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気になる!世界の歯科衛生士事情:アメリカ編

気になる!世界の歯科衛生士事情:アメリカ編
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作成日:2018/03/08

 


歯科衛生士は基本的にはどこの国でも大まかな仕事内容は同じですが、国が違えば資格取得の方法から働き方まで大きく違います。

そんな世界の歯科衛生士事情、今回はアメリカの歯科衛生士事情についてお伝えします。



資格取得まで/歯科衛生科の違い


日本では高校卒業後、歯科衛生士学校に入学し歯科についての知識を学び資格取得を目指します。

アメリカでは歯科について学ぶ前に基礎科目(歯科とは関係の無い一般教養科目)で単位を取ります。

 

そこで単位の取得ができれば歯科衛生科に入ることができるのですが、歯科衛生科は人気があるため、募集定員の少ない歯科衛生科に入るには基礎科目で成績優秀者に入ることが求められ、歯科の専門知識を身につける前にかなりの勉強量が必要とされます。



資格取得まで/実習の違い

 

 

 
日本では、家族や友人などを数人、病院実習中に呼び1時間程度でP検やスケーリングを行えば終了です。

しかしアメリカでは、課題に合った患者さんを呼ぶ必要があります。例えば60代以上の全身疾患のある方、ティーンエイジャー、歯周ポケット4ミリ以上などの条件に適した患者さんを10人近く集める必要があります。
 

基準を満たした患者さんを探すのが大変なだけでなく、問診や細かい診査等で拘束時間も長く、さらに来院回数も多いため、せっかく被検者が見つかっても途中で来なくなってしまった場合はもう一度探し直さなければいけません。

そのため実習を終わらせるまでも苦労を要するのです。


 

資格取得まで/国家試験の違い

 

晴れて単位を取得できたら次は国家試験です。

日本は筆記試験のみで取得が可能ですが、アメリカは実技試験があります。

実技試験の被検者となる患者さんも自分で探さなければならないのですが、こちらも歯周ポケットがあり、尚且つ縁下歯石が付着していなければなりません。


縁下歯石が付いているか否かは当然ですが、外見で判断できないので探すのが本当に大変です。
 
また、せっかく見つけた患者さんに試験当日ドタキャンされたり、連絡がつかなくなるケースも多々あり、探し出した患者さんを試験当日まで繋ぎ止めたりと色々苦労が絶えません…。


アメリカの歯科衛生士は州によって打てる麻酔の種類が違いますが、基本的には歯科衛生士が麻酔をかけることが可能です。
 
 
麻酔はまた別に試験があり、麻酔をする資格を得るために試験を別途受ける必要があります。




資格取得後/ライセンスの更新
 
日本では一度資格を取得すれば、生涯歯科衛生士資格の保持者として認められますが、アメリカでは異なります。

年に数回、勉強会などに参加し年間に定められたクレジットを取得しなければ免許の更新ができません。
 
そのため資格取得後も歯科衛生士免許を維持したければ常に勉強をしなければならないのです。



歯科衛生士として働く/働き方の違い

取得が大変なアメリカの歯科衛生士免許ですが、晴れて歯科衛生士となれた暁には高給が約束されている上、社会的地位も高い職業の一つです。

日本では正社員として一つの歯科医院に勤める人がほとんどですが、アメリカの歯科衛生士はパートで幾つかの歯科医院を掛け持ちする人も多いです。

地域差もありますが、アメリカの歯科衛生士の時給は40〜50ドル近くにもなり、パートでも生活するのに十分な稼ぎを得ることが可能です。

同じ仕事でも国が変われば全然違う歯科衛生士事情。
他の国の衛生士事情も気になりますね!

 
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