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給与・年収

歯科衛生士の初任給は平均20万円。地域や大卒、専門卒などの条件でどう違う?

歯科衛生士の初任給は平均20万円。地域や大卒、専門卒などの条件でどう違う?
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作成日:2021/05/04

歯科衛生士のお給料は年齢や経験によって違ってきますが、みんながいくらぐらいもらっているのか気になりますよね。

また、歯科衛生士になるには大学と短大、専門学校に分かれますが、出身校によっても条件は変わるのでしょうか。
 
そこで今回は、歯科衛生士の初任給の金額や、地域や大卒、専門卒などの条件でどう違うのかという内容で解説していきます。

初任給、基本給、額面、手取りとは


 
まずはお給料でよく聞かれる初任給、基本給、額面、手取りの違いについてご説明していきます。

社会人になって初めての給料は嬉しいものではありますが、想像よりも少ないと感じる人もいるかもしれません。

ただ、後々にもらえる金額が変わってきたりもするので、給料が良いだけで判断するのは良くないでしょう。
 

初任給とは

初任給とは、学校を卒業してから正社員として雇用された人がはじめて受け取る給料のことをいいます。

家族の扶養から外れ、独り立ちした証でもある給料のことです。初任給を使って両親にプレゼントをする人も多いですよね。
 

基本給とは

基本給とはその名の通り給料の基本となるものです。

お給料には基本給のほかに、職務手当、特別手当、資格手当、皆勤手当、住宅手当、通勤手当などがあります。
一般的に歯科業界は基本給が少なく、歯科衛生士手当などで給料を高くしている医院が多いです。
昇給がある歯科医院では経験年数や年齢が上がるにつれて基本給も上がってくるため、昇給のペースや昇給額は事前に確認をしておきましょう。

※基本給があまりにも低すぎると月々の給料が高くても時間外手当や賞与、退職金などで損をすることがあります。

額面とは

額面とは、医院から支払われる金額の合計のことをいいます。
通常は基本給と通勤手当、時間外手当などで構成されており、保険料や税金などで引かれる前の金額です。

 

手取りとは

手取りとは、実際に自分の手元に入った額をいいます。

口座を見てみると「聞いていた給料より少ない!」と愕然することもあるかもしれませんが、それは、額面と実際に手にする(手取り)金額は異なるからです。

残念ながら働いた給料がすべて入るわけではないのです。

通常、給料からは保険料や税金などが控除されるので、手取りの目安は給料の約70~80%が目安となるでしょう。

手取り給与については下記の動画で詳しく解説をしています。実際に額面のうちどれくらいが手取りに行くのか仕組みが分かりますので、ぜひご覧ください


歯科衛生士の平均初任給

初任給
2022年 23万7,000円
2021年 23万2,100円
2020年 22万8,700円

 
厚生労働省の行った令和4年賃金構造基本統計調査では、2022年度の歯科衛生士の初任給は、23万7,000円でした。

過去3年間の平均初任給を見てみると大幅な変化はありませんが、令和2年に比べると約1万円UPという結果になりました。
 
ネットの求人を見ていても新卒初任給が25万円~と高めに設定する歯科医院も増えてきているため、感覚的にも平均初任給は上昇傾向になっています。
 
 
≪参考≫
 
学歴 初任給
大学卒 21万8,324円
短大卒 20万953円
高校卒 17万9,680円
専門卒 19万7,500円

 

産労総合研究所が調査した「2023年度 決定初任給調査」によると、令和4年度の全職種の平均初任給は、短大卒で20万953円、専門卒で19万7,500円となりました。大学卒と比較しても初任給が高いことが分かります。

 
歯科衛生士は専門や短大であれば3年で通えるので学費も少なめに抑えられる点に加えて、国家資格も難易度が低く、取得しやすいことなどを考慮すると歯科衛生士の初任給は悪くない金額なのではないでしょうか!
 

