- 1. パート勤務とは?正社員との違い
- 2. 歯科衛生士がパート勤務するデメリット
- 2-1. ・賞与、退職金がない
- 2-2. ・休んだ分だけ給料も減る
- 2-3. ・都合よく使われ、長期雇用されにくい
- 2-4. ・社会的信用度が低い
- 2-5. ・担当制で診ていきにくい
- 3. 歯科衛生士がパート勤務するメリット
- 3-1. ・責任感が少なく仕事の幅が狭い
- 3-2. ・フレキシブルに働くことができる
- 3-3. ・退職しやすい
- 3-4. ・求人数が多いので採用されやすく手軽に働ける
- 3-5. ・掛け持ちや副業することができる
- 3-6. ・希望しない異動はほとんどない
- 3-7. ・短期や単発の仕事がある
- 4. まとめ
「歯科衛生士の仕事に復帰したいが正社員はハードルが高い」
「パート勤務で損しないか心配」
このように感じている歯科衛生士さんはいらっしゃいませんか。
正社員、パートそれぞれにメリットとデメリットがあり、どちらがよいかは人によって違います。
そこで今回は歯科衛生士がパートで働くメリットとデメリット、歯科衛生士のパート勤務事情について細かく解説していきます。
パート勤務とは?正社員との違い
パート勤務とは「1週間の所定労働時間が正社員に比べて短い労働者」とされています。
ただ最近では、週4勤務の正社員やほぼフルタイム勤務のパートを選択されることも増えています。
「正社員の安定性がありながら短時間勤務」「パートの気軽さがありながらしっかり稼ぐ」など、それぞれに良さがありますよね。
パートでも条件を満たしていれば、雇用保険や健康保険に加入でき、有給休暇も取得可能。「それならパート勤務でも十分では?」と考える方もいるでしょう。
いろんな歯科医院で正社員・パートで勤務してきた私が思うに、
正社員として働くのがお得な歯科医院と、正社員の責任ややることが多すぎてパート勤務のほうがラクして稼げる歯科医院と、院長の方針でまったく違うように感じています。
まずはパート勤務の基本的なメリット・デメリットを知って、自分の歯科医院はどちらのほうがよいか見極めてみてください。
歯科衛生士がパート勤務するデメリット
賞与、退職金がない
一番のデメリットの1つは金銭面ではないでしょうか。
パートタイムは一見時給高めに設定されているようにみえますが、ボーナスや退職金、昇給などを考えたら総合的にはもらえる額が少ないことがあります。インセンティブなど別途もらえる歯科医院もあありますので、事前に確認をしておくようにしましょう。
休んだ分だけ給料も減る
パートは祝日や夏季休暇、冬季休暇など、毎月の収入が変動しやすい特徴があります。
風邪を引けば休んだ分だけ給料も減ってしまいます。働きたいと思っても人が増えたときに出勤日数を調整されることもあり、収入は安定しません。
都合よく使われ、長期雇用されにくい
コロナの影響で実感した方も多いと思いますが、経営が厳しくなったときに一番に切られやすいのはパートタイム労働者です。
パート勤務は基本、正社員で補えなかった部分を一部補う形で雇われます。医院の状況によって働き方が不安定になってしまうこともあります。
社会的信用度が低い
最近では「時給1,800円以上~」など他業種と比べても高い時給設定にしている歯科医院が増えてきました。
ただ、それなりに稼げていても「パート勤務」というだけで、家を借りられなくなったり、ローンが組めなかったり、クレジットカードが作れなくなったりします。
正社員に比べて社会的信用度は低く「パートは収入が不安定」と見なされてしまうのです。
担当制で診ていきにくい
正社員に比べ任される範囲が少なく、その場限りの仕事になってしまいやすいでしょう。
出勤曜日もシフト制だと固定の患者さんを診ていくことが難しくなり、仕事へのやりがいも感じにくくなってしまうかもしれません。
歯科衛生士がパート勤務するメリット
責任感が少なく仕事の幅が狭い
良くも悪くも正社員に比べると責任感は少なくなり、負担も少ない場合が多いです。
最終的な責任も正社員が取ってくれるので、パート勤務のほうが気楽に働けると感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
フレキシブルに働くことができる
パート勤務の最大のメリットは、時間的な融通の利きやすさかもしれません。
時短勤務、休みやすい、長期休暇も取得しやすいなどが挙げられます。
歯科医院は人数も少ないのでシフト調整がしにくいですが、正社員よりもパート勤務のほうが圧倒的に考慮してもらいやすいです。子育て世代の方や介護で大変な方などはパート勤務のほうが働きやすいでしょう。
退職しやすい
正社員は雇う側も雇われる側も覚悟が必要になってきます。
履歴書に傷がつき、面倒な契約書もパートより細かく交わしていきます。
パート勤務のほうが手軽に働き始めやすく、なにかあったときも辞めやすいですよね。
求人数が多いので採用されやすく手軽に働ける
雇う側もハードルが低いので正社員よりも求人数が多いでしょう。
採用されやすく、手軽にはじめやすい特徴があります。
掛け持ちや副業することができる
正社員の場合は、まだまだ理解してくれる院長が少なく、副業や掛け持ちを嫌がる先生も多いです。
歯科衛生士の働き方は医院によって異なり、どのジャンルを選ぶか悩むこともありますよね。
パートの場合は興味のある分野を複数掛け持ちして働くことができるので、自分らしい仕事の仕方を見つけやすいのではないでしょうか。
希望しない異動はほとんどない
分院を増やして医院を拡大していくような大きな法人の歯科医院に勤めると、希望しない異動を指示されることもあります。
しかし、パート勤務であればほとんどありません。
短期や単発の仕事がある
産休に入った人の代わり、新しい人が入ってくるまでの短期バイトなど、パートならではの短期や単発のお仕事もあります。
一時的にお金がほしいときに便利ですよね。気に入れば長期雇用を考えてみてもよいかもしれません。
まとめ
パート勤務はデメリットもありますが、もちろんメリットもたくさんあります。
ご自身のライフスタイルに合わせた働き方で働きましょう。
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ライター
歯科衛生士/ライター・動画編集者
歯科医院で歯科衛生士をしながら、歯科メディアにてライター・動画編集者としても発信活動中。
現場で働くからこそわかる、リアルな声をお届けします。