髪型、髪色、服装など身だしなみの基本
医療人というと清潔感があるイメージですよね。
ただ、歯科衛生士に関しては、髪が金髪で若いギャルが多いと言われることもあります。
では実際に歯科衛生士はなんでも許されるのでは、と思うかもしれませんが、実際はそんなことはありません。
身だしなみの基本は、「TPOをわきまえる」こと。
患者さんを不快にさせず、職場の空気に合わせることが重要です。
地味目なスタッフが多い歯科医院で一人派手髪だと当然目立ちますし、スタッフの中で良くも悪くも強い印象を残してしまいます。
一方で、服装や髪型は「個性」として考えてくれる院長先生もいます。
髪のアレンジを自由にできて楽しめるので、もし髪や服装にこだわりがあるのであれば事前に確認しておきましょう。
髪色の目安は?
①ヘアカラーの目安
医療人としてのヘアカラーの目安は、カラースケール6~7程度とされています。
黒髪といわれる髪色は5番程度なので、若干程度であれば明るくすることが可能です。
できれば黒髪〜茶色程度にしておくと、どの医院でも見逃してもらえることが多いでしょう。見学面接の際に他のスタッフの髪色を見ておくとGOODです!
②インナーカラーはどう?
インナーカラーは結んだときに意外と目立ちますよね。
厳しめの医院だと言われることもありますが、そこまで気にされていない医院も多くあるように感じています。
院長先生の好みにもよるのかもしれませんので、もし不安な場合はカラーリングをする前に先輩や先生たちに予め伺っておきましょう。
「この程度なら大丈夫!」と、髪色を明るくしてから先生に「暗くしてきて」と言われている衛生士さんも何度か見たことがあるので、髪を痛めず無駄な出費を減らすためにも、事前の確認が大切です。
歯科衛生士の長さ別髪型のまとめかた
①ショートヘア
髪を結んで痕が付くのが気になる場合は、肩につかないショートヘアがおすすめです。
髪は耳に軽くかける程度にしておくと周りからの印象はよりよくなります。
②ボブ〜ミディアム
結べるか結べないか微妙なラインの場合、基準は医院によります。
できる限りまとめたほうがよいのですが、結ぶのが難しい場合は髪が前に垂れないように軽くピンで止めるといいでしょう。
③ロングヘア
髪が長い場合はまとめましょう。ゴムやバナナクリップなどは何を使っても問題にならないことが多いです。
髪が長すぎる人は結んだ髪が前に垂れてくることもあるので、邪魔にならないようにお団子にするなど衛生面に気をつけましょう。
④前髪はどうするか
前髪は目にかからないように切るか流すのがよいでしょう。
歯科は細かい器具や小さい歯を扱っていくので、目でしっかり見て確認していくことが必要になります。
視界の邪魔になるような前髪は避けるのが無難ですよ!
ダメな服装ってある?
職場に行ったら着替える歯科衛生士。
それならば、通勤服ぐらい自由にしたいですよね。
しかし、通勤時や地元の歯医者さんではプライベートで患者さんに会うこともあるので気にする院長先生もいるようです。
・ミニスカートなど露出の多い服
・派手な柄や色の服
特に在籍歴の長いお局歯科衛生士や歯科助手がいる場合は、やっかみ半分で文句を言われることも。
その他、身だしなみ関連のギモン
その他、身だしなみ関連でよく聞くギモンについて、解説していきます!
①パーマ
軽いパーマであれば問題になることはほとんどないでしょう。歯科衛生士の学校生活では厳しい規則がありますが、パーマに関して問われることはありません。
②奇抜な髪型
制服に似合うかどうかの問題もありますが、髪色以外で奇抜だからと怒られた話はあまり聞きません。院長先生次第ではありますが基本的には気にする必要はありません。
③におい問題
香水や化粧品関係などのにおいがキツイものは控えたほうがよいでしょう。
歯科医院は薬品などの独特な匂いがあるため、更に化粧品などのニオイが混ざることで気分を悪くしてしまう患者さんもいらっしゃいます。
できれば仕事のときは無臭の化粧品や柔軟剤を選んでみてください。
④ネイル
ネイルに関しては、5つのパターンがあります。
①一切してはいけない
②クリアや薄いピンクならオッケー
③受付の人だけは許されている
④ストーンなどの装飾がなければよい
⑤グローブするから何でもいいよ
何でも許されている医院は少ないのですが、ゼロではありません。また、大半の歯科医院は薄めの目立たないネイルなら許されていることが多いです。
しかし、
仕事の現場では口腔がん検診時やガムマッサージなど、指で口腔内を触ることもあり、傷つけてしまうリスクがあるため爪が長いのは避けたほうがよいでしょう。
まとめ
髪型や髪色に関しては、まず見た目以上に「衛生面」や「業務の邪魔にならないか」といったことで判断されます。
細かい規則に関しては医院の方針や先生や先輩の考え方によるので確認が必要です。
最近ではコロナウイルスの影響により、勤務時のスタイルが衛生的になった医院が増えました。
外科処置時に使用するヘッドカバーを常時付けるようにしている医院もあるため、働いているときはどんな髪型でも見えないという場合もあるでしょう。
そのため、勤務中はしっかりしつつも、それ以外ではお洒落を楽しめる環境が期待できるかもしれません。
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歯科医院で歯科衛生士をしながら、歯科メディアにてライター・動画編集者としても発信活動中。
現場で働くからこそわかる、リアルな声をお届けします。