歯科衛生士が退職したくなる原因、NO1、NO2は人間関係。
院長やお局スタッフとの関係性、やりたくない業務に無理難題を押し付けるクレーマー気質な患者。
日常の仕事の中できつい&辛いと思うことは大量にあります。
自分だけではなく他の衛生士は何を辛いと感じているのでしょうか?意外とみんな同じことに悩んでいるのかもしれません。
今回は仕事で【辛いこと】に焦点を当ててその解決策を書いていきます。
コミュニケーション能力の高い院長であればあるほど、面接時には好印象を抱くと思います。そしてホームページの完成度も高く、院内もすごく綺麗・・・
そんなクリニックの多くは、営業・宣伝力に長けた歯科医院である事が多く、入社後のギャップが最も大きくなる可能性も高いです。
だからこそ、院長の人柄を事前に詳しく把握することはとても大事なのです。
忙しい院長先生にありがちな、『1から10まで言わないでも理解してよ!』と指示が雑になることも多々あります。
特に新卒衛生士やスキルに自信のない歯科衛生士からすると、【一向にできる様な気になれず、どんどん周りから置いてきぼりになっているのではないか】と不安になりやすいです。
ただ、院長に嫌われているという場合を除き、単純に伝え方に問題があるだけということもあるため、話し合いによって解決することも考えられます。
歯科医院という小さな世界でトップに君臨する院長はワンマンになりがち。
「何度言っても出来ないのか!」と高圧的な態度を取られ続けることで、歯科衛生士は徐々に精神を病んでゆきます。
スキル全般に自信がある院長の場合、「他の業務も自分でやったほうが早い!」と人に仕事を任せないパターンがあります。すると次第に自分が信用されていないと考えるようになってきます。
このタイプの院長の場合、焦らずに実績を積むことで業務の幅が広がることもあります。
もっと早くスキルアップしたいという方は職場を変えるのも一つの手です。
逆になんでもかんでも仕事を振ってくる院長もいます。衛生士はスケーリングだけでなく在庫管理や消毒・滅菌等、患者対応以外にも忙しく、バタバタしている時に仕事を振って来られたりします。
効率よく仕事ができる人は手が空いてるように見えてしまい、どんどん仕事を任されてしまいがちです。
ポイントは「上手にNOと言う技術」を身につけることです。押し付けられた仕事を受けることで他の業務にどう影響するのかを説明すると良いです。
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サラッと受け流せる人であれば問題ありませんが、「自分のどこが悪かったんだろう?」と自分を責めてしまう性格の人にとってはとても辛いでしょう。
人間なので、根本的に合う・合わない等もあるので、どうしても折り合いが付かない場合には、別のスタッフに対応してもらうのも一つの解決策かもしれません。
クレームが多い患者さんには、否定をせずに丁寧な説明を繰り返しましょう。また、言った言わないでもめない為にも正確なメモをカルテに残し院内のスタッフとも共有しましょう。
丁寧にプラーク付着部位を指摘し要点を絞ったTBIを行い、その場では「わかりました!」と理解した様子を示すのに、毎回プラークと食査をたっぷり蓄えてリコールに来院する患者さん。
何度TBIしても改善されない口腔内を見てると悲しくなってきますよね。
この場合はなぜ、患者さんが磨いてこないのか?という患者さんに対して理解を深める必要があります。
患者さんとの会話の中から、それぞれ磨けない理由を探っていくことで解決策を見出すことができ、ラポールの形成にもつなげることができます。
患者によって性格もさまざまなため、どうすればしっかり実践していただけるのかを考えながら話してみると良いでしょう。
お局さんと上手に接するには、お局さんの経験を尊重し、小言には過度に反応せず、自分の仕事に集中するのが一番の解決策かもしれません。
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辛いことが多くて苦しい時は、前を向いて改善の努力をしていく事が一番ですが、辛い原因は職場環境にあり「どうにもならないケース」も多いです。
そんな時は一人で悩まないで、歯科医院や歯科衛生士の転職サポートに詳しいプロに相談してみるのもいいかもしれません。
ライター
(株)Dental Happy 代表取締役
2008年に歯科衛生士専門の人材紹介会社を設立。これまで2000名を超える歯科衛生士と面談し就職先の決定に大きく関わる。関東エリアにある約2000人の歯科医院経営者より採用担当としての依頼を受ける。株式会社ヨシダや神奈川県歯科医師会より歯科衛生士の採用に関する講演依頼を受け登壇。