歯科衛生士で病院で働くメリットやデメリットを知っていますか? 一般歯科医院に対して安定している・外科の処置をまじかで見られるといったメリットはありますが、一方で難しい人間関係や勉強することが多いなどデメリットもあります。
そこで今回は病院で働く歯科衛生士のメリットとデメリットをそれぞれ紹介していきます!
はじめに:病院で働く歯科衛生士の特徴
歯科衛生士の業務は、歯科診療補助、歯科保健指導、歯科予防処置はもちろん、口腔外科処置の補助や妊産婦教室、市民への健康講座などに参加することもあります。
口腔外科、一般歯科、障害者歯科、矯正歯科など幅広く対応しています。
勤務時間は8時頃からはじまって終わりは17時頃。一般の歯科医院よりも早く、月に数回、病院でのカンファレンスがあり、チーム医療の一員として参加します。
カンファレンスの場では、歯科医師、医師、看護師、薬剤師、栄養士、臨床心理士、理学療法士、作業療法士など多職種で連携して意見交換を行います。
病院で働く歯科衛生士のメリット
①外科など普段関わることができない処置を見られる
大学病院は難しい症例を一般の歯科医院から紹介されてくるケースが多くあります。
水平埋伏などの難抜歯から、交通事故での骨折、舌肥大、口腔がんの患者さんなど様々な方がいらっしゃいます。
大学病院でなにか問題が発生した場合、影響が大きいため、よりしっかりとした診査診断が行われるのです。
普段関わることができない処置を学びたい歯科衛生士には向いているのではないでしょうか。
②働く条件が安定している
一方、大学病院では17時頃には退社できて土日もお休みです。学会などに出勤した場合、休日出勤手当が出たり、替わりの休みがもらえたりすることも。
③年収が高め
一般の歯科医院で勤務する歯科衛生士の平均年収は約350万円。一方で大学病院で勤務する歯科衛生士は平均年収は約388万円と年収が高い傾向があります。
大学病院は毎月の給料が低いため少ないように感じられるかもしれませんが、ボーナスが高いため年収ベースで考えるとトータルでは多くもらえます。
昇給もしっかりしているので長く勤めると将来的に安定した収入を得ることができるでしょう。
④認定衛生士など資格がとりやすい
専門的に研究されている先生も多く、学ぶ環境が整っています。
認定歯科衛生士などの資格取得を考えている人にはぴったりな環境で、設備にも恵まれているため、やりたいことが叶いやすいのではないでしょうか。
⑤滅菌管理が徹底している
⑥多職種と連携して仕事ができる
一番のメリットは多職種と連携して仕事ができることです。
普段なかなか関わることがない方々とディスカッションできる環境は、医療人としての視野も広がり、とても恵まれた環境と言えます。
患者さんの全身疾患や内服薬、検査データなどを共有し、チームでひとりの患者さんに携わることができますから、全身疾患の病態や副作用についても知識を深めていけるでしょう。
病院で働く歯科衛生士のデメリット
①人間関係が合わないと辛い
②新人のうちは雑務になりがち
③組織が大きいことから一般歯科のほうが自由度が高い
小さい規模の歯科医院のほうが自分の声も届きやすく、風通しは良いでしょう。
④勉強することが多い
メリットでもあげた通り、歯科に関することだけではなく全身に関するあらゆることを学んでいかないといけないため、勉強する内容は多岐にわたります。
その分大変だということは認識しておきましょう。
病院勤務は大変な分メリットも
いかがでしたでしょうか。病院で働く歯科衛生士は大変な分、将来得られるものも大きいですよね。
なんとなく病院勤務を志すのはメリットばかりではなく、リスクもあることは覚えておいてください!
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ライター
歯科衛生士/ライター・動画編集者
歯科医院で歯科衛生士をしながら、歯科メディアにてライター・動画編集者としても発信活動中。
現場で働くからこそわかる、リアルな声をお届けします。