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歯科衛生士のスキルアップ・キャリアアップ方法

歯科衛生士のスキルアップ・キャリアアップ方法
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作成日:2023/01/18
「歯科衛生士として働いていて、今のままでいいのだろうか」
「歯科衛生士としてのスキルアップやキャリアアップの方法が知りたい」

このように感じている歯科衛生士さんはいらっしゃいませんか。
 
「毎日歯医者と家の行き来で同じことの繰り返しだから飽きてきた」
「人生このままでいいのだろうか」…と、
ふと不安になることもありますよね。

長くひとつの職場に勤めていると殻に閉じこもりがちになり、外の世界を知らないまま「井の中の蛙」状態になっていることがあります。
 
また、普通に歯科衛生士として働いているだけでは、給料は頭打ちに。
キャリアアップをして、たくさん稼げるようになりたいと思うこともありますよね。
 
歯科衛生士としてのスキルアップはどのようなものがあるのでしょうか。
 
そこで今回は歯科衛生士のスキルアップ・キャリアアップ方法について解説していきます。

自分にできることを見つけて、仕事のやりがいを探してみてはいかがでしょうか。

歯科衛生士のスキルアップ・キャリアアップ方法3選

 

歯科衛生士がスキルアップ・キャリアアップするための方法を大きく分けて3つご紹介します。
 
歯科衛生士のほとんどが女性で、出産や育児で現場を離れなければいけない場面もでてきますが、資格取得や一度身につけた知識はなくなりません。

キャリアを積む前に退職しても、履歴書に書けるような資格であれば次の就職先でいかせることも少なくありません。
 
下記にご紹介するもののなかから、自分の興味のある分野を探して、勉強・スキルを磨いてみてくださいね。

認定歯科衛生士をめざす

「歯科衛生士の仕事を極めていきたい」
「将来的に後輩育成事業に携わりたい」
「フリーランス歯科衛生士に憧れがある」

このような場合は、認定歯科衛生士をめざしてみてはいかがでしょうか。
 
認定歯科衛生士は、歯科衛生士の国家資格を取得したあとにめざす、“専門分野に特化した資格”です。
 
「講習会のあと試験を受けて○点以上取れたら合格」
「歯科衛生士業務経験が○年以上」
「会に所属してからの年数が何年以上」
「定例会に○回出席して短期取得しなければならない」
「筆記試験がある」
「○症例提出し、症例発表・口頭試問を乗り越えなければならない」


など、学会によって資格取得条件は異なります。
 
比較的取得しやすいものもあれば、難易度の高いものもあります。
難しい認定歯科衛生士の場合、先生が認定医や専門医を取得していて、医院自体が認定衛生士を取得することに積極的であるほうが取得しやすいでしょう。
 
認定歯科衛生士の種類はたくさんあるので、今回は特にメジャーな種類をご紹介します。
 
・日本歯科衛生士会 認定歯科衛生士
・日本歯周病学会、臨床歯周病学会 認定歯科衛生士
・特定非営利活動法人 日本成人矯正歯科学会 認定矯正歯科衛生士1級、2級
・公益社団法人 日本口腔インプラント学会 インプラント専門歯科衛生士
・ホワイトニングコーディネーター
・日本小児歯科学会 認定歯科衛生士
・日本口腔感染症学会 院内感染予防対策 認定歯科衛生士
・日本障害者歯科学会 認定歯科衛生士・指導歯科衛生士
・日本老年歯科医学会
・日本顕微鏡歯科学会 認定歯科衛生士
・日本顎咬合学会 認定歯科衛生士
・日本ヘルスケア歯科学会 認定歯科衛生士
・生活習慣予防
・日本摂食嚥下リハビリテーション学会 認定士
・在宅医療指導、口腔機能管理
・糖尿病予防指導
・医院が所属している勉強会

 
★もっと詳しく知りたい方はこちらの記事をご参照ください!
「スキルアップしたい歯科衛生士におすすめの資格・研修14選」

大学院に進学してみる

研究したいテーマがある人は、大学院に進学して、修士号や博士号の学位を取得してみてはいかがでしょうか。

4年生大学を卒業していない場合でも、出願できる学校もあります。
 
歯科衛生士に関係のある大学院の分野は「口腔保健系」「歯学系」「医学・看護系」「自然科学系」などです。
 
大学院で研究したことをいかして、研究分野の専門家をめざせることがあります。

歯磨剤の研究員や歯科衛生士の養成機関の教員といった道がひらけてきます。

現場で働くのとは違った、歯科衛生士につながる仕事が見つかるでしょう。
 

歯科衛生士と関係の深い資格を取得する

 

