1. 歯科衛生士の転職・求人探し
  2. 歯科衛生士:転職のトリセツ
  3. 歯科衛生士にとってスキルアップとなる資格や転職先の見つけ方
  4. 現役歯科衛生士が選ぶ、読んで良かった・役に立った本12選

資格・スキルアップ

現役歯科衛生士が選ぶ、読んで良かった・役に立った本12選

現役歯科衛生士が選ぶ、読んで良かった・役に立った本12選
3,750
作成日:2022/10/27
「臨床に悩んでいるけど何から手を出せばいいのか…」
「本がたくさんありすぎてどれがオススメなのかわからない」
「勉強になって読みやすい本が知りたい」

 
このようにお悩みの歯科衛生士さんはいらっしゃいませんか。
 
いろんな本がありすぎてどれを選んだら良いかわからないですよね。なるべく今後のためになる本を選びたいものの、読みにくいと途中で断念しそうでその辺りの塩梅も難しいです。
 
また、歯科の専門書などは金額も5,000円を超えるものが多く、そう簡単に手を出すこともできません。
 
そこで今回は、私がこれまで読んだオススメの本を12つに絞ってご紹介します。

読んでよかった・役に立った本

 

① 歯科衛生士のためのカリオロジー 知っておきたい40のポイント

著者:伊藤中 
出版社:医歯薬出版
発行年月:2022年03月
定価:3,520円
 
むし歯ができやすい人に頑張ってブラッシング指導をしてしまっていませんか。もしかすると歯磨きよりも大切なことがあるかもしれません。
 
昔はむし歯ができる原因は「細菌」「歯質」「糖類」「時間」の4つだと言われていましたが、今は多因子疾患とされています。
 
歯科の二大疾患のひとつである「カリエス」について、最近のトレンドを手軽に知ることができる本です。イラストも多く、とても読みやすいのではないでしょうか。
 

② 日本人はこうして歯を失っていく―専門医が教える歯周病の怖さと正しい治し方

著者:日本歯周病学会、日本臨床歯周病学会
出版社:朝日新聞出版社
発行日:2016年6月
定価:1,765円

③続・日本人はこうして歯を失っていく 専門医が教える全身の健康につながる歯周病予防

著者:日本歯周病学会、日本臨床歯周病学会
出版社:朝日新聞出版社
発行日:2020年11月
定価:792円
 
こちらは日本歯周病学会と臨床歯周病学会の先生方が協力して書かれた本です。
 
患者さん向けの内容ですが、歯科業界から離れて歯周病に関して再び勉強したい歯科衛生士さんにも為になると思います。キャッチーなフレーズが多く、患者さんも目を引くような内容となっています。
 
読んでも楽しく、患者さん指導にもそのまま引用して使えそうな本です。
 

④歯科衛生士の力でここまでできる

非外科的歯周治療
著者: [著] Marisa Roncati [監訳] 和泉雄一 [監訳] 浦野 智
出版社:クインテッセンス出版
発行日:2018年3月
定価:16,500円
 
歯科衛生士としては、歯周病の患者さんに非外科的歯周治療でどこまで治していけるのか疑問に思うことも多いのではないでしょうか。
 
それを解決してくれるがこの本です。非外科的歯周治療の限界について教えてくれます。
 
ただこの本は値段も高めで分厚いので気が引けてしまうかもしれません。比較的文字は大きめで写真も多いのですが、外国の方が書かれている本なので翻訳が若干読みにくいところも…。それでも勉強になるオススメな本です。
 

⑤歯科衛生士のためのDr.Hiroの知って納得!ペリオドントロジー

著者:  山本 浩正
出版社:クインテッセンス出版
発行日: 2010年3月
定価:8,250円
 
超明解メンテ・ザ・ペリオ(←歯科医師向け)
著者:  山本 浩正
出版社:クインテッセンス出版
発行日:2008年9月
定価:12,200円
 
山本浩正先生が書かれた本です。山本先生のセミナーなど参加されたことはありますか。この先生は関西の方で、お話はもちろん、本もめちゃくちゃおもしろいです。難しいことを面白おかしく、且つわかりやすく、丁寧に、説明してくれています。
 
