歯科医師の年収が低いときに考えられる3つの原因と上げる方法

歯科医師の年収が低いときに考えられる3つの原因と上げる方法

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歯科医師の年収は低いのか?


令和4年の賃金構造統計基本調査によると歯科医師の平均年収は810万4,100円となっており、全体の平均年収が463万円であることを考えると、歯科医師の年収が低いということはありません。

研修医上がりの初任給は月35万円くらいが目安になってきますが、歩合制が導入されはじめる3年〜4年目以降の年収で差がつきやすいです。

低い人だと年収500万円ですが、高い人は年収1,000万円を優に超えてきます。

歯科医師の年収が低いときに考えられる3つの原因


歯科医師の年収が低い原因

歯科医師の方で、もし周りの人よりも年収が低いという場合、主に以下3つの原因があるかもしれません。
 
  • ①スキル不足
  • ②コミュニケーション不足
  • ③環境因子
  •  
1つ1つ詳しく見ていきましょう。
 

スキル不足

スキルの不足は年収が上がらない原因です。

なぜなら、高いスキルで治療できるほど患者さんの満足度があがり、来院につながるからです。

つまり、来院数は年収と関係します。

また、先生同士でもスキルが認められると、それだけで価値の高い歯科医師として認識されます。

 

患者さんの不満になりやすい症状として、

・治療が痛い

・すぐに外れる

・すぐに痛くなる

・痛みがひかない

・出来栄えが気に入らない

…等があげられますが、これらはスキルを上げることで防止できることが多いです。

スキルは年数・経歴・生活スタイル(結婚などのブランク)に影響されますが、

練習不足、経験不足、知識不足がスキル不足の原因です。

 

✔︎ 保険点数の算定方法も重要です

スキル、という意味では、治療の技術だけではなく、保険点数の算定スキル…もわりと重要です。

保険点数はダイレクトに収入に関わります。

同じ診療をしているのに、正確に算定できていなかったり、取りこぼしがあるともったいないです。

保険についての勉強不足は、そのまま年収につながる可能性があります。

コミュニケーション不足

コミュニケーションの不足も年収の低さ…に大きくかかわります。

コミュニケーションが不足することで、信頼関係に亀裂が入ります。

歯科治療にかかわる、患者・スタッフ・先生同士...とは、しっかりとコミュニケーションをとるべきでしょう。

 

✔︎ 患者さんとのコミュニケーション不足

患者さんとのコミュニケーション不足は不信感をうみ、通院しなくなってしまいます。

結果として、歯科医院の売上と自身の評価が下がり、年収はあがりません。

それだけではなく、クレームや訴訟に発展する可能性すらあります。

 

✔︎ スタッフとのコミュニケーション不足

スタッフとのコミュニケーション不足は現場での士気に関わります。

信頼関係の低下につながり、結果として仕事の効率があがりません。

それだけでなく、スタッフの頻繁な退職や患者さんへの医療事故につながりかねません。

 

✔︎ 先生同士のコミュニケーション不足

先生同士のコミュニケーション不足も年収が下がる原因です。

新しい技術や便利な道具などの情報共有ができなくなるからです。

また、お互いに患者さんを紹介しあったりできなくなるので、アポイントにも影響します。

 

環境因子

自身をとりまく環境によっても、年収は低いままの場合があります。

これは勤務医なのか開業医なのかによって、原因が異なります。

 

勤務医の場合は、

・医院の待遇

・院長との相性

に大きく影響されます。

 

そもそもの給料設定が低かったり、院長との関係がうまくいっていない、院長がケチ...だと年収は上がりません。

給料は高めだけれど勤務時間が長いだけ...といった時給に換算すると給料が低いパターンもあります。

 

開業医の場合は、

・立地

・評判

・借金額

・マーケティング

といった多くの因子に影響を受けます。

 

周りとの競争に負けていれば年収は低いですし、患者さんからの評判が悪ければ収入は上がりません。

さらに借金が多ければ手元に残る金額は少ないですし、マーケティングをミスすれば患者さんがこないことになります。

歯科医師の年収を上げる方法


歯科医師の年収を上げる方法


ここからは歯科医師の年収を上げる方法について解説します。

 

方法はシンプルで、

①スキルを上げる

②コミュニケーション能力を上げる

③環境を変える

の3つです。

つまり、「年収が低い原因」の逆を目指せばよいだけです。

スキルを上げる

スキルを上げることで収入につながります。

歯医者は、考えたことを形にする仕事です。

これができれば、「患者さんの満足度」「歯科関係者からの評価」が上がり、自然と年収も上がります。

特に患者さんからの評価は口コミにもつながります。

・痛くない

・長持ちする

・再発しない

・見栄えが良い

・すぐに痛みがなくなった

…このような評判は、しっかりしたスキルがあってこそです。

 

そのためには、

・練習する

・セミナーに行く

・学会に行く

といった自己研鑽は欠かせません。

 

また、口の悩みは、多岐にわたります。

虫歯、歯周病、親知らず、歯並び、顎関節...とキリがありません。

なんでもできることも強みではありますが、同時に専門性を磨くことも重要です。


専門性は自分のウリにもなり、なにより自信にもなります。

そして結果として、その専門性により獲得した強みがあなたの年収を上げてくれるでしょう。

コミュニケーション能力を上げる

コミュニケーション能力が上がると、年収アップにつながります。

コミュニケーションがとれていると、信頼関係(ラポールの形成)をしやすいです。


そのため、患者さん・スタッフ・他の歯科医師に信頼してもらえるようになります。

患者さんにとっては通いやすい病院になりますし、スタッフとの連携も安定します。

他の歯科医師の先生からも紹介されることが増えてくるでしょう。

 

環境を変える

環境を変えることで年収がアップする可能性があります。

 

勤務医の場合は

・転職する

・開業する

2つです。

 

ひとつの病院に勤務していると、今の自分の給料は適正なのかどうか判断がしにくくなりますから、定期的に転職サイトを見て自分の立ち位置を確認することは重要です。

あまりにも低い年収で働いているのであれば、自分をもっと高く評価してくれる病院が見つかるはずです。

ベストな環境を見つけたい方は、4,000を超える歯科医院から環境を選べ、歯科医師のキャリアデザインや転職支援を専門とするデンタルハッピーDRにご相談ください。

もうひとつ、開業することも手段です。

確実に年収が上がるとは言い切れませんが、伸び代も含めてかなり期待値は高いです。

 

開業医の場合は

・節約する

・集客(集患)する

が大切です。

 

無駄な経費を節約することは、結果として自分の年収に跳ね返ってきます。

固定費の見直しは有効です。

とはいえあまりにキツキツしすぎると、病院としての質が落ちてしまうので注意が必要です。

また、集客(集患)に力を入れることで増患を見込むことができます。増患すればシンプルに年収は上がります。

そのために、周辺の患者層の調査・ホームページの見直し・ネットでの広告...が高い効果を示すことがあります。

まとめ

歯科医師の年収が低いときに考えられる3つの原因と上げる方法...を紹介しました。

歯科医師が過剰供給になってしまっている今、これらの要因が重なって起きている可能性も高いです。

この現状を変えるために、まず自分の出来ることから1歩ずつ始めてみてはいかがでしょうか。

周りと比べて自分の年収が低いかも

もっと年収をあげたい

という悩みを持つ歯科医師の先生の年収が少しでもあがりますように!
 

>>15年間、【歯科医師の年収を上げる】サポートをしている会社です

 
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