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【2024最新】歯科衛生士の平均給与は?年収や初任給・他業種との比較を調査!

【2024最新】歯科衛生士の平均給与は?年収や初任給・他業種との比較を調査!
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作成日:2021/01/20

歯科衛生士の給料について現役の方やこれから目指す方も気になるのではないでしょうか。

今回は就職や転職活動の参考になるよう、厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」のデータを元に、年齢や地域別に解説していきます。

 

歯科衛生士とは?

 

歯科衛生士は、歯科医師の仕事をサポートする国家資格の専門職です。

 

  歯の診療の補助はもちろんのこと、全身の健康状態を反映する鏡ともいわれているお口の中の健康を維持し、身体に与える影響について専門的な知識を持っています。 <歯科衛生士の3大業務といわれている主な仕事の内容は以下の通りです。

  • 歯科予防処置(虫歯や歯周病を予防するための処置)

  • 歯科診療の補助(器具の受け渡し、唾液や水の吸引など)

  • 歯科保健指導(ブラッシングや食生活の改善の指導など)
     

  全国どこででも働くことが可能で、仕事とプライベートが両立しやすく一生涯できる仕事として近年ますます注目を集めています。

歯科衛生士の平均給料・年収は?年齢や地域別に紹介

平均給料(月収) 平均年収
2023年 29万5,900円 404万4,400円
2022年 28万2,700円 382万4,700円
2021年 27万8,700円 386万7,100円
2020年 25万5,900円 356万1,100円
2019年 26万9,000円 370万7,400円

 

厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、歯科衛生士の平均給料は29万5,900円、平均年収は404万4,400円となっています。

 

全職種の女性の平均年収は378万円となるため、平均より高めという結果になりました。

また、昨年と比較すると約22万円ほどUPしたこともあり、歯科衛生士の平均給料は上昇傾向にあることが分かります。

 

医師、歯科医師を含めた医療職全体の平均年収が570万,6,483円、医師、歯科医師を除いた平均年収が、448万7,010円となるため、比較的低い給料水準となりますが、資格の取得難易度が他の医療職種と比べると容易であるため、根強い人気があります。

 

歯科衛生士の給料は安いと嘆く方が多いように感じますが、実際に他の医療職種と比べて歯科衛生士の給料は安いのでしょうか?

下記の図は医師、歯科医師を除いた医療職種ごとの平均給与と平均年収をデータにしたものです。

 

職種 平均給料(月収) 平均年収
歯科衛生士 29万5,900円 404万4,400円
薬剤師 39万1,200円 542万7,800円
保健師 30万9,500円 446万3,300円
助産師 39万5,800円 566万9,500円
看護師 35万600円 506万1,400円
准看護師 28万4,200円 403万2,600円
歯科技工士 28万7,300円 400万5,900円
栄養士 26万4,800円 385万4,000円
その他保健医療従事者 29万8,100円 437万8,900円
保育士 26万8,900円 393万2,300円


職種別にみると薬剤師、助産師、看護師が平均年収500万円以上となりました。

あくまでも平均値のデータではありますが歯科衛生士の平均給与及び平均年収は、他医療職種に比べると安いという結果でした。

 

 

新卒歯科衛生士の初任給

 

職種名 平均初任給 平均年収
歯科衛生士 24万7,200円 301万6,300円
歯科技工士 23万1,100円 281万700円
栄養士 21万6,000円 282万7,800円
その他保健医療従事者 22万5,700円 273万8,200円
保育士 21万8,400円 266万1,800円

 

令和4年賃金構造基本統計調査」によると新卒衛生士の初任給は24万7,200円でした。

 

また平均賞与は4万9,900円となり平均年収は301万6,300円でした。


80%を手取りと考えると19万7,760円が新卒衛生士の平均手取り給料額と考えられます。

医療系の同業種と比べると比較的高い初任給となり、一般職と比較しても決して低くない初任給だと言えます。

 

初任給を詳しく解説 :【 歯科衛生士の初任給は?初任給の全てをマルっと解説】
 

年齢別の平均給料と昇給

 

年齢 平均給料 昇給幅
20~24歳 25万5,600円 -
25~29歳 28万6,300円 +3万700円
30~34歳 30万3,000円 +1万6,700円
35~39歳 28万3,700円 -1万9,300円
40~44歳 28万5,400円 +1,700円
45~49歳 36万1,300円 +7万5,900円
50~54歳 32万8,200円 -3万3,100円
55~59歳 29万8,900円 -2万9,300円
60~64歳 31万8,200円 +1万9,300円
65~69歳 42万6,100円 +10万7,900円
70歳以上


令和5年賃金構造基本統計調査」によると年齢別の歯科衛生士の給料は65歳~69歳がピークとなりました。

しかし、65歳~は母数が少なく数値の方よりが大きいため、実際には45歳~49歳がピークになると思われます。

 

歯科衛生士として20年あまりのキャリアがある方であれば主戦力として活躍をしていますし、指導役として後輩育成も任さる立場でもあるので、給料が高いのではと考えられます。

またこの年代は昇給幅も大きいのも特徴です。

 

もしも平均以上の給料を求めるのであれば自費や歩合の割合が多めのクリニックに行くのアリです!