山本先生の本シリーズはどれもおススメです。ただこちらも分厚くて読み出すのは少しハードルが高いかもしれません。それでも勇気ある方はご覧になってみてください。難しい話なのにとても笑いポイントが豊富です。
 

⑥知っておきたい「力」のこと

気づく・伝える・守る
著者:牛島隆・森本達也・熊谷真一・市川哲雄 編著
出版社:医歯薬出版社
発行日:2010年05月
定価:3,520円(税込)
 
口腔内の状況をまた違った視点で判断できる材料のひとつとして、力のこと(咬合)について勉強してみてはいかがでしょうか。
 
力のコントロールについて網羅されていて、歯科衛生士がメインテナンス時などで見るべきポイントなども詳しく書かれています。
 
歯周病と力のコントロールなどは特に切っては切れない関係なので、悪化させている新たな原因が見つかるかもしれません。
 

⑦臨床歯周病学のエビデンス活用BOOK

著者:  関野 愉
出版社:クインテッセンス出版
発行日:2017年3月
定価:4,620円
 
エビデンスを読めるようになったほうが今後のためになりますが、そんなときにオススメなのがこちらの本です。
 
どのように分析して読めば良いのかなど、歯科衛生士に役立つ文献を用いて細かく説明してくれています。
 
文献を読むときには良いように受け取るだけではなく、文献ごとの弱みや欠点なども知っておくのが大切です。そういったことまで解説していただいているので読み方の勉強にもなりますし、ご紹介されている文献を知るだけでもためになるのではないでしょうか。
 

⑧歯科衛生士のためのペリオ・インプラント重要12キーワードベスト240論文 世界のインパクトファクターを決めるトムソン・ロイター社が選出 Q&Aで深める歯科衛生士臨床

著者:和泉 雄一 (監修),佐藤 秀一 (監修),岩野 義弘 (著),高山 忠裕 (著),武田 朋子 (著),松浦 孝典 (著),水谷 幸嗣 (著),村上 惠子 (著)
 
出版社:クインテッセンス出版
発行日:2017年12月
定価:9,680円
 
先程の本は読み方を学ぶ本でしたが、こちらは歯科衛生士に役立つあらゆる文献をわかりやすくまとめられています。
 
最新情報を知るには自分で文献を探して読むのが一番ですが、分析の仕方も難しいのでハードルが高いですよね。
 
そんなときにオススメなのがこちらの本です。抑えておいたほうがいいポイントがまとめられているので幅広く基礎知識をつけたい方に読んでもらいたい内容となっています。
 

⑨SRPのART & SCIENCE 長谷ますみ流クリニカルメソッド

著者:長谷ますみ(著)
出版社:デンタルダイヤモンド社
発行日:2021年11月
定価:6,600円
 
SRPは歯科衛生士さんによってやり方や考え方が大きく異なります。よって、ご自身や歯科医院に求められることと合う歯科衛生士の講師を探してみることが一番です。
 
というのも、保険診療で数回さなければいけない医院でたくさんの器具を使って繊細な手技を行おうとしても、現実的ではないからです。

そのような場合は少ない本数でほとんどの歯を触るといったやり方を教えてくださる講師の先生に教わったほうがスムーズ。勉強会でいろんな先輩歯科衛生士さんの話は聞けると思うので、好きな考え方の歯科衛生士さんを見つけてみてください。
 
それでもどれかよいかわからないときにオススメな本がこちら。シャープニング、SRP、超音波や電動歯ブラシについてなど詳しく記載されています。ちなみにDVDも発売されています。
 
