今まで保険診療を主にしていたクリニックが、ある日から完全自費診療に切り替える。
すると、どんな変化が起こるのでしょう?
大きな変化を一言で表すと「理想とする患者」が来てくれるようになることです。
歯に対する意識が高く、「良い診療を受けるには、それなりの金額がかかる。」という認識がしっかりしています。
そういった患者さんは、情報収集に熱心で知的好奇心が高いことが特徴的です。
「自営業者・大企業の社員・海外勤務者」など、俗に言う「お金持ち」と呼ばれる生活水準が高い人達が多くを占めますが…
治療に対しての理解度が高いので、診療中に患者さんと「本音」で話せることも大きな変化の1つです。
「前に通われてたクリニック。治療がいい加減かも…」
「この歯は削らなくても良かったのに…」
患者さん・治療者のお互いが「歯」に対して真剣に向き合っているため、自然と信頼関係が結ばれ「本音」で話せるようになります。
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自費診療を希望する患者さんは、メインテナンス治療のために定期的にクリニックに通ってくれます。
なぜなら、歯に対する意識が高い為、メインテナンスの重要性をわかってくれているから。
そうなると診療がスムーズになるのは勿論ですが、クリニック経営にも大きなメリットをもたらします。
メインテナンスの診療予定が着実に増えることで、しっかりと定期的な入金予定を確保できるからです。
「来月、収入が全然無かったらどうしよう…」
経営者からすると「医院が潰れる…。」といった不安から開放されるかもしれません。
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診療方針を「保険」→「自費」に切替えるなら、当然ながらサービスの質も変化しなければいけません。
大袈裟かもしれませんが、航空会社に例えるなら、「格安LCC」 →「JAL・ANA」 に変わるくらいの大転換です。
提供するサービスも当然大幅に変わってきます。
ここで気を付けなければいけないのは、歯医者のサービスは診療技術だけではありません。
衛生士・助手など、スタッフのコミュニケーション・ホスピタリティも然りです。
そこで診療方針の転換はするが、スタッフの雇用は継続したままだとどうなるでしょう?
保険診療を長くやっていた分だけ、自費診療の「質の高いサービス」を提供できない危険性が高いです。現状に慣れきってしまっていると変化するのが難しいからです。
そうなると、意識改革。もはやマインドセットを変えなくてはいけません。
かなり労力が必要となる作業になります。
思いきって、診療方針の転換に合わせて、「退職」をススメてみるのも一手かもしれません。
「勤務医のキャリアプランの1つに、自費専門クリニックでの成長を考えている。」
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