日本口腔リハビリテーション学会が認定する歯科衛生士の専門資格です。
超高齢化社会の進行に伴い、顎口腔機能異常や摂食・嚥下障害をかかえる患者さんが増えております。
それに伴い、口腔リハビリテーションに関して専門的な知識や技術を持つ歯科衛生士を必要とされ、平成18年に設けられた新しい認定歯科衛生士制度です。
認定取得に必要な要件
①、歯科衛生士免許を有すること。
②、通算5年以上の顎口腔機能のリハビリテーション、摂食・嚥下、咀嚼、口腔機能育成、口腔ケア等に関する臨床経験、またはそれと同等以上の経験を有すること。
③、当学会に2年以上の会員歴があること。
④、顎口腔機能のリハビリテーション、摂食・嚥下、咀嚼、口腔機能育成、口腔ケア等に関する活動を行っていること。
⑤、当学会の学術大会に参加していること。
現在のところ、症例発表の必要性がないため歯周病の認定歯科衛生士資格と比べて、取得の難易度は高くないです。
そのため、訪問歯科を行っているクリニックに5年以上勤務し、学会に2年以上所属している歯科衛生士であれば比較的取得しやすい認定資格と言えます。
今後、訪問歯科を行うクリニックは増えてきますし、これまで言語聴覚士がリハビリセンターで担っていた役割を歯科衛生士が代わりに行う可能性も高いため、非常に将来性がある認定資格と言えるでしょう。