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歯科衛生士が直面しがちな8つの悪い労働条件と改善するためのポイント

歯科衛生士が直面しがちな8つの悪い労働条件と改善するためのポイント
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作成日:2023/05/19

「こんなに悪い労働条件だと思っていなかった」

「歯科衛生士にならなきゃよかった」

 

このように感じている歯科衛生士さんは多くいらっしゃいます。

働き始めてから気がつくと辞めるのも大変ですし、就職先を再び探して一から始めなければならないのもしんどいですよね。

 

ですが、そんな労働条件は就労する前に知っていれば就職する前に対策でき「労働条件が悪かった」と後から後悔することもなくなります。

もし働き始めてから気づいたとしても改善するためのポイントもご紹介するのでご安心ください。

 

今回は、歯科衛生士が直面しがちな8つの悪い労働条件と改善するためのポイントを解説していきます。

歯科衛生士が直面しがちな8つの悪い労働条件

 

歯科衛生士が直面しがちな問題として、8つの悪い労働条件が考えられます。

①給料が安い

悪い労働条件のひとつが「給料の安さ」ではないでしょうか。

頑張った分の見返りがないとモチベーションも上がらないですよね。お給料が一見高く見える場合でも、ボーナスがないなどで調整されていたり、お昼休みや片付け時の残業代がなくてお給料は一定だったり…。

 

振替出勤が多い職場は、時給換算してみると安さに驚くことも少なくありません。

 

残業代込みのお給料では「早く帰れば得になる」と面接では上手いことをいい、実際に蓋を開けてみるとその時間内に終われることはほとんどないことも。

②休みが少なく、労働時間が長い

朝早くから出勤して、夜遅くまで働いている歯科医院もあります。

特にお昼休みは盲点で、タイムカードがあってもお昼は切らないことがほとんど。1時間や1時間半など決まった時間ではじめから引かれ、診療が延びてお昼の時間が少なくなっても手当がつかないのです。

 

電話当番まであると、昼休みといえどゆっくり休めず患者さん対応しているケースも多いですよね。

 

留守電や電話手当があればよいのですが、文句を言わずに自分から動く人だけの負担となっていることもあります。

 

有給休暇も計画的付与制度によって少ない、祝日の振替出勤がある、医院の長期休暇が少ないなどでも出勤数は増え、労働時間が長くなってしまいます。積み重ねたら大きな差ですよね。

>>歯科衛生士の休日事情と休みが取りやすい職場の選び方について

③人手不足による負担の多さ

環境が悪い職場は、スタッフの離職率も高いです。

すると残っているメンバーに負担がかかり、一人あたりの仕事量が多くなっていることがあります。

④職場の人間関係が良くない

人がよくて楽しく働ければ多少悪い労働条件でも目をつむれますが、人間関係が劣悪だと仕事に行くのが嫌で仕方なくなることも…。

実際に、デンタルハッピーにご相談される歯科衛生士さんの70%以上の方が人間関係に悩んでいます。

 

>>【現役衛生士解説】辛い人間関係の原因と解決方法~原因編~

⑤スタッフの意識が低い・もしくは高すぎる

自分と周りのモチベーションが低い場合でも高い場合でも一致していれば辛さを感じることはあまりないのですが、ズレがあるとしんどいですよね。

 

低すぎると院内が不潔で衛生面も雑、患者さん対応もひどいなどがあります。

高すぎる場合は、院内勉強会の開催も多く、ついていけずにしんどいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

>>周りの衛生士のモチベーションが低い原因と改善方法

⑥身の危険がある

肉体的、精神的に身の危険がある職場も。

レントゲン撮影でインジケーターが噛めない患者さんのときに、スタッフがフィルムを持つケースがありますが、毎度のこととなると被爆のリスクがあります。

 

アシスタントのことを考えない先生だと、メスやファイルなどが刺さることも。ほかには、高圧的な態度で罵声を浴びせ、精神的に追い詰められることもあるようです。法に触れることをやらせる医院も働いていて怖いですよね。

