歯科医院の面接に進む際に必要な履歴書。
初めて書く人や久々すぎて書き方が分からなくなってしまった人も多いのではないでしょうか。
特に志望動機については医院ごとに書き分ける必要があるため、苦労する人が多いようです。
今回は履歴書を書く際に戸惑いやすい志望動機の書き方や例文を中心に、履歴書を書くうえで押さえておきたい書き方やマナーについて詳しく解説いたします。
これから見学面接に挑む方は自信をつけることができるので、ぜひチェックしてください!
履歴書作成チェックポイント
基本情報欄
日付は記入した日ではなく、面接に行く日の日付を記入しましょう。事前に書類審査を設けているクリニックの場合は、郵送で事前に履歴書を送付する必要がある場合もあります。
その際は履歴書をポストに投函する日の日付に設定しましょう。
写真
履歴書に貼る写真は基本的に3か月以内に撮影したものを使用してください。
また、証明写真の撮り方としてスピード写真と写真館がありますが、
写真館での撮影をお勧めします。写真館では顔色や肌荒れの補正対応、表情の指導までやっているので、値段は張りますがその分得られるものがあります。
電話番号・メールアドレス
固定電話がない場合は携帯電話のみでOK。
メールアドレスは携帯電話やパソコンですぐに確認ができるものを記入しましょう。
学歴
履歴書全体で西暦表記(19○○年)か元号表記(令和○○年)か統一しましょう。学校名は省略せずに、正式名称で記入しましょう。
新卒の場合は中学校の卒業年度から記入し、転職者の場合は高校の卒業年度からの記入でも問題ありません。
職歴
時系列に記入していきクリニック名は正式名称で記入しましょう。(医療法人の場合は法人名も書きましょう。)
現在勤めているクリニックの退職日が決まっている場合は『2018年3月 ◯◯歯科医院 退職予定』と記入しましょう。
最終行に『現在に至る』と記入し、その下の行に右寄せで『以上』と記入しましょう。
職歴が書ききれない場合は、ある程度職歴の記入をして『詳細は職務履歴書記入』と記入し別途、職務履歴書の記入をしましょう。
免許・資格項目
歯科衛生士免許、自動車免許等、免許から先に記入をし、資格は免許の後に記入しましょう。免許・資格は正式名称で記入しましょう。
現在習得の為に勉強しているものもあればそちらも記入。(2022年3月 歯科衛生士免許取得見込み 等)
資格取得の時と現在の名称が異なる場合は取得時の名称を記入しましょう。
趣味・特技
院長や趣味の合うスタッフがいたりと、会話が弾むきっかけにもなるので、単純に興味があることなども記入しておきましょう。
また、細かい作業が必要な趣味を持っている人は歯科衛生士業務に共通するので良いアピールになるでしょう。
社交的な趣味があればコミュニケーション力がある人だと思ってくれるでしょう。
趣味を多く記入しすぎると印象がよくない事もあるので、ある程度絞って記入することをオススメします。
志望動機の書き方
一番悩む方が多いのが志望動機の書き方。
よく耳にする自己PRも何を書いたらいいのか悩む歯科衛生士も多いと思います。
特に新卒歯科衛生士の場合はほぼ初めての履歴書作成のため、正解が分からずコピペのようになってしまいがちです。
また家庭があるママさんパートの方などや紹介されて受ける方などは書き方に工夫が必要になってきます。
では、そんな志望動機を例文を交えて解説していきたいと思います。
ポイント1、面接を意識
面接は履歴書を元に、話をしていく事が多いです。特に志望動機は面接時に必ず聞かれると言っても過言ではないテッパンの質問事項。
履歴書にはわかりやすく要約してまとめ、面接で質問された時に履歴書に書ききれなかった部分を説明するのがベストです。
どのような流れで面接を進めたいかイメージしながら書き進めていくのが大切です。
ポイント2、なぜ志望したのか
歯科医院と一口に言っても、一般、矯正、小児、審美、訪問歯科、インプラント、口腔外科など専門分野で分けると多岐にわたります。
その中で、なぜその医院を志望したのか、自分自身が何にやりがいを感じるのかを具体的に記入しても良いでしょう。
スラスラかける人はいいですが、筆が止まってしまう方は箇条書きでも良いので『数ある求人からなぜその歯科医院で働きたいと思ったのか』なんでもいいのでイイと思ったポイントを書き出してみましょう。
そこに肉付けをして文章化していくと書きやすいかもしれません。
