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働き方と環境

実際にある歯科医院の院長からのパワハラ例と対応策

実際にある歯科医院の院長からのパワハラ例と対応策
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作成日:2022/10/27
「院長先生からひどい仕打ちを受けているけどこれはパワハラなのでは?」
「院長のパワハラで精神的に追い込まれている」

 
このようにお悩みの歯科衛生士さんはいらっしゃいませんか。

小さい職場で長になった院長先生は、自分の好き勝手やりたい放題になっていることも多々あります。
立場の弱い歯科助手や歯科衛生士たちに対して、シカト、暴言、暴行まがいなことなどあらゆることが実際に起っているのです。
 
そこで今回は「実際にある歯科医院の院長からのパワハラ例と対応策」という内容で解説していきます。

実際にある歯科医院の院長からのパワハラ例




 
実際に話を聞いたことのある、歯科医院の院長先生からのパラハラ例をご紹介します。

 

ミスに舌打ち

休みの日の翌日や朝は機嫌がとっても悪いんです。遅刻してくるのに謝る様子もなく、患者さんに謝っているのはいつもスタッフの私たち。
機嫌が悪いときは無視して、ちょっとしたミスですぐに舌打ちされます。
自分が間違っていたことでもスタッフのせいにしてくることだってあるんですよ。それがわかっても謝ることさえしない。人間的に不信感を持ちます。
 

インカムで...

広い院内ではインカムが必須。
でもいつもインカムで患者さんやスタッフのことを馬鹿にして笑いものにするのです。
思ったことをすぐに口に出すので人のことなんて考えられないのでしょうね。ユニットの後ろで患者さんとの会話を聞き耳立てて、高い自費診療を促すように指示してきます。
私としては患者さんのことを一番に考えたことをご提案したいのに、院長の様子を伺いながらお話をしなくてはいけないのでとても疲れます。
 

危ない器具を...

思い通りにいかないときは器具をガシャンと置いたり、投げつけてきたりします。
歯科の器具は先が細く尖っていて刃がついていたりするものも多いので、当たることがあったら本当に危ないですよ。
メスを使っているときだってこちらに刃先を向けて指示してくることもあるんですよ。
メス先やファイルなど尖っているものをガーゼで拭けと指示してくるので仕方なく恐る恐るやっています。
そうしていると指に刺さるんです。感染対策なんて考えていないのでしょうね。
もし患者さんが内緒でエイズや肝炎など持っていたらと思うと恐ろしくて夜も寝られません。
 

暴言や暴力

院長が気に食わないことがあったら顎で呼び出され、レントゲン室で怒鳴られます。
小さい空間に閉じ込められて罵声を浴びせられると精神的にやられてしまいますよ。
男の先生には殴る蹴るも日常的にしているのを見かけます。それもふざけた感じではなく、本気でやってるんです。
ものすごい音がするのでいつもびっくりしてしまいます。患者さんも医院の雰囲気がピリついているので怖がっていますよ。
よくこれでやっていけているなと思います。
 

本来やってはいけない業務を強いる

院長先生はすぐにお気に入りのスタッフをつくります。
もし先生のお気に召さないとはぶかれるんです。
明らかに自分にだけ態度が違うと辛いですよ。みんなでご飯に行っているのに私だけ声かけられないことだってあります。
ま、行きたくないからいいのですけど。ただ、大事なことをお伝えしたいのに、無視されたら仕事にならないので困っています。
どうしたらよいのでしょうか。
 

本来やってはいけない業務を強いる

レントゲンの撮影、歯を削ることなどは歯科医師しかできませんが、歯科衛生士にやらせてきます。
なんだったら歯科助手にも歯科衛生士業務をやらせているんですよ。
お局歯科助手に「歯科衛生士よりも私のが仕事できる」とか言われてもね…。これ、バレたら捕まりますよね?やりたくないことやらされているだけなのに私たちまで捕まってしまうなんて納得がいきません。
患者さんや辞めたスタッフが警察にチクっていたらどうしよう…。
 

完全なセクハラ

パワハラというより、セクハラのほうが多いです。仕事で大事な話があるからと飲みに誘われました。
行きたくなかったのですが、仕事だからと言われて断れなくて。行ってみたら無理にお酒を飲ませようとしてくるんです。
おかけに無理やりキスまでされました。帰りにはホテルに誘ってきたり、からだを触られたりします。
タクシー代といって服の中に手を入れてお金を渡されたことだってあるんですよ。
あの院長先生には耐えられません。
 

