では、歯科業界の歯科衛生士はどうなのでしょうか。
求人に書いてあることは信用しすぎてもよくありません。蓋を開けてみると「あれ、そんな事実があったなんて…」ということもあったりします。リアルな話は実際に働いたことのある人に聞くのが一番。
そこで今回は、複数の歯科医院で勤務したことがある私が、「歯科衛生士の休日の多さや休みのとりやすさ」についてぶっちゃけちゃいます。
歯科衛生士の休日体制の注意点
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まずは、歯科衛生士が休むときはどんなパターンがあるのか考えてみましょう。
①歯科衛生士の働き方(固定制、シフト制)
歯科衛生士の働き方は固定制とシフト制にわかれます。
お休みには「医院自体が固定の休みがあるパターン」、「医院は稼働しているけれどもスタッフのなかで割り振られて固定の曜日で働いているパターン」があります。
歯科医院の曜日が固定のときは、日曜日と木曜日が休みのことが多いです。完全週休二日制の医院は、出勤日に祝日が被ると振替で木曜日が出勤になることもあるので事前に確認しておきましょう。
ちなみに祝日は月曜日に多いので、日月休みの医院は年間休日が少なくなるので注意が必要です。
医院は週6,7で稼働していてそのなかで決まった曜日で休みを取っている医院もあります。
その場合は祝日でも関係なく出勤になる場合があるのでスタッフさんに確認しておくのがオススメ。
ただあまり休日や給料のことを聞きすぎると印象が悪くなるので気をつけましょう。
毎月シフトを提出してその都度休みの曜日が変わる医院もあります。
スタッフの間で融通がきくので自分の好きなタイミングで休むことができます。
シフト制ができるということはスタッフの数も十分なので急な休みも対応しやすいのが特徴。
出勤の曜日によって、忙しさが違ったり、勤務時間が早いときや遅いときなどもあったりします。
そのため、全員がバランスよく休日が取れるよう考慮してくれるシフトリーダーがいるとバランスが取れます!
②有給休暇について
有給休暇は働き始めて6ヶ月で出勤率が80%以上の人に付与されます。有給休暇をもらえる日数は下記の通りです。
有給休暇は3年6ヶ月以降になると2日ずつ増え、最大で20日もらうことができます。
付与されてから2年で消化されてしまうので迷惑にならないように、早めに取るように
ちなみにアルバイトやパートでも同じように有給休暇がもらえます。
週30時間以上で週5または年間217日以上、それ以下の人で日数が異なります。
前者の場合は正社員と同様にもらえ、それ以下の人は勤務日数に応じて変わるので確認してみてください。
注意点としては有給は計画的付与ができてしまうということ。有給が5日を超えると医院側が計画的に休暇取得日を割り振ることができます。
大事に取っておいても医院で夏休み、冬休みに当てられてしまうことがあるのです。
たとえば夏休みを5日とるとして、3日は医院自体の休み、前後2日は有給扱いで休みとするなどです。勝手に有給消化されてしまうなんて辛いですよね。契約書の休暇欄に「計画的付与」と記載のある場合は注意してくださいね!
休みが取りやすい職場の選び方

年間休日が多く、有給を消化しやすいなど労働者に優しい環境の歯科医院はいったいどのような特徴があるのでしょうか。
職場の選び方が重要になるのでポイントを見ていきましょう。
①人数の多いところ
人数の多い歯科医院は代わりを務められる人が多く、急な休みだったとしてもカバーしやすい特徴があります。
アポイントが入っていた場合、歯科衛生士が自分しかいない医院だと代わりに診てくれる人がいません。
よって、休みが取りづらいということが起こります。
本来であれば風邪など体調崩したときには急にお休みができる環境を整えておくべきですが、ユニット数が少ない医院などは人材確保ができずにいることも。
ユニット台数に対する歯科衛生士の数は確認しておきましょう。
②求人サイトの休日休暇欄と医院のHP
また、完全週休二日制は要注意。2日はしっかり休みが取れるといった保証にもなりますが、祝日がある週は本来休みである曜日に出勤になってしまいます。
また、求人サイトに合わせてHPも確認することも大切。
患者さん向けに診療日や長期休みについて掲示していますから、それに合わせてスタッフの出勤状況もわかるので念のため見ておくとリアルな状況が見えてくるでしょう。
③残業がなく、持ち帰ってやる仕事もない
内容によっては各自やってくるスタイルの医院も。
カルテを持ち帰ることなどはできないので基本的には歯科衛生士さんが家で行う仕事はありませんが、ごく稀に雑務を任されることもあります。
給料に見合った仕事を割り振られてる可能性もありますが、休日は少なくなってしまいますよね。
④休日に学会やセミナーに行く
ただし、その分自分のスキルとなって将来的に給料があがったり条件よく働けたりなどにも繋がるでしょう。
目先のことだけ考えるとせっかくの休日に学会へ参加したくない気持ちもあるかもしれませんが、将来ラクになれます。
先行投資と考えると休日が多いばかりがいいとも限らないかもしれません。
⑤産休や育休している(していた)メンバーがいる
育休や産休をとっている人が多いと院長先生やスタッフさんが柔軟に対応してくれるので、急な休みなどにも対応してくれます。
人数を多めにしているので余裕があり、患者さんのアポイントを調整してくれるなど医院の体制が整っています。
他のスタッフが休んでいるときは支えてあげていると自分が困ったときにも助けてもらえることもあるでしょう。
将来結婚など考えている人は院内の育休産休状況は知っておくとよいかもしれません。
良い職場環境と自己投資で理想のワークライフバランスを掴み取ろう

いかがでしたでしょうか?
歯科衛生士は、職場環境や人によってどの程度休日を取得しているかは実に様々と言えます、、!
休日を多く取りたい方は、良い職場環境×良い職場に採用されるスキルという2軸で、理想のワークライフバランスを目指してみてください!
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ライター
歯科衛生士/ライター・動画編集者
歯科医院で歯科衛生士をしながら、歯科メディアにてライター・動画編集者としても発信活動中。
現場で働くからこそわかる、リアルな声をお届けします。