大卒、専門卒などでの条件の違い

一般企業では大学院卒、大卒、高卒などの最終学歴でキャリアや給料が変わることが多いのですが、歯科衛生士として働くときには出身学校の差はほとんどないでしょう。


 
偏差値の高い学校出身だと面接時の好感度は高くなるかもしれませんが、人間性を重視した採用が大半です。

履歴書に書いてあることよりも、挨拶などのコミュニケーション力や素直さ、勤勉さ、長く勤めてくれそうか、など一緒に働いていて心地良いかのほうが重要視されますよ!
 

歯科衛生士の試用期間中の給料


 
歯科衛生士学校を卒業したあとに採用された医院で、いきなり正社員として雇用されるとは限りません。

 
歯科衛生士は、はじめの数ヶ月の段階で「合わない」など自己都合の理由で離職率が高くなっていますから、医院側も試用期間という形で対策をされているのでしょう。

試用期間は、医院側の無駄な手間やコストを削減するという意味もありますが、歯科衛生士側にもメリットがあります。
「この医院でずっと働けるか」を判断する重要な時間でもあり、違和感を感じたまま働き続けることを防げます。

試用期間があることで、お互いに不満が少なくしっかりマッチングした就職活動ができるのです。
 

歯科衛生士求人サイトの注意点


様々な歯科衛生士の求人サイトを見てみると、新卒の給料は20~26万円と記載してあります。都心では22~26万円、地方では20〜25ぐらいが多いようです。

しかし、給料が高くても勤務時間や勤務日数が多ければ働き始めてから辛くなってしまうことも…。
目先の給料だけではなく、福利厚生などにも目を向け、バランスのよさを見てみましょう。自分が気持ちよく働ける職場を探してみてください。
 
また、求人サイトでは実際に支給しているよりも少し高めの金額で記載されていることもあります。

多くの就活生に足を運んでもらいたいといった気持ちから、現実とのギャップが生まれているようです。実際にどんな条件なのかは雇用契約書に書いてあるので事前によく確認しましょう。
 
条件だけがよくても、任される業務内容が多すぎることもあります。
歯科衛生士の業務内容を越えた処置をやらされてしまうこともないとは言い切れません。

働いてから後悔する前に、その医院で歯科衛生士さんがどんなことをやっているのか、面接の前にしっかり見学してみてください。
 

歯科衛生士の給料以外で見るべきポイント


給料以外で就職するときに見るべきポイントは、仕事内容、勤務地、評価制度、社会貢献度、休日(完全週休二日制、年間休日120日以上など)、院内環境、医院のビジョン、院内教育制度、福利厚生、人間関係(歯科衛生士や歯科医の人数、関係性)などがあります。
 
就職先を決める条件のなかで初任給を気にする人も多いかもしれませんが、それだけで決めると後々後悔することもあります。

人材確保のためだけに初任給だけ高く提示してるところもあったり、基本給が低く昇給もない歯科死因は、何年働いたとしても給料が変わらないことも。

初任給が低かったとしても、勤続年数が長くなり歯科衛生士としての実力が身につくことで、将来的にはそれに見合った給料をもらえるのであれば良い条件と言えるでしょう。

スキルはお金に変えられます。
 
チーフになるなど医院にたくさん貢献できれば求人サイトには提示してないような金額で給料をもらえることもあるでしょう。

担当した患者さんが自分についてきてくれ、スタッフや院長先生たちから信頼される人物となれば自然と働く条件も良くなります。

歯科衛生士の平均勤続年数は約6年と言われています。
条件だけではなく、将来を見据えた就職活動、歯科衛生士人生を歩んでください。

初任給や目先の条件で決めるのではなく、もし次の職場に転職をする場合に必要な経験が得られる歯科医院かどうかも意識すると歯科衛生士としてのキャリアプランが見えてくるでしょう。
 

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歯科医院で歯科衛生士をしながら、歯科メディアにてライター・動画編集者としても発信活動中。

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