歯科医師の勤務医の収入事情
勤務医全体の平均年収
令和3年の賃金構造基本統計によると歯科医師全体の平均年収は724万円です。
日本全体の平均年収は400万円台なので、世間的に見ると開業しなくても比較的高収入が得られる職業になっています。
また、歩合制を取り入れている歯科医院が多いため、しっかりスキルを積むことによって年収1,000万円は現実的に狙える位置にありそうです。
年齢別の平均年収
25〜29歳の歯科医師の平均年収は約405万円ですが、これは臨床系の歯科医師を含むため低く出ていると考えられます。
実務3〜4年目以降の歯科医師で年収が500万円を切ることはほとんどないです。
40歳以上になると平均が1,000万円を超えており、年齢に比例して安定的に年収が上がりやすい職業と言えそうです。
勤務医の年収推移
上記は調査年度別の平均年収の推移になります。
年によって母集団が変わるのでやや変動があるものの、比較的安定して高収入であると見て取れると思います。
歯科医師で勤務医として年収を上げる方法
自費の患者さんを診れるようになる
歯科医師としてある程度キャリアを積むと、給与体系が最低保証+歩合に移行していきます。
自分が診た患者さんの診療報酬が大きく影響してきますので、数か単価のいずれかを追う必要があります。その際、保険診療だと時間に対するパフォーマンスに限界がありますので、自費診療の割合を増やしていく必要があるということです。
稼いでいる歯科医師を見ると、たとえ自己負担になっても外部セミナーに積極的に参加し、「外部で学ぶ→中で実践」というサイクルを回せている傾向があります。
また、新規患者さんを割り当てられた際には、その患者さんに次回も来院いただけるように満足してもらえる治療を行うことも必要でしょう。そうすることによって、それによって最初は保険診療で来た患者さんも自費に繋がる可能性が出てくるかもしれません。
規模の大きい歯科医院で働く
賃金構造基本統計調査では、事業所の規模別にも給与データが出ています。
そちらによると、事実として規模の大きい歯科医院の方が平均年収は高い傾向にあります。これは単純に患者さんが多いことと、患者さんが多い分自費の機会も多くなる点が考えられます。
勤務先の歯科医院の規模が大きくなるほど、より関わるスタッフ(歯科衛生士・助手さん)は多いです。それらの関係する方々が積極的に協力してくれるように、友好的な関係を築くことも大切です。
自費専門の歯科医院で働くという方法もありますが、それらの歯科医院は少数精鋭で行なっていることが多く、その分高い治療レベルが求められます。
歯科医師の勤務医の年収事情まとめ
今回は歯科医師で勤務医として働く場合の年収事情について解説致しました。
歯科医師の場合は開業される方が割合として多く、年収やキャリアの積み方は様々にあります。
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