「歯科衛生士は国家資格だから結婚・出産後も安心な職業だと思っていたけど、現実は大変だな・・。」と悩まれる方は多いです。
「家事・育児と仕事の両立」は多くの女性がぶつかる問題です。しかし、出産後も職場復帰をして子育てとの両立をしている方はたくさんいます。
歯科衛生士と子育ての両立をするためには【環境条件】と【妥協】の2つが必要と言えます。
歯科衛生士が子育てとの両立をしやすい職場とは
子育てをしているママ歯科衛生士が在籍している
やはり同じような子育て中の歯科衛生士が一人でも在籍していると、心身ともに楽になります。
小学校前の子どもがいる方は、どうしても突然の発熱などで保育園に預けられずに欠勤してしまうことは起きますし、小学生に上がってからも学校行事などでお休みをいただくことは増えます。そんなとき、立場が同じスタッフがいてくれるかは超重要です!
同じような立場の人がいると、休んでしまう際に代わってもらうこともできます。この時に気をつけたいのが同じように子育て中の歯科衛生士・助手さんがいたとしても、その方の欠勤頻度が少ない場合です。
欠勤する方と欠勤が少ない方、どうしても比較されてしまい、休む度に苦言を言われる負のサイクルに陥ります...。
午前中に来院される患者さんが多いクリニック
一般的には夕方以降に患者さんが増える歯科医院が多く、そんな環境だとどうしても自分だけが早上がりするのは難しいもの。
しかし、高齢者が圧倒的に多いクリニックは、早い時間に患者さんが集中するため、診療時間で一番忙しいが午前中となり、あなたがより戦力として活躍できる環境と言えます。
このタイプの歯科医院は駅前よりも住宅街に多いですので、この点は事前に意識しておきましょう。
クリニックの募集動機を見抜く
クリニックによって歯科衛生士の求人を募集する動機は異なります。例えば募集理由として上記のようなものが考えられます。
・ 欠員が出たから募集している
・ 人員は足りているが、常勤スタッフが有給を取りやすくするためなど、ゆとりを持たせるための募集をしている
あなたがもし常勤スタッフの退社に伴って採用されたとしたら、なかなか急な休みを取ったりすることが難しく、とれたとしても一部の方から反感を買ってしまうということも考えられます。この様な形で転職した方は、最終的には話し合いの結果、短期間で辞めることになるケースが多いです。
自宅から近い職場
どうしても自宅や保育園の近くで職場が見つからない方は、多少通うことになるのも致し方がないです。しかし、初めて子供が出来て歯科衛生士として職場復帰する際は、自宅から近い所がおすすめです!
通勤時間がかかる職場を選んでしまうと、保育園からの突然の呼び出しや、仕事と子育ての両立で疲れ切っていまい、うまくバランスを取れなくなってしまうことが多いです。
それでも自宅から遠い歯科医院に通うのがアリなのは以下の2ケース
・出産前に働いていた職場で、職場が子育てに理解があるため復帰する。
・両立をするために少しでも自分だけの時間が必要で、通勤時間をポジティブに考えられる人。
正社員で働く
メリットはあるのか?
金銭的な理由や、保険加入を考えて子育て中でも正社員として働きたいと考えている歯科衛生士さんは意外と多いです。
この際に考えたいのが、「本当に正社員で働く必然性があるのか」です。
逆にパートと正社員で金銭面の差がでるのは【賞与】と【夏休みや年末などの勤務日数が少ない月】に関してだけです。総収入で多少の差がでるかも知れませんが、そもそも長続きしない限り賞与はもらえませんし、突然の欠勤が出るたびに皆勤手当は減給され、最終的には「やっぱり常勤での雇用は出来ない。」と言われてしまうケースもあります。
非常勤であれば夕方までの勤務が可能であったり、休みに融通がきくことも多い(仕方がないと受け止めてもらえることが多い)です。自分のライフスタイルに合った働き方を選んだほうが全てうまくいくのではないでしょうか?
準社員制度を考える
第二子・第三子・・を考えており、できれば産休・育休を取りたいと考えている方は、フルタイム勤務でなくとも同等の資格がもらえるのです。
求人を探すときのポイントは、複数院展開している医療法人がベストかも知れません。もし該当するクリニックがない際は、在籍スタッフが数十人以上いる歯科医院なら準社員制度がある可能性があります。
子育てとの両立を成功させるために
家族の支援
まず最初に理解・協力を得る必要があります。実際に職場復帰をした時の影響を考えると、子供の急病時に面倒を見てくれるご両親や兄妹、もしくは義理のご両親がそばに住んでいるかが非常に非常に需要です。
これは歯科医院での面接時にも聞かれることが多いです。
もし急病時にサポートをしてくれる家族が周りにいない場合は、子供の急病=欠勤となる可能性が高く、人手が足りないクリニックでは迷惑をかけてしまう可能性が高いです。
家族同士で支え合えるような家庭環境を築いておくのが望ましいでしょう。
クリニックの支援
これを見分けるのは難しいです。なぜなら人手が足りていないクリニックでは、面接時にイイことばかり説明してしまう院長も少なくないからです。
頑張りすぎてしまう
自分との付き合い方
「子育てと仕事の両立を何とかやり切っているけど、他のスタッフには迷惑をかけてしまっていて...本当に申し訳ない」
そう思っている時に『患者さんのことをもっと考えて!』と院長に言われるともう...
逆に仕事を頑張っていて、子供のことに全力を尽くせていないと「母親として失格なんじゃないかと」自己嫌悪に陥ってしまい、どうしていいか分からなくなってしまう。
子育て中のママ衛生士なら誰もが経験する辛い瞬間が必ず起きます。この問題との向き合い方は、完璧に両方こなそうとしないこと。
きっとあなたは限界を超えて頑張っているはずですから!
誰もが完璧にはこなせません。大事なことは開き直ることであり、かといってその開き直りを人には見せないこと!
心のなかでは堂々と【ギブアップ】をして、表面上は【本当にすみません面】をする。これが細く長く歯科衛生士と子育ての両立をしていく上で一番大切なことかも知れません。
子育てとの両立ができる
歯科衛生士求人を探す
・子育て中の歯科衛生士さんが働いている。
・午前中に患者さんが多くて、午前勤務だけでもOK
・産休・育休が取得しやすい。
求人探しでこのような歯科医院が見つけられるか不安な方はいらっしゃるかと思います。
デンタルハッピーは全ての求人歯科医院へ足を運び職場リサーチをしている会社です。働いてる歯科衛生士さんや衛生士業務の内容をリサーチするためでもありますが、何より院長先生がどんな人柄なのかを把握するために訪問しているのです。
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もしあなたが子育てとの両立がはかれる歯科医院を探されているのであれば、登録・利用は無料となっておりますので一度利用してみてください。
すぐには探さないけれど、状況を相談するだけでも未来は開けてくるかも知れません。