⑦器具機材に難あり

器具機材に難ありな医院でもしんどいことがあります。

排唾管が詰まっていて使用できない医院ではバキュームを持つしかなく、負担のかかる前かがみの姿勢を強いられることも。

 

便利なものを使用すれば時短やスタッフの負担軽減に繋がりますが、昔ながらのやり方を変えようとせず、スタッフが我慢するしかないことがあります。

⑧将来性がない

働いていてもただ数をこなすだけの毎日だとやりがいも感じられず、何の知識も技術も得られていないので、次の就職先で苦労することがあります。

悪い労働条件を改善するためのポイント

 

逆に労働条件がよいとされているのは下記の7つです。

  • ①仕事量が適量で、作業のペースも調整できること
  • ②生活スタイルの変化に応じて勤務形態を配慮してもらえること
  • ③仕事の役割や責任が明確なこと
  • ④将来性があって、昇給の機会が明確なこと
  • ⑤人間関係がよいこと
  • ⑥仕事の意義が明確でやる気を刺激する環境なこと
  • ⑦どのスタッフも意思決定ができること

 

次は、悪い労働条件を回避する、改善するためのポイントを考えていきましょう。

①求人情報とHP上の情報をすり合わせる

時折ですが、歯科医院の求人情報とHP上に載っている情報にズレがあることがあります。

両方しっかり確認した上で、面接をしたときも明確に提示してもらいましょう。

 

聞きづらいからと後回しにしてしまうと「こんなはずではなかった」と後悔しますよ、、

②事前に契約書を読み込んでからサインをする

いざサインをするときは、契約書を読み込んでから。

 

契約書を渡してくれる、見せてくれるところは親切で、あいまいにしている医院も多いです。

契約書の作成を専門家に丸投げしているためか、院長自身があまりよくわかってないこともありますし、見せたくない理由が何かしら隠れていることも…。

③転職エージェントに相談する

契約書や労働条件に関しては詳しくないと何を見たらいいかわからないですよね。

転職経験のある方は見るべきポイントもある程度わかっていますが、はじめての方はそうではないはず。

 

実際に入社してから、面接時では想像が出来なかったギャップに苦しむこともあるので、下手に自力で転職先を探すよりは信頼できる転職エージェントに相談するのもひとつの手段ですよ。

 

>>入社後満足度NO.1の転職エージェント「デンタルハッピー」に相談する

④交渉する

すでに働いている職場で労働条件に不満がある場合は、交渉するしかほかありません。

思っているだけで言葉にしないと、相手は気がつけないですよね。

 

ただし、自分の要望だけ伝えるのではなく、きちんと医院側にもメリットがあることを伝えること。そのためには日頃の行いも大切です。

院長先生と信頼関係ができていないと、いくら良いことを言っても伝わりません。

 

医院にとって貴重な存在であれば辞められたくないので、理由やメリットをきちんとプレゼンできれば、考慮してくれるのではないでしょうか。

⑤提案する

交渉するのはハードルが高い方は、提案するのも良いでしょう。

院長も院内環境が整っていくことはプラスになるので悪い気はしないはず。

 

ただ、経営状況など考えずに伝えると「したいけどできない」状態になることもあります。

話し合うことができる先生であれば、複数の候補を出して妥協案を一緒に考えるのも良いですよね。

 

2人の関係はますます良くなり、自分自身も医院になくてはならない存在になれます。そのときには労働条件も自然と良くなっていることもありますよ。

どうにもならない時は転職が正解かも

 

院長先生のことを考えて提案しても働き手のことは1mmも考えてくれないなど、どうあがいても無理なときは転職も視野にいれましょう。

 

理想ばかり追い求めてもきりないですが、待遇が悪すぎる職場に長くいるのも時間の無駄です。

 

転職したら気持ちよく働けることもたくさんあります。

どうせなら人生をより充実させる方法を考えてみてください。

 

 

歯科医院で歯科衛生士をしながら、歯科メディアにてライター・動画編集者としても発信活動中。

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