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院長と歯科衛生士の方向性が合わないのはどんなケースがある?合わない場合の建設的な解消方法も解説

院長と歯科衛生士の方向性が合わないのはどんなケースがある?合わない場合の建設的な解消方法も解説
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作成日:2022/10/26
「院長先生から指示されることが納得できない」
「医院のやり方に不満がある」

 
このように感じている歯科衛生士さんはいらっしゃいませんか。
 
「歯科医師と歯科衛生士は対等な関係で仕事について話し合えるのがベスト」とおっしゃってくださる歯科医師の先生もいる反面、まだまだ歯科衛生士の立場は弱く「意見を聞いてもらえない」なんてこともありますよね。
 
そこで今回は院長と方向性が合わないという問題の具体的なケースと解決策を詳しくお伝えしていきたいと思います!

院長と歯科衛生士の方向性が合わないのはどんなケースがある?



院長先生と歯科衛生士の関係は切っても切れない関係ですが、方向性が合わず悩んでいる人は多く存在します。

実際に方向性が合わないと感じるのはどのような場合なのでしょうか。
 

①治療方針に納得がいかない

院長先生と方向性が合わないと感じる一番の理由は「院長先生のやりたいこと」と「歯科衛生士がやりたいこと」にギャップがあるときではないでしょうか。
 
特に院長先生が所属している勉強会が歯科医師ばかりの勉強会である場合にそう感じることが多いようです。
現在の歯科業界の傾向は「予防」にも目を向けられていますが、蓋を開けてみるとまだまだ「治療」重視の考え方をしていらっしゃる先生もいます。

予防できる環境が整っておらず、歯科衛生士のやりたいことができないこともあるのではないでしょうか。
 
歯周治療がきちんとされていなくて急性症状があるわけではないのにむし歯治療が進められている、プラークコントロールが不十分なのにインプラントなどの外科処置をしている、非外科的歯周治療で対応できそうなのにすぐに外科処置をやりたがる、まだ残せそうな歯なのに削られてしまう・抜いてしまう…など。

どうしても先生のやりたいことに寄りがちになってしまうようです。
 

→→治療方針がヤバい歯医者の特徴や実態

②院長のモチベーションが高すぎる、低すぎる

院長先生のモチベーションが極端な場合も辛くなることがあります。

休み時間に後輩指導などの教育時間がある、休日に症例や勉強会用のパワーポイントを作らされる、レポートなどの課題が強いられるなど。

将来の自分のためにはなる反面、自分がやりたくもないのにやらされるときついですよね。
 
また逆に院長先生のモチベーションが低いことで悩むこともあるようです。院長先生がスタッフや経営に興味がなさすぎることでうまくまわっていない、お局がぶいぶい言わせているなど面倒なことも。
 
院長先生のモチベーションが高すぎても低すぎても大変でしょう。
 

③院長先生好みのスタッフを雇っている、歯科助手が多いなど

スタッフを雇うのは院長先生なので偏ることは仕方ないのですが、院長先生のお気に入りがいると厄介なこともあります。

自分がお気に入りになればまだいいのですが、そうでなかったときの院長先生の態度に辛くなることもあるでしょう。

人によって態度が違う様子をみているとしんどくなります。
 
また、歯科助手ばかりがいる医院も歯科衛生士としてはやりづらくなることも。これまで歯科衛生士学校で学んできたことが通用しないことがあるようです。医院独自のやりかたになっているため、器具の管理が煩雑になっていることが多々あります。

場合によっては歯科助手が医療行為をしていたりすることも。院長先生が目指す方向性に疑問を感じることもあるのではないでしょうか。
 

④滅菌管理に興味がない

医院の長である院長先生が滅菌管理に興味がないと衛生管理がひどい場合が多いです。

しっかりやろうとするとコストがかかるため、どれだけ院長先生の意識が高いかによるからです。
 
先生が使ったバーをそのまま元に戻している、落とした器具を拭いてそのまま使っている、グローブのままパソコンやカルテを触っている、グローブを患者さんごとに変えない、滅菌パックやディスポ製品を使いまわしている、タービンやハンドピース、超音波チップやバーの数が足らず滅菌せずに使っている…など、あげたらきりがありません。
 
歯科衛生士としては衛生管理を気にしたいのですが、院長先生が興味ないと話をしても噛み合わず「方向性が合わない」と感じるのではないでしょうか。
 

⑤院長先生が売上重視

院長先生が売上重視な方針なのも歯科衛生士としては辛いですよね。

患者さんに治療の話をするときも「患者さんによりよいものを」ではなく「医院の売上につながるもの」を無理やり勧めていたら聞いていて嫌になってしまいます。

治療の説明をしているのを聞いていればなんとなくわかってしまいますよね。
 
またアポイントが15分や30分でギチギチに埋められていて、そのなかで急患対応もする、スタッフの数も足りておらず消毒室には器具の山…。
院長先生はそそくさと帰ってしまっていたらなおさらしんどい気持ちになってしまうことも。

患者さんにももっといろいろしてあげたいのにその環境が整っていないとできないこともしばしば。
 
院長先生に求められることに不満を感じ、この医院では自分のやりたいことと方向性が違うと思うこともあるのではないでしょうか。

合わない場合の建設的な解消方法も解説

 


以上のように院長先生と方向性が合わなかったときの解決方法はないでしょうか。建設的な解消方法を解説していきます。
 

①治療方針について納得いくまできちんと話し合う

先生が一生懸命その治療を行なっているのには何かしらの”理由”があるはずです。

先生がなにをもってその治療を進めているのか聞いてみるのはいかがでしょうか。

聞いてみたら納得できることもあるかもしれません。

聞かれたことで先生のなかで考え直してくれることだって稀にあります。お互いに歩み寄るための話し合いの場は重要でしょう。

先生の勉強会にも参加してみると見えてくることもありますよ。
 

②できることとできないことを考えて少しずつ進める

自分の理想すべてが叶う医院があればいいのですが、そうとも限りません。

そうなると、やはりある程度の妥協も必要です。
そのためにも今できることとできないことを考えて少しずつ進めてみてはいかがでしょうか。

多少院長先生と方向性が合わなくても自分のやりたいことができれば転職まで考えずに済みます。
段階によってできることも変わるのでいきなり大きく変えようとするのではなく、少しずつ進めていきましょう。
 

③経営者と労働者による視点の違いを理解する

つい自分の意見を押し通してしまいがちですが、まずは相手の立場に立ってみることが大切です。
自分には関係ないとは思わず、経営のことも少し目を向けてみると現実的なことが見えてきます。

視点が違えば主張も変わってくるので院長先生の気持ちに寄り添ってみてください。

④スタッフを大事にしてくれる院長先生の元へ転職する

それでもどうしても難しい場合は転職を考えてみるのもひとつでしょう。
転職しただけでより輝けることがあります。

思いやりがあるかどうかは一緒に働いていく上でとても重要なので”スタッフを大事に想ってくれる院長先生”の元へ転職してみてはいかがでしょうか。

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歯科医院で歯科衛生士をしながら、歯科メディアにてライター・動画編集者としても発信活動中。

現場で働くからこそわかる、リアルな声をお届けします。

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