 

関連記事:【年齢別】歯科衛生士のリアルな給料を年齢に合わせて解説

 

地域別の平均給料

 

都道府県(TOP5) 平均給料
岐阜 39万8,000円
東京 35万6,500円
愛知 34万400円
京都 32万3,800円
大阪 32万900円

 

全地域の平均給料・年収はこちらをクリック
                    
都道府県 平均給料 平均年収
北海道 26万8,200円 354万6,300円
青森 19万900円 291万8,100円
岩手 32万1,900円 426万8,100円
宮城 27万100円 324万1,200円
秋田 25万8,700円 313万5,400円
山形 27万2,000円 397万6,600円
福島 20万3,000円 270万6,600円
茨城 31万6,200円 416万3,800円
栃木 31万9,800円 415万1,900円
群馬 30万2,400円 362万8,800円
埼玉 30万3,200円 404万5,400円
千葉 27万9,300円 375万7,300円
東京 35万6,500円 481万8,200円
神奈川 28万5,400円 407万9,900円
新潟 28万6,400円 428万8,100円
富山 30万1,100円 479万3,700円
石川 27万4,400円 371万700円
福井 26万4,800円 374万4,800円
山梨
長野 23万8,900円 353万6,100円
岐阜 39万8,000円 667万5,700円
静岡 28万4,300円 392万3,100円
愛知 34万400円 471万3,000円
三重 23万5,800円 317万7,000円
滋賀 26万9,100円 351万2,000円
京都 32万3,800円 483万7,400円
大阪 32万900円 434万9,300円
兵庫 26万7,600円 374万200円
奈良 29万1,800円 394万5,500円
和歌山
鳥取 26万5,500円 367万9,100円
島根 22万5,600円 303万8,100円
岡山 23万5,400円 302万4,800円
広島 29万6,700円 383万4,300円
山口 32万6,700円 457万5,800円
徳島 20万3,200円 271万7,600円
香川 26万4,400円 344万7,000円
愛媛 24万1,400円 346万7,400円
高知 20万300円 315万2,100円
福岡 33万7,000円 444万7,600円
佐賀
長崎 22万8,200円 299万2,700円
熊本 27万2,100円 372万6,000円
大分 29万9,700円 482万7,100円
宮崎 19万8,100円 285万6,700円
鹿児島 24万8,700円 338万1,800円
沖縄 27万3,500円 362万8,100円

 

地域別に給料額を見ていくと、岐阜県が39万8,000円とTOPになりました。
 
次いで東京が平均給料35万6,500円となり、都心部の給料の高さが分かる結果となりました。

 

都心部にほど自費診療の割合が多い歯科医院も多く、比例して平均給料も高くなっていると言えます。

 

歯科衛生士の平均賞与

平均賞与
2023年 49万3,600円
2022年 43万2,300円
2021年 52万2,700円
2020年 49万300円
2019年 47万9,400円


令和5年賃金構造基本統計調査」によると、歯科衛生士の平均賞与は49万3,600円でした。

前年が43万2,300円だったことから、いったん下がった平均値が戻ってきたようです。

 

また賞与に関しては看護師や栄養士など他の医療系職種に比べると、平均賞与は決して高いとは言えない結果でした。


賞与は基本給から算出されることが多く、月給自体は高くても基本給が低い歯科医院もあるため、事前に確認をするようにしましょう。

 

関連記事:歯科衛生士が間違えやすい賞与の確認すべきポイント
 

歯科衛生士の平均時給

日本歯科衛生士会が令和2年に発表した「歯科衛生士の勤務実態調査報告書」によると、常勤で給料形態を「時間給」と回答した方のうち、27.3%が1,100円以上1,300円未満と回答し、一番多い割合を占めています。
 
非常勤においても、27.7%が「1,100円以上1,300円未満」と回答しているため、常勤・非常勤ともに1,100円以上1,300円未満程度が平均的な時給と言えます。

 

しかし、経験年数次第では1,500円以上や2,000円前後にまで昇給することがあります。

 

公務員として働く歯科衛生士の給料

歯科衛生士には公務員として勤務するという道もあります。

給料面で見てみると地域によって違いはありますが、約20万円前後になりことが一般的で一般歯科院と比べると決して高い給料とは言えません。

 

しかし、ボーナス(賞与)はしっかりと支給されますし、着実に昇給をしていくため、長い目で見ると安定した収入が得られます。

 

歯科衛生士で公務員として働く場合は「国家公務員試験」に合格する必要がありますが、

 

『歯科衛生士が公務員として働くには?試験の倍率から給与や待遇等のメリット・デメリットも解説』


でも詳しく解説をしていますので、ぜひ読んでみてください。

 