条件面ばかりを書き出してしまうと、ありきたりな文章になりやすく、どこの歯科医院でも変わらない内容になってしまいます。
志望の歯科医院の募集要項やホームページを必ず確認し、医院の特徴やウリにしているポイントを抑えるようにすると、採用担当者の目に止まりやすくなります。
ポイントは「他院ではなく何でウチなの?」ということが簡潔に書いてあるかです。
また、具体的なキャリアプランが描けている人であれば、そのプランに向けてどんなことがしたいかということを書くことで熱意が伝えられるでしょう。
志望動機の例文 3選
将来的には認定資格を取得したいと思っているため、セミナーや勉強会参加の機会が多い環境にも魅力を感じました。貴院の一員として患者様に笑顔になってもらえるよう向上心をもって精進します。」
【例文② 専門分野に興味がある場合 】
歯並びの良さで人の印象は大きく変わり、見た目だけでなく明るい気持ちにもなることは自分自身が一番感じました。
貴院に入社をした際には矯正治療を通じて、自分と同じような悩みを持った患者様を一人でも多く笑顔にします。」
【例文③ ブランクがある場合 】
介護士として5年間勤務をしていましたが、ご年配の方が口内環境の問題を多く抱えているという現実を改めて実感し、歯科衛生士として再度働きたいと思いました。
まだ歯科衛生士としての経験は浅いですが、ご年配の方への気配りなどは自信があるため、貴院の中でも頼られる衛生士になりたいと思っております。
NGな志望動機
【前職のことを悪く言う】
「以前勤めていた医院は○○が悪かった!」「前の医院は残業が多く…」と以前の勤め先を悪く言うことは避けてください。
院長先生としては自分の医院も悪く言われるんじゃないかという不安が出てくるため良い印象は持たれません。また、ウチでも嫌なことがあるとすぐ辞めてしまうのでは?という不安も残ります。
コツは「残業が少ないため仕事に必要なスキルアップの時間を作ることができる」などポジティブな言い回しにしてみることです。
【志望動機の使い回し】
また気を付けたいのが志望動機の使い回しです。
歯科医院によっては独自の強みや技術がないケースもあります。
そんな時にどこにでも当てはまるような志望動機にしてしまうはNGです。
院長先生たちは使い回しはすぐに見抜きますし、志望度が低いと判断します。
HPの中や見学時などからストロングポイントを発見するのも必要な作業です。
また当然ですが、ネットで検索した志望動機例をそのまま使いまわすのもNGです。
【福利厚生や条件面を前面に押した志望動機】
・勤務時間が短い、休日が多い
・福利厚生が手厚い
・社会保険完備 etc...
など条件面を志望動機にするのはベターではありません。
「それが叶っている医院ならウチじゃなくてもいいのでは?」と思われる可能性が高いです。
いざ履歴書。書く前に気をつけたいポイント
手書きで書くべきか?
最近ではPCでも履歴書を作成できるようになったため、手書きとPCどっちで作成したらいい?と迷われる方も多いと思います。
基本的には手書きで書くことをおすすめしています。歯科業界は思っているよりも古い体質がある業界のため、手書きじゃない=やる気がないと考える院長もいるためです。
手書きで履歴書を書く際に気をつけたいのは、鉛筆やシャープペン、色つきのペンで書くのはもちろんNGです。修正液の使用も好ましくない為、下書きをした上で集中して書き上げましょう。
志望動機はオリジナルが一番イイ
志望動機は面接へ行く歯科医院に向けたメッセージ
大事なのは受かるための志望動機ではなく、【自分にとって本当に合う歯科医院なのか?】という点です。
それをお互いに見極めるのが面接であって、仮に作られた自分で挑み採用されたとしても、入社後に悩むのはアナタです。
そのためにも、志望動機にはアナタが今感じている本音を記載すると良いでしょう。
履歴書の第一関門を突破したらいよいよ面接!
履歴書の書き方やマナーが悪いと、志望する歯科医院で歯科衛生士として働きたい気持ちが強くても面接までたどり着くことができなかったり、面接できたとしても印象が悪くなったりしてしまう場合があります。
この記事の履歴書の書き方を参考にして、印象の良い履歴書を書きましょう。
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