SPTとは?
SPT(サポーティブペリオドンたるセラピー)とは「歯周病安定期治療」のことで、治療によって安定した状態になった歯周病に対してケアを行うことを指します。
一般には1~2か月ごとに歯周組織の状態を確認しながら、SRPやポケット内の洗浄などを行います。
事前にケアをすることで病状の悪化を防ぎ、もしも悪化が見られたとしても早期治療が可能になります。
SPTとSRPの違いは?
一体何が違うのか?と悩む方もいらっしゃるかと思います。
簡単に言ってしまえば、ほとんどの診療所ではメンテナンスとSPTで行う行為に違いはないと思います。
違いは保険のルールです。
出展: 歯科医療事務 病例と解説 アイ・デンタルサービス
メンテナンスは、健康な方に施す処置になるため、通常保険は適用できず、自費診療になります。そのため、何らかの病状をつけ保険適用できるようにしているクリニックが多いです。
まずSPTとは【歯周病安定期治療】のことで、中-重程度の歯周病を安定した状態に改善していく過程を指します。
着色を取り除く手段として、PTCやPMTCをこれまでは保険診療外(自費)で行ってきましたが、平成28年4月の保険改正でSPTⅡとして保険請求できる様になったのです。
・SPTⅠとⅡの違い
毎月来院しても大丈夫ですが、SPTⅠは歯周外科治療を受けた人・全身疾患が原因で歯周外科治療ができない人などを除き、原則的には3ヶ月に一回しか保険請求ができません。
しかし、SPTⅡは毎月保険請求ができるのです。
簡単に言ってしまえば、毎月のメンテナンスを保険診療で診ることができ、さらに保険点数も高いため、予防歯科を掲げている歯科医院にとっては『最高やん!』という仕組みなのです。
しっかりと保険点数が取ることができ(約1000点)、丁寧にメンテナンス治療が行えるため、STPⅡでメンテナンスを行うクリニックは衛生士枠も45−60分と長めに取っている所も多いです。
しかし、STPⅡで保険請求するためには、かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所の認定を受けているクリニックでなければならいなのです。
SPTの流れは?
歯周病治療において大事なのは患者さんにしっかり理解をしていただくことです。そのためには検査・診断に応じた適切な治療計画を立て、その計画に沿って治療を進めていく必要があります。
歯周病の再発を防ぐことがSPTの目的になるため、患者さんとのコミュニケーションを取りながら、セルフケアを指導するのは、歯科衛生士としての大きな役割でもあります。