学費を負担すると見せかけて

歯科助手をやっていたときに『歯科衛生士になっておいたほうが将来のためになる』と歯科衛生士学校に通うことを薦められました。
しかも、学費は出すからって。
その代わりうちで就職してねって言われたんです。手に職持てるなら魅力的だなと思ったのですが、お金を出してもらうことは不安がありました。
悩んでいたので先輩に相談したら『過去にもそのようなことがあって、それを利用して脅して性的な要求をされた人がいるから気をつけてね』と言われました。
あのときすぐに決断しなくてよかったです。お願いしていたら今頃どうなっていたのやら…。

 
上記のようなこと、ちょっとだけなら思い当たるフシがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回ご紹介したのは一部ですが、まだまだいろんな話を聞きます。

※なお、これらは人から聞いた話なので事実かどうかはわかりませんし、脚色している可能性ももちろんありますのでご了承ください。
 

法律的なパワハラとは



 
ここでパワハラの定義について、整理してみましょう。

法律ではパワハラを下記のように定められています。
  •  優越的な関係を背景とした言動
  •  業務上必要かつ相当な範囲を超えたもの
  •  労働者の就業環境が害されるもの
これらすべてを満たす行為が歯科医院の職場におけるパワハラに当てはまるとされています。
 
また、厚生省がパワハラの言動を6類型に分けて紹介しています。
  • 暴行・傷害(身体的な攻撃)
  • 脅迫・名誉毀損・侮辱・ひどい暴言(精神的な攻撃)
  • 隔離・仲間外し・無視(人間関係からの切り離し)
  • 業務上明らかに不要なことや遂行不可能なことの強制、仕事の妨害(過大な要求)
  • 業務上の合理性なく、能力や経験とかけ離れた仕事を命じることや仕事を与えないこと(過小な要求)
  • 私的なことに過度に立ち入ること(個の侵害)
このようにしてみると、軽いものであれば日常的に行われていることも多いですよね。

院長先生からパワハラを受けやすい人の特徴



 
同じように行動しているはずなのに、院長先生からパワハラを受けやすい人とそうではない人がいます。それはどのような違いがあるのでしょうか。
 
  • 自信がない
  • 世渡り下手
  • マイペース
  • 自己犠牲的な考え方をする
 
院長先生が都合よく扱いやすい特徴として上記のようなことが考えられます。

自信なさそうにしていると弱みにつけこまれてしまいます。

また、世渡り下手やマイペースな人は院長先生をイラつかせてしまうため、暴言などはかれやすい傾向にあるようです。
院長先生に非があるのに「自分が悪いんだ…」と自己犠牲的な考え方をする人も要注意。
良いように扱われてしまいます。

歯科医院の院長からのパワハラ対応策



 
歯科医院の院長先生からパラハラを受けたときの対応策をご紹介します。
一人で抱え込まず、前に進むことをおすすめします。
 

①割り切る

相手の機嫌の悪さは自分の対応でどうにかできるものでもありません。
「なんか機嫌悪そうだな」ぐらいに受け流してスルーするぐらいの心の強さとゆとりを持ちましょう。
真剣に向き合うほど疲弊してしまいます。
そういう人なんだと割り切って「人の振り見て我が振り直せ」で自分は人に同じことをしないよう意識できるのが必要だと感じています。

②誰かに話を聞いてもらう

自分だけで抱え込んでいると見えていないこともあるかもしれません。
客観的に、冷静に話を聞いてくれる人を見つけて相談してみてはいかがでしょうか。
話を聞いてもらえるだけで救われることもあるでしょう。
もしかしたら他者から見たらたいしたことないことかもしれせんし、自分で改善できることが見つかるかもしれません。
ご自身が納得できることをアドバイスくれる人を見つけてみてください。

③仕事に自信をつける

わからない、できないから怒られることもあります。
知識、技術的に認められれば怒られることもなくなるのではないでしょうか。また、自分の実力は「他に行っても通用する」と思えればそこに固執する必要がなくなります。
「次にどうしても耐えられない嫌なことがあったら辞めよう」と割り切れたら気持ちもずっとラクになれるのではないでしょうか。

④専門家に相談する

どうしても難しいときには心理カウンセラーや弁護士など専門家に相談することをおすすめします。
ギリギリまで耐えて身体や心が壊れて動かなくなってしまっては元も子もありません。
行き過ぎると突然倒れて入院したなんてことだってあります。
そうなる前に的確に話を進めてくれる専門家に相談するのが一番です。

⑤職場を変える

あまりにもひどい職場であれば早めに転職しましょう。
そこで大切な人生の一部を疲弊しながら過ごすのは時間の無駄です。
給料などの条件がよくても人生のなかで大半を過ごす仕事が幸せでなかったらもったいないです。

良い院長先生はたくさんいらっしゃいます。

ご自身が輝ける場所をゆっくり見つけていってください。

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歯科医院で歯科衛生士をしながら、歯科メディアにてライター・動画編集者としても発信活動中。

現場で働くからこそわかる、リアルな声をお届けします。

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