セメント除去は時間との闘いになります
作業が遅くなってしまうと、どんどん硬化していくため更に時間を要し、アポイント通りに診療が進まなくなります。。
そしてそれが、院長のイライラとつながり、周りのスタッフからも『またあの子のせいで雰囲気が悪くなった・・』と悪感情を抱かれる原因へとつながりかねません。
そんな悪循環を避けるために!
1、セメント除去時はタイマーをセットしましょう。
セメントが的確な硬さに練和され装着がスムーズに行われ、室内の温度が適温であれば基本の硬化時間にセットします。
もしも、少し硬めに練和してしまった場合は基本の硬化時間より少し早めにセットし、柔らかめに練和してしまった場合は硬化時間より少し遅めに除去しましょう。
※ 咬んでもらっている状態で触れられる箇所を短針で確認してみてみるのもアリです。
2、最初にコンタクトから余剰セメントを除去する。
ザラっとセメントを除去し、その後フロスでコンタクトのセメントを除去しますが、フロスを引き上げると補綴物が外れる可能性がありますのでフロスは上から圧接し、引き上げずに下から抜きます。
3、乾いた大きめの綿球を用意
隣接に当たらないインレーなどは装着してから直ぐに乾いた大きめの綿球でセメントを拭き取ると硬化後の除去操作が容易です。
4、対合歯、隣接歯を要チェック。
対合歯や隣接歯にセメントがついてないかは必ずチェックしましょう。セット時にセメントを多く付着させる先生がいらっしゃいますよね。。出来る衛生士は、そこをすかさずそこをフォローです
5、超音波スケーラー、エアースケーラーはNGです!
『セメントが硬化しずぎて取れない!』と機械を使用するのはNGです!
脱離の原因になりますので必ずセメント除去は手用にて行います
最後にユニットを起こし違和感がないか確認します。
『使っているうちに慣れる』ことはありません。
慣れるということは咬合がその位置がズレていく原因になる可能性があるので、違和感があると言われた場合はDrへ報告することをおすすめします。
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ライター
歯科衛生士/ライター・動画編集者
歯科医院で歯科衛生士をしながら、歯科メディアにてライター・動画編集者としても発信活動中。
現場で働くからこそわかる、リアルな声をお届けします。