歯科衛生士に特化した資格ではなく、それに付随する資格をめざすのもひとつの方法です。
 
「外国人がたくさん来る」
「自費診療専門なので言葉遣いやマナーを重要視する」
「事務作業をしてもらいたいのでパソコンスキルが必要」

など、医院の特色に合わせた資格が求められることがあります。
 
求人情報を見ると、資格取得手当が設けられていることがあり、資格の難易度に応じて手当がつきます。
ただし、まったく給料に反映されない医院もあるので要注意。

面接時に優遇されることはあるので無意味ではありませんが、なかなか評価してもらえないのも歯科衛生士の辛いところです。
 
ただ、貴重な人材を大切にしてくれる医院に長く勤めたほうがお互いにとって良いので、そんな歯科医院に出会えることを願って、認定歯科衛生士以外の資格取得例をご紹介します。
 
・英検やTOEICなど語学を学ぶ
外国人患者さんを多く診ている歯科医院のときに考慮してもらえることがあります。先生が留学経験がある場合に求められることが多いです。
 
・秘書検定
自費診療専門の医院や、都心の歯科医院で患者さんがビジネスマン中心、地域柄裕福な方が来院されるなどの場合、秘書検定をみられるでしょう。

院内もきれいで静か、患者さんとのカウンセリングの時間を長くとるなどの特徴がある歯科医院です。
自分がどんな職場で働きたいかによって取得する資格を選んでもよいかもしれません。
 
・パソコン検定
最近は、院内のIT化が進んでおり、Word、Excel、PowerPointぐらいは歯科衛生士でも求められることがあります。
若い先生の開業したての歯科医院では、手書きカルテなど一切なく、すべて電子化されている傾向にあります。

マニュアル作製やシフト、在庫表などWordやExcelで作ることも求められますし、学会発表するならパワーポイントを使えなければいけません。
将来的にもパソコンスキルがあったほうが役に立つので身につけておくと便利でしょう。
 
・ケアマネージャー
介護施設や訪問診療の分野で頑張りたいのであれば、ケアマネージャーを取っておくと仕事の幅が広がります。
「歯科衛生士含む医療などの法的資格を持ち、実務経験5年以上かつ900日以上」もしくは「介護施設などで相談援助業務に従事し、実務経験5年以上かつ900日以上」に該当すれば取得できます。
試験に合格してからは87時間の研修を受け、5年ごとの更新する必要があります。
 
・運転免許
訪問診療を行う場合は、運転免許必須のことがあります。
1回運転するごとにいくら、月にいくら、と運転手当が出るので割はよいです。事故や違反などのリスクはありますが、運転に自信がある人はチャレンジしてみてください。
車はほとんどAT車です。
 
・ベビーシッター
小児歯科や子どもが多く来院される歯科医院では、ベビーシッターの経験があると重宝されます。
無資格でもできる仕事ですが、民間の資格を取得することで基礎知識やスキルを証明できます。
 
・栄養関係
一般歯科、訪問、小児など…すべてのジャンルで役に立つのが栄養関係の資格。
口腔と食事は切ってもきれない関係ですし、歯科疾患のなかで特にむし歯は食生活が影響していることがほとんどです。
管理栄養士などの国家資格もありますし、民間の資格もたくさんあります。

国家資格となると費用も高く、通学しなければならないなどハードルは高いです。

民間資格は簡単に取れる反面、お給料などに反映されることが少ないなどがあります。
 

・心理学関係

歯科衛生士は患者さんとのコミュニケーションが大切な仕事です。カウンセリングをすることが多く、心理学の知識を持っていると生かせる機会も多いでしょう。
心理学の資格は幅広く、いろんなものがあるのでご自身に合う種類を選んでみてください。
 
以上のように、歯科衛生士の資格を突き詰める「認定歯科衛生士」や、研究職として歯科業界の裏側を支える「大学院進学」、歯科衛生士に関連する「その他の資格」など、歯科衛生士がスキルアップ・キャリアアップする方法はたくさんあります。

>>歯科衛生士におすすめのダブルライセンス一覧
 
このように何かのジャンルに特化していくと、後輩育成事業に携わることや、フリーランス、現場で役職につくという道も出てきます。

身につけただけ得られるものも大きいので、次のステップとしてチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

歯科医院で歯科衛生士をしながら、歯科メディアにてライター・動画編集者としても発信活動中。

現場で働くからこそわかる、リアルな声をお届けします。

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