「何歳まで歯科衛生士として働き続けられるのだろう」
「ベテラン歯科衛生士はいくらもらっている?」
このように疑問に思っている方はいらっしゃいませんか。
ベテランになった歯科衛生士のお給料はいくらくらいなのでしょうか。
また、いくつまで歯科衛生士を続けられるのでしょうか。
そこで今回は「歯科衛生士は何歳まで働ける?ベテラン衛生士の仕事や給与の事情」という内容でお話ししていきます。
歯科衛生士の平均年齢はどのくらい?
雇用形態 | 平均年齢 |
---|---|
正社員 | 36歳 |
非常勤 | 43歳 |
正社員で働く人は平均36歳、非常勤で働く人は平均43歳で、正社員の平均年齢のほうがわずかに若い年齢の方が多いようです。
20代は正社員で勤め、子育てや親の介護などでプライベートが忙しくなり、パート・アルバイトの非常勤を選ぶ人が増えるのでしょう。
歯科衛生士の非常勤は、一般職よりも高めの時給で設定されているので、非常勤で働き続ける人も少なくありません。
ご自身のライフスタイルに合わせて働き方を決めることができるのも、歯科衛生士のメリットのひとつです。
歯科衛生士は何歳まで働くことができる?
基本的に歯科衛生士の年齢制限はありません。
歯科医院の規定に年齢制限があればそこまで。もしくは院長先生と相談の後、延長してもらえることもあります。
そのためには、必要とされる人材であることも重要です。
先生や周りのスタッフさんたちから「まだ働いてほしい」と考えてもらえるのであれば、継続できることがあります。歯科医院は幸い、個人経営のところがほとんどなので、厳しい決まりなどはありません。
歯科衛生士は国家資格で、資格を持っていればどこでも働くことができます。
もし自分の医院でそれが叶わないのであれば、転職して長く働かせてもらえるところを探してみてください。
私の職場では75歳の方が現役バリバリで現場で働いています。
年齢の制限はないとはいえ、身体的には問題ない?
年齢の制限はないとはいえ、身体的にはどうでしょうか。
一番問題になってくるのは「目」で、老眼が進んで見えなくなってしまうのです。
歯科で扱う器具は小さく、口腔内も繊細なため細かい作業が必要なので、不安になりますよね。
しかし、マイクロスコープや拡大鏡など歯科衛生士でも取り扱う機会が増えてきたので、目を補うことはできます。
経験をつんで手指感覚が養われ、歯石の探知などもベテランとなれば容易なこともあります。
また、歯科衛生士の仕事は手作業よりも健康観を高めるためにお伝えすることが多く、どちらかというとお話のほうが重要な場面も多いです。
歯科医院では担当患者を持っていれば一日中ほとんどチェアに座っているので肉体的にも問題ないでしょう。
ベテラン衛生士の仕事や給与の事情
年齢 | 平均給料 | 昇給幅 |
---|---|---|
20~24歳 | 24万4,200円 | - |
25~29歳 | 27万3,800円 | +29,600円 |
30~34歳 | 26万7,100円 | -6,700円 |
35~39歳 | 29万4,900円 | +27,800円 |
40~44歳 | 32万円 | +25,100円 |
45~49歳 | 30万6,900円 | -13,100円 |
50~54歳 | 31万6,800円 | +9,900円 |
55~59歳 | 28万1,400円 | -35,400円 |
60~64歳 | 33万4,900円 | +53,500円 |
65~69歳 | 27万9,900円 | -55,000円 |
70歳以上 | ー | - |
50代〜60代の平均給与は28万円〜33万円程度。
年収で390〜430万円ほどになります。
ひとつの医院で働き続けて昇給したか、どこでどんなキャリアを積んできたかにもよるようです。
年齢問わず必要とされるにはそういったことに加えて「素直さ」も求められるかもしれません。
キャリアがある方ほどプライドが高くなりがちですが、どんなことも受け入れる寛容さがあれば、どこにいってもやっていけるのではないでしょうか。
まずは、定年後も働き続けるためには「定年の規定」を確認すること。
そして、生活やからだに無理のないプランで働くことを意識してみてくださいね。
求人に「ブランク歓迎」と書いてある医院を選べば安心して復帰することができます。
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ライター
歯科衛生士/ライター・動画編集者
歯科医院で歯科衛生士をしながら、歯科メディアにてライター・動画編集者としても発信活動中。
現場で働くからこそわかる、リアルな声をお届けします。