本を読んでSRPについて基礎知識をつけたらあとは実践です。そのときにDVDを活用してみてください。
ただ角度など微妙な違いは自分で練習するのは難しいのでセミナーにも参加してみることをおすすめします。
講師の方が手を添えてカッティングエッジで歯石を弾く感覚を教えてくれます。

そしてあとは自分自身での練習と実践あるのみです。
 

⑩迷える歯科衛生士に届けたいブラッシング指導物語

著者:丸森英史 編著/丸森郁美成井香河原なつの澤田恵小泉百合丸森史朗 著
出版社:医歯薬出版
発行日:2021年3月
定価:6,930円
 
GCさんで長年ブラッシング指導について講演されている歯科医院の方々が書かれた本です。
こちらの歯科医院さんではご自身の歯を100%歯ブラシのみで磨ききる試験があるとかないとか…。
 
ブラッシングについて突き詰めた方々が臨床での症例を交えながら解説してくださっています。
ブラッシング指導に行き詰まっている方に読んでもらいたい本のひとつです。

⑪医療にたかるな

著者:村上智彦
出版社:新潮社
発行日:2021年11月
定価:748円
 
こちらは文庫本サイズのもの。
歯科ではなく医科の先生が書かれた本です。訪問歯科診療をやっている、これからやってみたいと興味のある歯科衛生士さんにおすすめです。
 
訪問診療は一般診療と考え方が根本的に違うこともあって、仕事をはじめたばかりのろのころは戸惑うこともあると思います。
この本では、訪問診療における医療とはなにかが何となく掴めるようになる気がします。
 
患者さんに対する対応の仕方なども学べるところがあるので一度手にとってみてはいかがでしょうか。
 

⑫内科医から伝えたい 歯科医院に知ってほしい糖尿病のこと

著者: 西田 亙  
出版社:医歯薬出版
発行日:2017年7月
定価:3,520円
 
こちらは内科医の先生が書かれた本です。
医科の先生ですが、歯科業界でたくさんご公演されているのでご存じの方も多いのではないでしょうか。
歯科衛生士の仕事の重要をとても語られている先生で「生まれ変わったら歯科衛生士になりたい」とまでいってくださっているほどです。
 
歯科と糖尿病の関わりの深さは最近特に注目されていますが、内科医の先生が詳しく解説してくださっています。
サクッと読める内容で気軽に購入しやすい金額ではないでしょうか。
こちらを読んだ後は続編も出ているのでそちらも余裕がある方は購入してみてください。
 
いかがでしたでしょうか。
他にもたくさんオススメの本はありますが、まずはこの辺りから選んで読んでみてください。

今回ご紹介したのは少しハードルの高いものもあるので、まずは歯科雑誌を定期購読してみてもよいかもしれません。

クインテッセンス出版の月間歯科衛生士、医歯薬出版のデンタルハイジーン、デンタルダイヤモンド社のDH Styleはどれも読みやすく、今注目するトピックが掲載されています。

また、セミナー情報などもあるのでおすすめです。
 
もし購入し続けるのは金銭的にきついようでしたら、読者サポーターとしてアンケートに答えるのもあり。
応募して選ばれた人がアンケートに答えるのですが、無料で冊子が送られてきます。
 
セミナーに参加するなども勉強にはなりますが、お金がかかりますよね。そして得られることはごくわずか。
でも本ならば費用も安く、繰り返し読み込むこともできるので一番手っ取り早く身になります。
まずは歯科雑誌、そして興味のある分野の本、最後には自分で文献を探して読み込むところまでいけたらすばらしいですね。

一緒に成長していきましょう!!


【関連記事】年収500万円以上稼ぐ歯科衛生士12の習慣

歯科医院で歯科衛生士をしながら、歯科メディアにてライター・動画編集者としても発信活動中。

現場で働くからこそわかる、リアルな声をお届けします。

デンタルハッピーの実績
入社満足度 No.1
クチコミ掲載数 No.1
求人動画掲載数 No.1

※株式会社R&Mリサーチ調べ 
調査概要:2022年 歯科求人サイト部門