【実は大切？】歯科衛生士は雑務が多い？衛生士が行う主な雑務11選

「歯科衛生士の仕事は？」と聞かれると

3大業務である「歯科診療補助」「歯科保健指導」「歯科予防処置」を一番に思い浮かべることが多いのではないでしょうか。

もちろんメインのお仕事は患者さんに対応することですが、実はそれ以外にもさまざまな雑務を担っていることがあります。

そこで今回は、意外と大切かもしれない歯科衛生士が行う主な雑務について見ていきましょう。

歯科衛生士がよく行う雑務は一般的に、ゴミ捨て、掃除、電球の取り替え、備品の管理、来客対応などが当てはまります。

これらの行為が売上につながるわけではないものの、患者さんや先生、スタッフが心地よく過ごすには大切な仕事です。

しかし雑務を重要視している人は多くはないでしょう。

掃除が行き届いている歯科医院は、活気があって業績も伸びているように感じます。

歯科衛生士の雑務は何がある？

歯科衛生士の雑務は大きく4つに分けられます。

一般的な雑務

①掃除
患者さんの治療が終わるごとに使用したものや触ったところを消毒するほか、朝の準備時や最後の片付け時などに掃除を徹底的に行います。

診療室内、消毒室、受付、玄関前、トイレ、休憩室などすべてに掃除機をかけて、テーブルやユニット周りなどホコリが溜まりそうなところを清拭します。

また、石膏トラップも定期的に掃除していないと悪臭を放つ原因にもなるので、そういった機材のメインテナンスも任されています。

②洗濯
先生やスタッフの制服や患者さんに使用した顔かけ用のタオル、消毒室で使用したタオルを洗濯します。

③買い出し
歯科専用のものはディーラーさんやネット通販で購入するものの、トイレットペーパーや事務用品などは別で買い出しをしているクリニックもあります。

ネットでの買い物やディーラーさんとのやり取りももちろん行います。

④ゴミ捨て
一般ゴミや鋭利なもの、血液などが付着した感染物など区別してゴミ出しをするのも仕事です。

医療廃棄物は専門の業者に対応してもらうため、連絡のやり取りも必要です。

治療に関する雑務

⑤滅菌消毒管理
使用した器具の洗浄・消毒・滅菌も仕事のひとつ。どんな薬剤を使用し、どんな方法で行なっていくか衛生管理を考えるのも歯科衛生士がしていきます。
 

⑥在庫管理
意外と侮れない在庫管理。材料は数えきれないほどあるので、使い切ったあとに補充する＆注文するが各自徹底されていないと「使いたいときにない！」という大変なことが起こってしまうのです。また、年末の棚卸しなども担当します。
 

⑦技工物管理
精密な技工物を作るためには、私たちの管理によって左右されてしまうからです。膨張・収縮に注意して速やかに石膏を流し、外すときも壊れないようにしなければなりません。

また、技工士さんとの連携も大切で、名前やセット物の内容、納品日のやり取りなどは絶対に間違いのないよう気をつけて行います。

受付に関する雑務

⑧受付・事務業務
もし小さなクリニックにお勤めの場合は、受付も対応されることがあります。

保険証の確認やお会計、予約のほか、リコールハガキなどの書類作成や電話対応、来客対応なども行います。

ユニットなどの業者さん、機器の業者さん、歯科ディーラーさん、先生のお知り合いの方など…さまざまな方がいらっしゃるので、診療室内の様子を把握しながら、先生に来てもらうのか、自分たちで対応するのか、臨機応変に対応します。

医院の質を向上させる雑務

⑨院内整備
消毒室の動線などを考えて物の配置を変える、効率よく動けるように棚を整理する、物がなくならないように工夫する…など、よほどすでに整っている環境でない限り、改善できることはあるはず。作業をする私たちがもっと働きやすくするために大事な仕事です。

⑩マニュアル作成
歯科医院は離職率も高いので新しい人が入ってくることも度々あるのではないでしょうか。

ただでさえ忙しい日々なのに、加えて新人教育までしなければいけなくなると手が回らなくなり、マニュアルがないと大変です。

また、マニュアルはすでに働いているメンバーの認識を統一させるためにも重要な役割を担ってくれます。

よって、マニュアルがない、もしくは古くなっている場合は、作成・再作成する必要があります。

⑪勉強会の準備
医療は日進月歩。常に勉強し続けていないと情報がどんどん新しくなり、ついていけなくなります。

はじめは先生が話をすることが多いかもしれませんが、いずれ歯科衛生士が発信者となることもあるでしょう。
すると勉強会を行うためのスライド作りなどの準備が必要になります。

いかがでしたでしょうか。雑務といえど大変でとても重要な仕事です。

影に隠れた仕事ほど周りの方に評価してもらえますよ。みなさんもぜひ雑務を極めてみてください。