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給与・年収

歯科衛生士のボーナスは何ヶ月分?平均額は?賞与額を左右する4大要因についても解説

歯科衛生士のボーナスは何ヶ月分?平均額は?賞与額を左右する4大要因についても解説
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作成日:2024/02/21

今回のテーマは「賞与」について。

 

歯科衛生士に限らず、賞与というものは

・年間の支給回数

・支給額

が勤務先によってまちまちではありますが、大きく年間の収入に影響を与える大事な収入になります。

 

ここでは、厚生労働省による「賃金構造基本統計調査」に加え、デンタルハッピーが独自で集計したデータから、平均的な賞与支給額について解説していきたいと思います。

 

賞与の支給回数と支給時期

 

デンタルハッピーが提携クリニックや働き手へのアンケートを通して得たデータによれば、

賞与は基本的に年2回支給されることが多く、支給月は6月と12月が主流です。
 

歯科衛生士の業界に限った話ではないですが、

・年1回支給だと支給後の退職リスクが高まる

・12月は決算が近いため、賞与支給によって節税をする

といった医院経営の意図も反映されている場合が多いですよ!

最新データから予想する平均ボーナス額

歯科衛生士の年間賞与額について、公的なデータは存在していないものの、理論的には全国平均450,000円~500,000円程度と考えられます。

 

まず、「賃金構造基本統計調査」による令和4年のデータによれば、歯科衛生士の全国平均年収は376万4千円です。

 

仮に賞与額が月の基本給2ヶ月分と仮定した場合、

年収( 3,764,000円 )=月給12ヶ月分+賞与2ヶ月分 という計算式が成立するため、

賞与の年間合計額は約537,714円となります。

 

※ただし、上記の計算式には基本給以外の残業代等は加味していないため、537,714円よりはやや低めに見ておく必要があります!

ボーナス額を左右する要因

 

先述のボーナス額はあくまで平均額であり、決して大多数の歯科医院に当てはまるデータであるとは限らないという点に注意してください。

上記図の例は極端ですが、実際には全国・全衛生士という規模で見ても賞与額にはある程度のバラツキがあるというのも事実なのです。

では、賞与額を何によって左右されるのでしょうか、、、!?

勤務先の規模や業績

歯科業界は、一般的な事業会社に比べれば

「大手企業」

「中小企業」

「零細企業」

といった大きな格差は存在しませんが、それでもクリニック間の規模の差は多少は存在しています。

 

また、クリニックの規模に完全に比例する訳ではないものの、

・年間の患者数

・自由診療の割合

などにより業績という格差はあります。

 

当然、業績が良い歯科医院であるほどスタッフの賞与に回せる余剰資金が大きくなるため、賞与が高くなる傾向にありますよ!

地域

地域もまた平均賞与を大きく左右する一因となります。

歯科業界では、東京や神奈川はもちろんですが福岡や宮城、兵庫といった地方都市の給与相場が高い特徴があります。

給与相場が高いエリアほど賞与の額も大きくなります(これは当たり前ですが、、^^;)

 

地域別の給与相場は、「歯科衛生士の平均給料や年収を徹底解説|他業種に比べて安いのか?」の記事でも詳しく解説していますので、併せて読んでみてください。

経験年数

  勤続年数 (年) 想定年収 (万円) 月給 (万円) 年間賞与等 (万円) 労働者数 (人)
全体 6.5 356.11 25.59 49.03 3,109
20~24歳 2.1 316.65 23.77 31.41 802
25~29歳 4.5 340.55 24.48 46.79 607
30~34歳 6.6 365.26 25.97 53.62 329
35~39歳 6.8 379.77 26.52 61.53 340
40~44歳 7.4 373.64 26.47 56.00 276
45~49歳 8.6 390.30 27.28 62.94 193
50~54歳 13.1 386.86 27.30 58.54 94
55~59歳 12.9 387.25 27.71 54.73 261
60~64歳 27.0 418.02 28.83 72.06 47
60~65歳 30.5 233.04 19.42 0.00 2

 

経験年数も分かりやすく賞与額を分ける大きな要因の1つです。

歯科衛生士の労働人口の最も多い20代前半ではさほど賞与額は高くないですが、これが30代以降に突入すると年収や月収だけではなく賞与額も上がっていく傾向があります。

※年齢別の月収や年収について細かく見たい方はコチラの記事をどうぞ!

勤務形態(フルタイム、パートタイム)

正社員

  平均年齢 (歳) 勤続年数 (年) 想定年収 (万円) 月給 (万円) 年間賞与等 (万円) 労働者数 (人)
10~99人 34.2 6.3 352 25.5 45.5 2,316
100~999人 43.6 7.2 378 26.9 55.6 500
1000人~ 32.3 7.3 353 23.9 65.6 293

 

パート

  平均年齢 (歳) 勤続年数 (年) 実労働日数 (日) 時給 (円) 年間賞与等 (万円) 労働者数 (人)
10~99人 42.7 7.5 14.6 1,548 6.65 1,128
100~999人 47.8 5.4 13.6 1,320 4.85 194
1000人~ 45.1 5.0 16.4 1,564 28.88 60

 

また、これは歯科業界に限ったお話ではないのですが、賞与は基本的に正社員でしかもらえないと思ってください!

パートでの平均賞与額は1,000人を超えるような規模の医院でもなければ基本的にはもらえない場合が大多数。

 

※1000人未満の歯科医院で働くパート衛生士の場合は、平均的に4~6万円もらえるというわけではなく、規模が小さくても10万円以上の賞与をパート衛生士に払っている気前の良い院長さんが稀にいるというデータの見方が正しいでしょう。

賞与(に限らず年収も)上げるには?

 

結局のところ、賞与も給与の1つなので、月給と同じように

・医院の業績

・地域

・経験年数(あるいは、医院からの評価)

・勤務体系

 

 

によって大きく左右されます!

 

年収も賞与もしっかり上げていくためには、以下3点をぜひとも実践してみてください。

 

①「歯科衛生士の給料が安い5つの理由!上げるための具体的な方法を現役衛生士が解説」の記事を読む

②すぐに勤務先を辞めてしまう「辞めグセ」をなくす(参考: 4人に1人は辞めてしまう!?すぐ辞めるクセがついた衛生士のリスクと見直すべき4つの改善点

③「辞めグセ」はないものの、今の職場での昇給が見込めない場合は「デンタルハッピー」に登録し、給与や条件の良い職場を探してもらう

 

 

 

2008年に歯科衛生士専門の人材紹介会社を設立。これまで2000名を超える歯科衛生士と面談し就職先の決定に大きく関わる。関東エリアにある約2000人の歯科医院経営者より採用担当としての依頼を受ける。株式会社ヨシダや神奈川県歯科医師会より歯科衛生士の採用に関する講演依頼を受け登壇。

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