年収が1000万超えする歯科医師はかなりいるはず… そう思いませんか?
平均年収が800万〜900万といわれている歯科医師。
では、年収が3000万超えする歯科医師はどれくらいいるのでしょう?開業して上手くいけば3000万円稼げると思われますが、勤務医では可能なのでしょうか?
平成30年の厚生労働省調査から推測してみました。
平成30年度の歯科医師の平均年収はおよそ830.2万円。(企業規模10人以上)(厚生労働省の賃金構造基本統計調査)
:参照記事:歯科医師の『平均年収』と『クリニック事業規模』は関係アリ?
しかし、どうもこのデータには偏りがあるように感じます。
なぜなら、企業規模100~999人で働く歯科医師の平均月給(平均年収)が異常に高かったからです。
下記は「歯科医師(企業規模100~999人)」の平均月給(平均年収)のデータになります。
年齢 |
37.7歳 |
勤続年数 |
2.4年 |
現金給与額(平均月給) |
126.4万円 |
年間賞与その他の特別給与額 |
33.1万円 |
労働者数 |
620人 |
平均年収:1,549.9万円
平均年収=「現金給与額 ×12 + 年間賞与その他の特別給与額 」で計算。
平成29年と平成28年のデータは以下になってます。
年齢 |
38.4歳 |
勤続年数 |
5.9年 |
現金給与額(平均月給) |
83.3万円 |
年間賞与その他の特別給与額 |
102.4万円 |
労働者数 |
1,180人 |
平均年収:1,102万円
年齢 |
41.0歳 |
勤続年数 |
5.9年 |
現金給与額(平均月給) |
77.8万円 |
年間賞与その他の特別給与額 |
33.0万円 |
労働者数 |
2,240人 |
平均年収:966.6万円
平成28・29・30年度の全てで、企業規模100~999人の平均年収が、歯科医師全体の平均年収より高い。
平成30年は、「全体:830万」に比べて「企業規模100~999人:1,549万」とかなり高額。
“賃金構造基本統計調査”をご存知ですか?
企業規模別以外にも、「性別」「年齢(層)」のデータが掲載されてます。
それを見ると、平成30年の賃金構造基本統計調査「歯科医師(企業規模100~999人)」のデータが偏ったサンプルであることがわかります。
平成30年と平成29年の賃金構造基本統計調査「歯科医師(企業規模100~999人)」の年齢層を円グラフにしてみました。
平成30年のデータは、「35歳~39歳」の年齢層が半数近くで、実はこれが全て男性なんです。
平成30年の調査によると、企業規模「100~999人」の男性歯科医師は470人で、その内訳は、“30歳~34歳”:170人、“35歳~39歳”:280人、“55歳~59歳”:20人となります。
以下を見ると、“35歳~39歳”:280人の平均給与が、異常に高いことがわかります。
年齢 |
36.8歳 |
勤続年数 |
3.3年 |
現金給与額(平均月給) |
191.5万円 |
年間賞与その他の特別給与額 |
52.5万円 |
労働者数 |
280人 |
平均年収:2,350.5万円
ちなみに平成29年は…
年齢 |
37.5歳 |
勤続年数 |
4.2年 |
現金給与額(平均月給) |
90.4万円 |
年間賞与その他の特別給与額 |
120.9万円 |
労働者数 |
310人 |
平均年収:1,205.7万円
これらのデータから、平成30年の平均年収は、平成29年の約2倍になっている事がわかります。
平成30年の平均年収が2,350.5万円(35歳~39歳男性歯科医師※企業規模1,000人以上)。このサンプル280人のうち半数(140人)の平均年収が、平成29年と同じ1,200万円程度としたら、残り140人の平均年収は3,501万円と計算できます。
つまり、この平成30年の調査に協力した企業規模100~999人に勤務する35歳~39歳の男性歯科医師には、
年収3,000万円を超えるような人がかなりいたのではないか?
と推測し、さらにこの人数規模だといわゆる勤務医の立場の人もかなりいると思われます。
30代後半で年収が3,000万円を超えるような歯科医師とはどのような人たちなのでしょうか?
賃金構造基本統計調査からわかることは、企業規模(クリニックの従業員)が100~999人で、勤続年数(平均勤続年数)が3.3年と短めということです。
このような高額の報酬が出せるクリニックは限られると思います。例えば、複数のクリニックを経営しているような大型法人で自費の割合が高く、さらに自費診療を勤務医にも任せている歯科医院に勤めている人ではないかと推測します。
自費診療に対する歩合支給が20%以上で、さらにある程度件数も出る場合にはこの給与水準も理解できます。
勤続年数が短いのは、同様な自費診療の割合が高いクリニックで勤務する歯科医師の多くが、独立開業前の最後のキャリアップとして働くケースも多いため、勤務医の中でも最も所得が多い部類に入るのも頷けます。
もしかすると30代後半で年収が3,000万円を超えるような歯科医師(歯科勤務医)はいるが、けっこう特定のクリニックに多く集まっているかもしれません。