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歯科衛生士の教育環境が良いクリニックとそうでないクリニックの10つの違い

歯科衛生士の教育環境が良いクリニックとそうでないクリニックの10つの違い
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作成日:2023/01/18
「歯科衛生士としてきちんとした実力がほしい」
「教育環境が整っている職場で勤務したい」

このように感じている歯科衛生士さんも多いのではないでしょうか。
 
歯科衛生士の働き方は、職場の環境によって大きく変わります。

特に、新卒時に最初に働きはじめた職場の影響は大きく、今後の歯科衛生士人生を左右させることも多いです。

良い意味でも悪い意味でも、その職場が判断基準となっていくからです。
 
例えば厳しい滅菌管理の職場を経験すると、清潔域・不潔域があいまいな職場では働けなくなりますし、逆に雑な管理が当たり前の仕事に慣れると、仕事量が増えるきちんとした職場で働くときにキツく感じることもあります。
 
また、若くて何も知らない新卒では、体力も気力もあり、自分のやりたいことを優先できるため、多少厳しい環境も受け入れられることかできます。

しかし、年齢を重ねていくにつれて体力がなくなっていくので、ラクをしたい気持ちが出てきたり、家族や子ども、両親など自分のことだけをやっていればよい時代が終わってしまうことで、仕事に全力になることが難しくなることもあります。
 
だからこそ新卒時に、歯科衛生士業務をまっとうでき、きちんとした教育を受けられる環境がある職場に就職をすることが大切なのです。

ラクなほうにいくのは簡単ですが、これまでラクだったのに突然厳しい環境に身を置くほうが大変だからです。
 
歯科衛生士は専門職なので、国家資格を取得して終わりではありません。臨床に出てからが勝負で、本物の技術力を身につけるには日頃の練習と実践して積み重ねていくこと。

知識はアップデートしていかなければいけない反面、一度身につけた技術はそう簡単に忘れることはないのです。
 
そこで今回は歯科衛生士の教育環境が良いクリニックとそうでないクリニックの違いをお伝えします。

異なる点を知って、教育環境の整った職場を見つけてみてください。

歯科衛生士の教育環境が良いクリニックとの違い

先輩がいて指導者になってくれる

まずひとつ目に、相談できる先輩がいるかどうかです。日頃の診療の不安や悩みを聞いてくれる、いろんな知識を教えてくれる、練習に付き合ってくれる、自分が処置したあとにチェックしてくれるなど…やはり先輩がいるかどうかで安心感は違ってくるでしょう。

医院によっては、付きっきりで指導してくれる先輩制度があることも。
 
ただ、あまり学んできていない先輩の場合、相談しても良いアドバイスをいただけないこともあるので悪しからず…。
 

歯科衛生士が複数人いる

先輩に限らず、歯科衛生士が複数いることも確認してみてください。先輩や同期、後輩がいなく、歯科衛生士が自分ひとりの場合も殻に閉じこもりがちに。
 
話し合えることで診療に向き合えたり、解決できたりすることもありますよね。ひとりだと、すべてを自分で抱えることになってしまいます。
 
歯科衛生士が複数人いることで院長が院内セミナーを考えてくれることもあるので、歯科衛生士の大切さをわかってくれている(歯科衛生士の人材を確保している)医院かどうかは大切なことのひとつです。
 
また、後輩がいることで、聞かれたときのためにきちんと勉強していこうとします。
仕事に対して前向きになりやすく、知識を再確認できるなど自分の成長にも繋がります。
 
勉強会などに参加すれば同じような状況の人はたくさんいますが、そこに行き着くまでのハードルは高いのではないでしょうか。
 

先生のモチベーションが高い

先輩、同期、後輩のほか、先生がどういうモチベーションかどうかも重要です。どれだけ外で学んで医院に取り入れようとしても、先生が変わりたくない人であればそれらは受け入れてもらえません。
 
先生が学会や勉強会に所属していると、学ぶ機会が自然と得られます。セミナー費用を負担してくれるなど考慮してくれることだってあります。
 
「診療がとりあえずまわせればいい」というよりも「きちんとした医療がしたい」といった考え方の先生だと、頑張った分の評価をしてもらいやすい特徴もあります。
 

人員不足ではない

教育環境が整っているということは、人員にも余裕があるということです。診療時間に教育していれば、患者さんをみられる数が減り、人件費は倍に。

人手不足だと教育している余裕がなくなってしまいます。
 

院内勉強会がある

院内勉強会の時間を定期的にとっている医院も、教育環境が整っていると言えます。
診療時間を削って時間をとってくれる医院もあります。
 
勉強会の内容をまとめることで深い知識を得られ、臨床を改めて振り返ることで気づけることも多いのではないでしょうか。
 

先生やスタッフが学会に所属している

学びたいジャンルがあるならば、学会に所属しているかも確認してみてください。
院内での情報だと限界がありますが、他の環境で頑張っている医療従事者の話が聞け、新しい情報も入ってきやすいです。
 
また、学会は金土日に開催されることが多く、休日の忙しいタイミングでお休みすると煙たがられますが、先生が所属されていればお休みの調整なども考慮してくれます。

医院自体がお休みなこともあります。
 

設備が整っている

本や歯科雑誌、ファントーム、模型、人工歯石やプラーク、医療機器などなど…勉強していくにつれて練習もしたくなりますし、新しい機械も使いたくなります。

本を購入すると、安いものだと3千円ぐらいですが、しっかり情報が記載されているものは1万円を超えることも多いです。
 
院内にたくさんの本があって、練習できる環境がある、やりたい医療ができるというのも、教育環境が整っていると言えるのではないでしょうか。

マニュアルがあって、院内も整頓されている

動線がきちんと考えられていて、院内が整頓され、働きやすい環境があるというのも重要です。

マニュアルなど常に更新されていると無駄な時間を過ごすことなく効率よく働けるので、その分、学ぶ時間を得られたり、重要なカンファレンスに時間をとることができたりするからです。
 
診療のやり方や物の位置、先生が使う材料や機材がまとめられているだけで新人さんにはとてもありがたいです。

医院のやり方に慣れるまで時間を短縮できるので、歯科衛生士としての練習などに時間をあてられます。
 

給料やセミナー費を考慮してくれている

給料やセミナー費に関しても考えておきましょう。

給料が安い上にセミナー費も全額自己負担だと、きついものがありますよね。歯科医師のように頑張った分だけ稼げるようになるなどあればいいのですが、歯科衛生士は保険の点数が決められているため、給料が上がることや歩合制度が導入されていることは少ないです。
 
給料も安く、見返りもないようだと、はじめは気力があって頑張れたとしても続きにくいのではないでしょうか。
 

頑張ったら認めてもらえる

最後に、お金とは違った形で評価してもらえるかなどもモチベーションになります。

項目ごとに評価が分かれていて、評価制度を取り入れている医院もあります。

患者さんからの「ありがとう」も嬉しいですが、院内でも評価してもらえたら自己肯定感は上がり、医院を長く続けることもできますよね。
 
先輩、先生たちから言葉で評価してもらえるかどうかも教育環境が整っているかどうかのひとつになるではないでしょうか。


 

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歯科医院で歯科衛生士をしながら、歯科メディアにてライター・動画編集者としても発信活動中。

現場で働くからこそわかる、リアルな声をお届けします。

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