公務員として働く歯科衛生士のメリット・デメリットをご存じでしょうか?公務員は給料が安定している、休みが取りやすいといった「働きやすさ」のポイントが高いのが特徴です。
一方で副業が固く禁止されている、年功序列が徹底されているなどデメリットになるポイントもあります。
そこで今回はどんな方が公務員歯科衛生士に向いているのかを、そのなり方も含め解説していきます。
この記事を読むことで、公務員衛生士のなり方や向いている人などが分かります。
公務員の歯科衛生士になるには
国家公務員試験に合格する
公務員試験は試験機関によって内容は異なりますが、1次試験で筆記試験、2次試験で面接が行われるのが基本的な流れです。
1次試験では教養試験や専門試験、論文試験などが実施されることが多く、2次試験では通常の個別面接に加え、集団面接や集団討論が実施され、また、性格検査、身体検査などが行われることもあります。
・歯科衛生士の公務員の求人情報の探し方
少々面倒ですが公務員歯科衛生士の求人に応募するためには、各自治体のホームページに掲載される情報を事前に確認しておく必要があります。
歯科衛生士の公務員の求人は一般開業医とは違って倍率がものすごく高くなっている上に(30倍以上の例も)、募集期間も短く設定されているため、準備は事前に徹底的に行なっていってください。
>>【参考】公務員試験情報をチェックできるサイトはこちら
公務員の歯科衛生士の仕事内容
①行政機関ではたらく場合
患者さんへの対応というよりも、地域医療をよりよくするための活動になります。1対1の指導よりも大勢に対して仕事をしていくことが多いです。
妊婦さんや赤ちゃん、学校の子どもたち、成人、介護福祉センターの高齢者など地域で過ごす様々な方向けに歯科疾患予防の啓蒙活動を行います。
②公立病院ではたらく場合
公立病院と言われる都道府県や市町村などの自治体が運営する医療機関で働くこと。
一般診療に加え、救急・災害医療、高度・先進医療などの民間医療機関では対応の難しい医療の提供を行っています。
病院での業務内容は主に2つ。
・一般開業医と近い内容の「歯科診療の外来業務」
・「入院患者に対する口腔ケアの病棟業務」
一般開業医とは違い予防業務や検診は少なく、さまざまな全身疾患を持つ患者さんや一般の歯科医院では対応が難しい患者さんを受け入れているのが特徴です。
歯科衛生士が公務員として働くメリット
①給料が安定している
一方で、ボーナスはしっかりともらえ、堅実に昇給していくことが出来ます。
一般開業医では医院の売上に左右されることもありますが、公務員での収入は安定してしやすい傾向にあるのがメリットです。
②福利厚生、休日がしっかりしている
休暇が取りやすく、定時ちょうどに退社できるのでプライベートを充実させることができます。
産休・育児休暇体制も整っているため、安心して働き続けることができるでしょう。
③研修などで知識を身につけられる
新人教育などの仕組みも整っていてマニュアル化されているのでしっかり成長していくことができるでしょう。
公務員として働くデメリットは?
①副業やWワークは禁止
収入が足りないからといって短期バイトをすることはできません。急な出費に対応したり、仕事上で新たな刺激を得ることは難しさがあります。
②雇用保険に加入しない
仕事を辞めても失業給付の受給や、再就職した場合の再就職手当などはないので気をつけましょう。
【結論】公務員歯科衛生士に向いている人
公務員として働く歯科衛生士には高い倍率を潜り抜ける必要があるため、決して楽な道のりではありませんが、
・国や地域をよりよく発展させたい人
・長期的な仕事にまじめにコツコツ取り組める人
・安定した生活がしたい人
という方にはピッタリな環境と言えるでしょう。