オープニングスタッフとは、初めて航海に出る船の乗組員と考えたら分かりやすいかも知れません。
どんな方向に行くのかは、スタートしてみないと分かりません。地図のない旅に出かけるようなものです。
そんなオープニングクリニックで働く、メリット・デメリットと比較してみます。
オープニングスタッフのメリット
スタッフ同士が仲良くなりやすい
スタッフ全員同じタイミングでスタートするため、人間関係が築きやすいのはオープニングクリニックの一番のメリットと言えます。
しかし、気を付けたいのは自分以外のスタッフが院長の知り合いで構成されているケースです。
院長が勤務先スタッフに声をかけ、メインスタッフが決まっていることが良くありますが、この場合は新規開業でもアウェー感満載になりますね。
予防に力を入れるクリニックが多い
これから開業するクリニックの多くは、治療だけでは医院経営が難しいことが目に見えているため、必然的に【予防歯科】を治療方針に考えるDrが多いです。
しかし開業から半年間はメンテナンス患者さんが少なく、アシストメインになると考えておきましょう。
オープニングスタッフのデメリット
条件面が変更になることが多い
初めての航海に旅立つ小さな船ですから、当初に想い描いた方向に進むクリニックの方が圧倒的に少数派です。
よりも費用がかかってしまうことが多く、金銭面にアップアップな状態になるクリニックもあれば、開業時の内覧会で大反響があり、すぐに人材不足(大忙し)になる歯科医院もあります。
2020年-2021年に都心部で開業した歯科医院は新型コロナウイルスの影響を大きく受けている所が多いため、ボーナスに関してはあまり期待をしない方が無難と言えるでしょう。
院長に対する不満が出やすい
開業前の面接時には【夢のようなクリニック】を語っていた院長が、開業後にはストレスでいっぱい一杯になる事が多いです。そのストレスの一番の矛先となりやすいのが、一緒に働いているスタッフなのです。
この時一番重宝されるスタッフは、突然の出来事に不平不満を言わず、何でも楽しんで取り組む前向きな歯科衛生士です。逆に一番合わないタイプの歯科衛生士は受け身型で、なんでも予定調和に進むことを望んでいる方です。
オープニングスタッフに合う人・合わない人
すぐに辞めてしまう歯科衛生士タイプ
しかし、実際は『話が違うんですけど・・』と思うことが頻発するので、通常の求人に比べて、リスクは高いと断言できます。
そのため、一番合わないタイプは【自分の権利に敏感な方】と言えるかもしれません。
通常、多くのオープニングクリニックでは半年以内にスタッフが総入れ替えすると言われているほど、不安定な選択肢(就職先)である事は知っておいた方が良いです。
オープニングにぴったりな歯科衛生士タイプ
なぜならオープニングスタッフは"一緒にクリニックを造ってゆくメンバー”を院長は暗に期待しており、そこは報酬で報われることが少ない世界です。
お金には代えられない、達成感を得られる環境がオープニングスタッフなのです。
デンタルハッピーではお問い合わせをいただいた一人ひとりの衛生士の適正を判断した上で職場をご紹介しております。
>> 弊社では10年以上に渡る歯科業界のネットワークを活かし、一般の歯科求人サイトには公開されていないオープニング求人もご紹介できますので、お気軽にお問い合わせください。
>>デンタルハッピーが取り扱う一般公募前求人に関して
-
ライター
(株)Dental Happy 代表取締役
2008年に歯科衛生士専門の人材紹介会社を設立。これまで2000名を超える歯科衛生士と面談し就職先の決定に大きく関わる。関東エリアにある約2000人の歯科医院経営者より採用担当としての依頼を受ける。株式会社ヨシダや神奈川県歯科医師会より歯科衛生士の採用に関する講演依頼を受け登壇。