面接時に必ず聞かれる質問が「何か質問ありますか?」という逆質問。
この逆質問は面接の最後に聞かれることが多いからこそ、一番強い印象を与えます。今回はこの質問に対する答え方の例とNG例をお伝えします。
なぜこの質問が聞かれるのか?
この質問を面接担当者が聞いてくる理由は2つあります。通常はあなたの疑問・不安点を少しでも解消して、共感採用に近づける目的で質問されています。
しかし話し好き院長(面接担当者)の場合は、自分ばかりが一方的に話をしてしまったことに最後の最後に気がつき、「会話なので、もちろんあなたの質問にも答えますよ!」というパフォーマンス的に逆質問をしているケースもあります。
「何か質問ありますか?」への返答例
【見学時で感じた診療内容】について質問するのがベストです。
しかし、面接では緊張してしまい頭が真っ白になってしまうこともありますので、緊張してしまいそうな人であれば、当日までに2つほど質問内容を考えてから面接に行くことをオススメします。
逆質問に対して、多くの歯科医院で使える回答例を2つお伝えします。
この質問に対しては、院長も答えやすい質問であると同時に、現在のスタッフ状況がよく分かる質問になります。人手が足りない歯科医院では、すぐに診てほしいと伝えてくるでしょうし、逆に治療の質にこだわっている歯科医院では、入社当初から患者さんを任せることは少ないはずです。
新卒歯科衛生士さんやブランク衛生士さんにとっては、Drチェックに限らず、誰かかがチェックに入ってくれる環境の方が安心するはずです。
また、メンテナンス後のチェックがあまり入らない歯科医院では、衛生士業務のやり方は、衛生士さん個人に任せているという放任型スタイルの所が多く、逆に必ずチェックに入るクリニックでは治療の進め方にこだわりが強い傾向があります。
この様な面接担当者が答えやすく、かつ診療スタイルがわかる質問が逆質問に対する模範解答といえます。
また、その医院で働く未来像が描けていると思われるような質問や、HPをよく読んできたと分かるような質問も印象がよく映るでしょう。
その他にも
「一人でも多くの患者様に笑顔になってもらえるようスキルを身に付けたいのですが、勉強会やセミナー参加の機会はありますか」
「もしも内定を頂けた場合、一日でも早く戦力になりたいと思っているため、入社までに準備をした方がいいことがあれば教えていただきたいです」
「一日の業務の流れを教えていただきたいです」
など前向きにやる気をアピールできる逆質問も好まれます!
逆質問ではありますが、実は自分のスキルなどに関わらずアピールが可能な貴重な時間なので有効に使いましょう。
また、クリニックに合わせた逆質問も効果的です。
例えば落ち着いた雰囲気の人を求めているクリニックの場合、
「落ち着いた性格で患者様には丁寧に接したいと考えているのですが、スタッフさんはどんな雰囲気の方がいらっしゃいますか」
という質問を投げかけることで、クリニックの雰囲気に合っているというアピールをすることもできます。
聞いてはいけないNG質問とは
『特にありません・・。』と返答する歯科衛生士も多いですが、この返答では印象が少し悪くなるでしょう。
面接相手からすると『特にありません。』は『ここで働くことについて、そこまで真剣には考えてません。』と誤解されてしまいがちです。
返答パターンで一番採用したくないタイプと言われているのが条件面の質問にばかりする人です。
給与や時間・休みに対して詳細が分からないと勤務するかを判断出来ない!と感じる衛生士さんも多いと思いますが、もし条件面への質問をするのであれば、診療内容の質問を複数して、条件ばかりが気になっている人ではないアピールをしましょう。
デンタルハッピーでは、お給料や有給消化率など面接時に聞きづらい条件面に関する質問も、全て代わりにお聞きしてますので、面接で悪い印象を与えずに、気になることは全部わかる就職活動ができます。
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ライター
(株)Dental Happy 代表取締役
2008年に歯科衛生士専門の人材紹介会社を設立。これまで2000名を超える歯科衛生士と面談し就職先の決定に大きく関わる。関東エリアにある約2000人の歯科医院経営者より採用担当としての依頼を受ける。株式会社ヨシダや神奈川県歯科医師会より歯科衛生士の採用に関する講演依頼を受け登壇。