ります。それは一生付いて回るものです。だからこそ職場選びは慎重に行うべきで大切なことなのです。何度も転職を重ねている歯科衛生士の中には、短い期間しか在籍していなかった歯科医院の経歴をなかったものにしてしまい、履歴書に書かない人もいますが、そんな風にあなたにはなって欲しくないのです。
だからこそ、短期での転職は今回で終わりにしましょう。
長い歯科衛生士キャリアの中で、1回だけ、それも最初の職場だけ短期間で終わってしまったと言うことであれば、誰もが仕方がなかったと捉えることができ、傷として扱われることもありません。職歴の傷として深く刻まれるかどうかは、今後のあなたのキャリアにかかっていると言えます。
新卒で無職になるのは不安
退社した翌日から働く訳ではないので、一定期間あなたは無職の人となるのです。無職は罪なことではないので、そこまで気負いする必要はありません。無職になることが現実味を帯びると、皆さんが考えるのは健康保険や年金をどうしたら良いのか?と言う問題です。無職の期間が1ヶ月未満の場合は、多くの方はハローワークでの離職手続きなどは行わず、新しい職場に行った際に、そこの保険に切り替えることが多いです。年金に関しても後から遡って支払いをすることも可能なため、そこまで気にする必要はないです。
短期退職した新卒歯科衛生士は後悔している?
実際に退職をして、転職先に行ったら【もっと最悪なところだった・・】と言うケースの方はみなさん後悔し、一時的に歯科衛生士自体を辞める(他業種に就く)方もいます。
後悔をしない一番のコツは本当に最悪だと感じない限りは(辛くて辛くてしょうがない)今の職場を続けることです。
今の職場以上に悪いところはないと感じている歯科衛生士は、転職後にHappyになれる可能性が非常に高いです。
逆に基本的には良い職場なんだけど、ちょっと希望と違うから言う理由で転職に踏み切る方は、転職後にダウングレードしてしまい、後悔をしていることが多いです。
仕事を続けるべきか辞めるべきか悩んでいる
精神的に病んでしまって鬱っぽくなる
『2-3年は何があっても頑張り抜こう!』とどんなに辛い環境であっても期限を決めて働く真面目な方によく起きることです。
無理を続けると、頑張ろうとする心に体がついて行かなくなってしまい、終いには精神疾患をきたしてしまう方は正直少なくない業界です。
心療内科に通い、抗うつ剤を処方されてまで働く意味のある職場は世の中にないはずです。
体を壊していると感じたら、心が壊れるまで頑張らないでください。あなただけでなく、あなたの一番身近な家族や恋人までもが悲しい結果となってしまうのですから。
もしこの様な状態になりそうだけれども、院長が辞めさせてくれないなど、劣悪な環境に置かれている人がいるのであれば、いつでも私たちにヘルプを出してください。お問い合わせをいただけましたら、これまでの経験を活かしてなんとか現状から助ける手立てを一緒に考えます。
辞めたいのに辞めさせてもらえない
今の職場を辞めたいと少し感じているあなた。本当に辛いのは辞めたいけれど、辞めさせてもらえない状況にいる人です。上記にもある通り鬱病になってしまう人もいますし、『周りの歯科医院に言いふらすぞ』・『今のお前なんてどこに行ってもやってけないぞ!』など脅すことによって、就業を踏みとどまらせ、奴隷のように扱おうとする最悪な院長もこの世の中には存在します。
辞めたいのに、辞めさせてもらえないと言う悩みを抱えている方もデンタルハッピーにご相談ください。事を荒立てず、穏便に解決する最善策を一緒に考えて行きますので、決して退職代行を利用した退職の様に、後に大きな負の遺産を背負う様な辞め方だけはしないよう、うまく退職しましょう。
新卒で早期退職する5職業との共通点
新卒で1年以内に退職するなんて、自分は本当にダメだと自己嫌悪に陥っている人もいるかもしれません。確かに歯科衛生士は離職率の高い職種ですが、同じように離職率が非常に高い仕事はあります。
全職種を見渡しても新卒の離職率が高いのは営業職です。特に不動産業と生命保険(生保レディ)の営業職は課せられるノルマも高く、成績が良い人は年収も高いですが、なかなか成果が上がらない人は精神的にも追い込まれるため続く人が少ない世界です。生命保険の営業は女性の割合が多く、会社やお客さんからセクハラを受け退職する人もいます。メンタルタフネスがある人か、営業力が高く成績を残せる人しか続きません。
この2職種と歯科衛生士の共通点は【嫌でも周りと比べてしまう】という点ではないでしょうか? 辞めてしまう人が多いために新卒で採用される人数が多く、同期が多いです。同期の中でも必ず優劣が出てしまうために、自ずと成果の上がらない人は自己嫌悪に陥りやすいのです。
歯科衛生士も学校時代に同級生だった人がいるため、同期で楽しそうに働いている人と自分を比べてしまい、自分が不幸に感じてしまいやすいのです。
介護・看護の仕事も離職率が昔から高く、社会人1年目での退職してしまう人が多いです。業界的に体にかかる負担が多く、人間関係での悩みに尽きないと言う歯科衛生士との共通点があります。
結局歯科衛生士が新卒時に悩むのも職場の人間関係が一番多く、また他人と比べることによって幸福度が落ちやすい環境的問題が根本にあるのでないかと私は感じてます。
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ライター
(株)Dental Happy 代表取締役
2008年に歯科衛生士専門の人材紹介会社を設立。これまで2000名を超える歯科衛生士と面談し就職先の決定に大きく関わる。関東エリアにある約2000人の歯科医院経営者より採用担当としての依頼を受ける。株式会社ヨシダや神奈川県歯科医師会より歯科衛生士の採用に関する講演依頼を受け登壇。