歯科医師が「開業しない」という選択をする時

歯科医師が「開業しない」という選択をする時

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昭和の時代は、大学病院で勤務を続ける歯科医師以外は、ほぼ全員開業してゆく傾向でしたが、平成の不況に伴い【開業しない】という選択をする歯科医師が増えてきました。

おそらく令和の時代はこの流れがさらに加速する可能性が高いのは間違いありません。

『明日はきっと今日よりも良い未来が来る。』という前提条件の社会では、リスクを取っても、それに見合う大きなリターンが得られますが、そうとは言えない現代ではどうしても守り型になってしまうのが人の常です。

2017年の1年間に、1,720件の歯科医院が“開業”する一方で、1,739件もの歯科医院が“廃業”に追い込まれておりますが、廃業の多くは年齢的な問題に伴う後継者不在問題が要因ではないでしょうか。

この時代に、歯科医師は【開業する・開業しない】とどう向き合っていくべきなのか。
考えていきたいと思います。

目次

開業するのに必要なコト

歯科医院の開業には、何はともあれ「お金」が必要です。一般的に、3000万~5000万が開業資金の相場だと言われてますが、どんな事にお金がかかるのでしょうか?

歯科医院の開業資金について

出典元:instagram

開業資金(例)
敷金・礼金・家賃 内装工事費 医療機器費 運転資金 その他 合計
750万円 1,500万円 1,500万円 1,200万円 200万円 5150万円

開業するのに、これだけの「お金」が必要になる。歯科業界ではレントゲンをはじめとした医療器具のリユース(中古品販売)に規制がかかっているため、どうしても新品を購入するしかありません。

また内装工事代がこれまた高額...まさに歯科プライスとも言える高額業者も多く、新規開業をするメリットが見出せずに、開業をしないという選択をする歯科医師も近年増えて来ております。

 

しかしながら、歯科医院経営が成功するには、ただ腕が良いだけでは難しく、経営者としての才覚が問われもの。

インターネットを用いた集患は言うに及ばず、スタッフマネジメントなど、勤務医時代とは異なり、診療以外のことで時間やマインドを割かなければいけないのが実情です。

開業に「向いている人」「向いてない人」

歯科医師は、「開業医」「勤務医」と大きく2つに分かれます。

開業に向いてる人・向いてない人

出典元:instagram

開業に向いている人とは?開業した動機を見てみましょう。

・ 理想の医療を追求したい
・ 勤務医の将来に限界を感じた
・ やり甲斐を求めて
・ 勤務医として働くストレスが嫌で・・

反対に、勤務医でも【思い通りに働けている】と感じる方は、「いつか開業するかも」という選択も残しつつ、日々を過ごしているケースが多いです。勤務医として働く理由は、

・リスクを取りたくない
・十分満足のゆく年収を得ている
・女性特有の理由(結婚・出産・育児)

など。

金銭欲求・承認欲求が満たされている状況で、それ以上多くを求めないのであれば、開業をするデメリットばかりを考えてしまうのも仕方がないことかもしれませんね。

あなたは、歯科医師としてどんな選択をしますか?

 

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