仕事に納得がいってないとそこで続けていくのは辛いですよね。そこで今回は「歯科衛生士が嫌になる仕事内容や仕事の仕方」をまとめてみました。
他の方の意見を聞いてみると、悩んでいるのはご自身だけではないようす。ひとりで悩んで塞ぎ込んでいる歯科衛生士さんに届いたら幸いです。明日からの活力になりますように。
歯科衛生士が嫌になる仕事内容や仕方まとめ
それでは歯科衛生士が嫌な気持ちになる仕事の内容や仕事の仕方を1つ1つ見ていきましょう。
①歯科助手が歯科衛生士の仕事をやっている
なかには「歯科衛生士より私のができる」と自信満々にお話ししているベテラン歯科助手さんもたまにお見かけします。
歯科衛生士は国家試験を乗り越えて資格を取得して業務を担っています。実習やあらゆる勉強をした上で歯科衛生士として働いているため、現場しか知らない歯科助手さんがそのような発言をしていると複雑な気持ちになります。
歯科助手さんは口腔内を触ることはできないので、法に触れているという意味でも不安な気持ちになるのでしょう。
②歯科医師の業務をやらされる
法に触れ、捕まるリスクを背負いながら仕事したくないですよね。
実際にレントゲン撮影のスイッチを押し、指示をした歯科医師のみならず歯科助手や歯科衛生士なども捕まっています。
また、タービンなどで歯を削る行為も歯科衛生士学校ではもちろん習いませんし、実習でもやりませんが、頼んでくる歯科医師が稀にいます。
歯科衛生士の給料を高く設定し、歯科医師の業務をやらせているようです。歯科医師を雇うより安く働かせることができるからなのでしょうが、患者さんの身に何かがあったら怖いですよね。
お金に目がくらむとろくなことがありません。
③アシスタント業務しかやらせてくれない
患者さんを実験台にしてはいけないとはいえ、せっかく持っている歯科衛生士の資格を存分にいかして担当患者さんを持ちたいと思うこともありますよね。
「人数が多い職場でユニット数が足りていない」「人数が少なくアシスト優先になる」など様々なことが原因としてあるようです。
何年経っても任せてもらえないとやりがいも感じられず、どんどん成長していく学生時代の同級生に置いていかれる気がしてしまいますよね。
アシスタント業務だけというのもつまらなく感じてしまうでしょう。
インプラントの外科処置専門のアシスタントでプロフェッショナルとしてやりがいを感じる場合もありますが、日常の診療だとそこまで求められることも滅多にありません。
歯科助手さんでもできる業務のみだと給料にも反映されず、歯科衛生士の意義を見失ってしまうかもしれません。
④ 滅菌管理が雑
歯科衛生士学校で当たり前のようにやっていた”使い捨て”ができず、滅菌パックや歯ブラシの使い回し、タービンやハンドピースは処置ごとに滅菌かけずに清拭だけで終わり。
グローブは患者さんごとに変えずに手を洗えと言われ、何だったら素手で口腔内を触る先生までいる…。
などなど様々な不潔環境がある歯科医院は多数存在します。考えるだけで恐ろしいですよね。
せっかく働くのであれば「自分もここで診てもらいたい」「家族など大切な人にも来てもらいたい」と自信を持って言えるぐらいの職場で働きたいもの。
滅菌管理を徹底しようとするとコストがかかるのはわかりますが、院長先生にももう少し意識を持ってもらいたいのが本音です。
⑤拘束時間が長い
その間、自宅に帰れるほど家が近ければまだましですが、そんなこともできないぐらい遠い方は朝から夜遅くまで職場に拘束されて嫌になることもあるのではないでしょうか。
支度や片付けまで考えると一日のうち仕事に拘束される時間がほとんど。それではプライベートで何もできません。
休憩時間が長いだけではなく、残業が長い医院もあります。患者さんを何時間も待たせるのが当たり前となっている医院では「最後の患者さんは診療時間過ぎてから治療を始める」なんてこともあるのではないでしょうか。
残業代が出ればまだいいのですが、みなし残業としてお給料に含まれている場合があり、まともに払ってもらえていないことだってあります。
そんな悪条件の職場では、どれだけ良い医療を提供してたとしても満足感は得にくいですよね。
オンオフしっかりと働くときは全力で働いて、休むときは徹底的に休むというようにしないと身体も心も疲れてしまう一方です。
⑥与えられた時間が短く、やりたいことができない
保険点数は決められているので時間を長くしただけ医院の売上には貢献できません。
しかし、良い医療を提供するにはある一定の時間をかける必要もあります。
まともに患者さんとコミュニケーションがとれない、ケアを雑にせざるをえない、資料どりをまともにさせてもらえないなど数だけまわして終わりになっていると不満に思いますよね。
「良くなった」「治った」という実感を得るにはきちんと時間をかけて向き合っていかなければなりません。
そこがあいまいになっていると仕事が嫌になってしまうでしょう。
他にも
「院長が何を求めているかわからない」
「何でも仕事を振ってくる」
「物が煩雑で仕事がスムーズに進まない」
「やる気のないスタッフに嫌気がさす」
「意識高い系がいて面倒」
「担当患者さんを別のスタッフが勝手にみている」
「アポが自分だけいっぱい」
「すでにマックスでアポが入っているのに急患対応までやらされる」
…など様々ことが起こっています。
こういったことが「歯科衛生士の仕事が嫌だ」と思ってしまう原因になっているようです。
歯科衛生士をしている方は、いくつか当てはまることがありましたでしょうか?
「仕事内容に納得ができない」というのは、歯科衛生士が退職を決意するよくある理由の1つです。
できる限り自身の置かれた環境を改善して、納得のいく環境で仕事をしていきたいものですよね、、!
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ライター
歯科衛生士/ライター・動画編集者
歯科医院で歯科衛生士をしながら、歯科メディアにてライター・動画編集者としても発信活動中。
現場で働くからこそわかる、リアルな声をお届けします。