歯科衛生士が平均給料を上げる方法5選

衛生士としてできる業務を増やす

医院として求められる業務やレベルは様々ですが、チーフ衛生士や教育担当、院長の右腕となり全体を見渡せる歯科衛生士になることは、給料を上げるのに非常に大事な要素になってきます。

 

このような歯科衛生士は医院としても失いたくない存在なので、場合によっては給料交渉も行うことができます。

 

また、医院によりますが自費診療に対するインセンティブを設けていることもありますので、自費に関するスキルを身に付けることでも給料アップを期待することができます。

 

認定歯科衛生士の資格を取る

認定歯科衛生士の資格の取得も給料を上げるのには効果的です。代表的なものには下記のようなものがあります。

 

・日本歯周病学会認定歯科衛生士

歯周病に関する資格で歯周病に関する知識や的確な処置など患者さんの口腔内の健康を守るための資格です。

 

・日本口腔インプラント学会認定歯科衛生士

口腔ケアに関する治療やメンテナンスなどの専門的な知識に関する資格で、口腔インプラントの治療ケアを行います。

 

・日本小児歯科学会認定歯科衛生士

子供の歯に関する知識や技能を学ぶ資格で、お子様の口腔機能発達不全症の予防や歯並びの改善や指導を行います。

 

このほかにも、「トリートメントコーディネーター」「歯科食育士」など臨床経験年数問わずに取得できる資格もあります。

 

認定資格は学会への出席、ケーススタディのプレゼンなど取得するのは簡単ではありませんが、自身のスキルアップに加え給料を上げることもできるでしょう。

 

フリーランスになってみる

フリーランスには「非常勤雇用」と「業務委託契約」の2種類があります。

 

非常勤の場合は時給で働くことになるためイメージがしやすいです。おおよそ時給1,800円~5,000円と幅がありますが、スタッフへの教育や自費診療のインセンティブなど、自分のスキルに合わせて時給を上げることが可能です。

 

業務委託契約は「仕事の成果を提供する」働き方です。

時給制ではなく成果で収入が決まるため、矯正専門医などのように専門性を持った人が多くいます。

 

フリーランスとしての働き方は様々ですが、前提としてスキルがあり自己管理ができている必要があります。

上記で解説した認定資格などを取ることにより歯科衛生士としての価値が上がり、企業への講演など行うことも可能になります。

 

副業をしてみる

最近では副業をする歯科衛生士も増えてきています。

代表的なものとしては執筆活動やYouTube、インスタグラマーなどがあります。

歯科衛生士という専門職の特性を活かして解説をしたり、情報発信をすることで企業からの案件による収益で収入を増やすことができます。

 

また、HANOWAを代表する単発バイトをしながら給料を上げる人も増えてきました。(ただし契約形態がグレーなケースが非常に多いので、注意が必要です)

 

ワークバランスを重視する方向に変える

定年のない歯科衛生士は、結婚、子育てや介護など自分の生活に合わせて復職したり仕事を続けたりできる職種でもあります。

 

現に、「家族との時間をもっと大切にしたい」「趣味や新しい学びに時間をあてたい」など、プライベートも豊かにしている歯科衛生士も多くいます。

 

また、歯科衛生士が活躍できる場所は歯科医院だけではありません。

 

市町村の保健センター、介護・福祉施設など豊富にあるため、自分が希望する働き方に合わせて職場を選択できるという点は魅力のひとつでしょう。

給料が高い職場に転職する

給料を上げるために転職をする歯科衛生士も多くいます。

 

歯科医院にはどうしても出せる給与の上限があります。いくら自分のスキルを磨いたとしても歯科医院側が出せる給料が自分の希望に届かなければ、どこか不満を抱えたまま働くことになってしまします。

 

そんな場合は転職をして給料を上げるのも一つの手と言えます。

給料が高い職場はそれに比例して忙しかったり自費診療向けの丁寧な対応が求められたりします。

 

紹介会社を利用するメリットとして無理のない範囲で給料が上げられる職場も紹介できるので、一度相談をしてみるといいでしょう。

 

 

歯科衛生士が年収500万円を目指すには

 

歯科衛生士が年収500万円を目指すためには9つの要素が重要になってきます。

それは患者さんやスタッフとのコミュニケーションから身だしなみ、資格取得など様々。

 

たまに給与が高い求人を出している歯科医院に転職をすれば年収500万円になる!と思われている方もいます。

 

しかし、給与が高い歯科医院はその分、業務も多ければホスピタリティや専門性が求めらえてきます。

まずはそんな期待に応えられる歯科衛生士になるために道筋をたてることから始めましょう。

 

合わせて読みたい:「年収500万円以上稼ぐ歯科衛生士の9つの習慣」


合わせて読みたい:「歯科衛生士の給料が安い5つの理由!」


 

2008年に歯科衛生士専門の人材紹介会社を設立。これまで2000名を超える歯科衛生士と面談し就職先の決定に大きく関わる。関東エリアにある約2000人の歯科医院経営者より採用担当としての依頼を受ける。株式会社ヨシダや神奈川県歯科医師会より歯科衛生士の採用に関する講演依頼を受け登壇。

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