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トラウマにさせない!小児患者の対応法

トラウマにさせない!小児患者の対応法
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作成日:2018/03/29

はじめての歯医者さん。

子供は大人が思ってるよりも繊細で、視覚、嗅覚、触覚、聴覚、味覚の五感が敏感です。

理由などなく感覚のまま【すき】か【きらい】を分けます。

さっきまで笑っていたのに、その場の空気感で「なにか知らないことをされる」と恐怖感が湧き上がり、大泣きすることがあります。


子供の立場になってみれば、薬の臭いがして見たこともない大人が白衣を着て自分を見ている。お母さんやお父さんが「大丈夫だから」という言葉の裏には「大丈夫じゃないことするのか?」と不安でいっぱいです。

はじめての歯医者さんで子供に拒絶されてしまうと、今後トラウマになってしまう可能性が高く、子供に【歯医者さんは恐くないところ】と認識させる必要があります。


 
歯科医院に来院する子供が不安や恐怖を感じることなくスムーズに施術を行うためのポイント。

保護者との事前ミーティング

時間が押していても焦らず、まずは診療室に入る前に保護者と簡単にミーティングをしましょう。
話すときのポイントは、明るい声で笑顔でゆっくり話し、子供と同じくらいの目線までしゃがんでお母さんの目線より下にくると良いでしょう。

そして、お母さんに今日はどこまでやれるようにしたいかを確認します。

 
歯医者さんに慣れるトレーニングから焦らずにやりたいか

忙しく歯医者さんに連れてくる時間も限られてしまうから泣いてでもご希望の内容をできる限りやるか



保護者の方の意向を確認してから診療室に移動しましょう。




診療室内での子供との接し


視覚・触覚
ユニットに座ることができたら座った状態で、目線を子供に合わせミラーを触ってもらったり、うがいの練習をしてみたり、ワッテで小さい綿球をつくって触らせフワフワ感が気持ちいいということを体験し、触れても痛くないものだけを触らせてみましょう。

3wayシリンジのエアーや水なども不思議がって興味を持ってもらえる事も多いので、子供と遊びながら歯科器具が恐くないものと認識してもらいます。
この時、突然何かをすることは控えしょう。必ず、声かけをしてから次の動作に映るように心がけましょう。


嗅覚
フッ素の甘い匂いを嗅いでもらったり、子供用の歯磨剤の臭いを嗅いでもらいます。その時にまずは保護者の方に嗅いでもらい“いい匂い”と表現してもらえるとスムーズです。事前に保護者が体験する事により子供が安心し、同じリアクションを多くの子供がします。


味覚
甘い歯磨剤でのブラッシングがおすすめです。
この時、初めて口腔内に手を入れる事になります。他人の手が口腔内に入る事は子供にとってハードルが高い事の一つですので、今までの流れを大事に声かけを頻繁に、出来たことは些細だと思うことも褒めてあげるとスムーズに行いやすいです。


自宅で出来る課題を明確にする


保護者の方には自宅に帰ったら頑張れたことをたくさん褒めてもらえるよう協力してもらいます。


もし、何かできない施述があった場合は次回来院時までに目標を立ててもらい、歯医者さんに関連する絵本を見ながらイメージトレーニングをしてきてもらうと次回来院時にできる可能性があがります。

約束が守れた時は小さな【ご褒美】をあげてもらうのも一つです。
例えば好きなキャラクターのシール1枚を「歯医者さん頑張ったノート」に貼るなど、普段簡単に手に入らない物をあげる事により歯医者に行くモチベーションを維持しやすくなります。


保護者に認めてもらうことは子供の自尊心を育みます。

1つずつ自立を覚えていき、【歯医者さんが恐い】というトラウマをつくることなく歯を大切に守る習慣ができると思います。
子供が安心して通える歯医者さん目指し子供と保護者と同じ目線でサポートできると良いですね。
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