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採用担当者向け情報

採用に失敗する歯科医院の3つの共通点

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作成日:2025/05/19

採用活動が思うように進まず、応募が来ない、採用したスタッフがすぐに辞めてしまう。

 

このような悩みを抱えている歯科医院は少なくありません。しかし、多くの医院が陥りがちな採用の落とし穴には、いくつかの共通点があります。

 

本記事では、採用に失敗しがちな歯科医院の3つの共通点を明らかにし、その解決策を解説します。

採用で悩んでいる歯科医院はもちろん、今後採用を強化したい医院にも役立つ内容となっています。

 

採用がうまくいかない歯科医院の現状

「求人を出しても応募が来ない」「せっかく採用してもすぐに辞めてしまう」──

 

そんな悩みを抱えている院長も少なくないでしょう。多くの医院は採用を「人員補充」として考え、求人を出して応募があれば採用し、その後は自然に定着することを期待しています。

 

しかし、現実はそんなに甘くありません。採用は「応募」「採用」「定着」という3つのステップで成り立ち、そのどれか一つでも欠ければ、スタッフは長く続かず、職場全体の雰囲気にも影響を与えます。
 

特に小規模な歯科医院では、一人ひとりのスタッフの存在が大きく、雰囲気や業務の進み具合に直結します。

 

だからこそ、ただ人を集めるだけではなく、「どうやって応募者を惹きつけ、どうすれば長く働いてもらえるか」を考えた採用戦略が欠かせません。

採用に失敗する歯科医院の3つの共通点

 

求人情報の魅力不足

多くの歯科医院では、求人票が形式的であり、求職者が「ここで働きたい」と感じる内容になっていません。以下のような問題が見られます。

 

  • 給与や待遇が明確でない:曖昧な給与表記や「経験による」といった表現は、「自分はどのくらいなんだろう……」と感じ、求職者に不安を与えます。
     

  • 職場の雰囲気が伝わらない:写真は第一印象を決める大きな要因。写真がない場合や写真が待合室だけでは働くイメージは湧きません。
     

  • キャリアパスが示されていない:スキルアップや成長の機会が見え場合も求職者は不安に感じられます。

 

面接・選考過程でのコミュニケーション不足

応募があったとしても面接での対応が悪ければ、採用につながりません。院長が一方的に質問し、求職者の不安や疑問を解消しないケースは非常に多いです。

面接でやってしまいがちな対応としては以下のようなものがあります。

 

  • ・面接が短すぎる:15分だけで終わってしまうなど、明らかに面接時間が短いと応募者が質問をしづらい雰囲気になり、不安を解消できません。
     

  • ・質問内容が一般的すぎる:「なぜ当院を選びましたか?」など、応募者が準備してきた回答しか引き出せない場合、双方にとってミスマッチを起こす可能性があります。
     

  • ・院長の人柄が伝わらない:求職者の多くは人間関係を重視しますが、対応する院長の魅力が伝わらないと応募者の興味も薄れてしまいます。

入社後のサポート不足

採用後に「即戦力」として期待しすぎるケースも多く見られます。研修がなくいきなり現場に放り込まれることで、新人は戸惑い、ストレスを感じやすくなります。

 

  • オリエンテーションがない:入社後のオリエンテーションはその後の定着にも非常に大きな要因となります。医院の方針や業務フローが分からないまま勤務するのは大きなストレスになります。
     

  • 先輩スタッフとの交流が少ない:入社後に相談ができる環境は必須です。コミュニケーション不足により、人間関係が構築されない場合、早期離職のリスクが高まります。
     

  • 評価・フィードバックがない:業務に対して適切なフィードバックがないと頑張りが認めらないと感じ、モチベーションの低下に繋がります。

採用に成功するためのポイント

求人情報の魅力を高める

求人情報は求職者が最初に触れる医院の顔です。そのため、ここでの印象が応募率に大きく影響します。以下の方法で求人情報の魅力を向上させましょう。
 

  • 医院の雰囲気を伝える:特に働くスタッフの写真は職場の印象を決定づけるものなので、自然体のスタッフ写真を掲載するのがベストです。
     

  • スタッフの声を掲載:現役スタッフのインタビューやコメントを追加し、実際の働きやすさをアピールすると効果的です。
     

  • 職場の魅力を明確化:院長の理念や医院の特徴、他院にはない魅力があれば積極的に掲載しましょう。女性が多い職場なので育休産休の訴求も効果的です。

面接・選考でのコミュニケーションを改善

面接は応募者との最初の直接コミュニケーションです。ここでの印象が採用意欲に直結します。

 

  • 応募者に質問するだけでなく、医院の魅力も伝える:医院のビジョンや院長の考えを積極的に話しましょう。
     

  • 面接時に職場見学を実施:院内の雰囲気を実際に感じてもらうことで、入社後のミスマッチを防ぎます。
     

  • スタッフ紹介も行う:面接時にスタッフとの軽い交流を設け、働く仲間の人柄を感じてもらうことで入社意欲が上がります。
     

  • 内定後の連絡も定期的に:入社までの期間は不安に感じている人が多いです。安心してもらえるように定期的に連絡を取ると良いでしょう。

入社後のサポート体制を強化

採用は「入社後の定着」までが重要です。スムーズに職場に馴染み、長く勤務してもらうためのサポートが必要です。

 

  • 定期的な1on1面談:入社後1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月などのタイミングでフォロー面談を実施し、不安や悩みを確認。
     

  • 意見交換の場を定期的に設置:月1回など定期的にミーティングで現場の問題点を共有し、改善に取り組むことも重要です。
     

  • 業務フローやルールの説明:各業務の進め方や、トラブルが起こった際の対応方法を明確に伝えることで安心して働き始められます。

まとめ

採用は「人を集めること」ではなく、「人を魅了し、長く働いてもらうこと」が本質です。

 

求人情報の工夫、面接でのコミュニケーション、そして入社後のサポート体制を強化することで、採用に成功し、優秀なスタッフを確保できる歯科医院を目指しましょう。

 

 

 

2008年に歯科衛生士専門の人材紹介会社を設立。これまで2000名を超える歯科衛生士と面談し就職先の決定に大きく関わる。関東エリアにある約2000人の歯科医院経営者より採用担当としての依頼を受ける。株式会社ヨシダや神奈川県歯科医師会より歯科衛生士の採用に関する講演依頼を受け登壇。

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