「2024年に行われた歯科衛生士 国家試験の合格率が知りたい」
「今年の国家試験の難易度はどのくらいだったのだろうか」
このように「歯科衛生士の国家試験」事情について気になっていらっしゃる方のために、2024年度の最新版をお伝えします。
試験に合格した後は、就職に向けての準備や引っ越しも控えているため、やることは多くあります。
そこで今回は、2024年歯科衛生士の国家試験の最新情報と、合格した後の流れについてご紹介します。
歯科衛生士「2024年国家試験」について
2024年に行われた歯科衛生士の国家試験は第33回となります。今年の歯科衛生士の国家試験の概要は下記のとおりです。
受験資格
(1)文部科学大臣の指定した歯科衛生士学校を卒業した者(令和6年3月15日(金曜日)までに卒業する見込みの者を含む。)
(2)都道府県知事の指定した歯科衛生士養成所を卒業した者(令和6年3月15日(金曜日)までに卒業する見込みの者を含む。)
(3)外国の歯科衛生士学校を卒業し、又は外国において歯科衛生士免許を得た者であって、厚生労働大臣が(1)又は(2)に掲げる者と同等以上の知識及び技能を有すると認めたもの
▼日時
2024年(令和6年)3月3日(日)
▼当日の流れ
8:45~ 試験についての説明
9:30~12:00 午前試験
13:30~16:00 午後試験
16:00 試験終了
毎年3月の初旬、第一日曜に行われています。試験は午前と午後にわかれていて、それぞれ2時間半。夕方には解散となります。
朝から脳を働かせるためには、日々の生活リズムが重要です。これから試験を受ける学生さんたちは、徹夜するなどリズムが崩れないようにすることをオススメします。
試験会場
北海道…天使大学
宮城県…TKPガーデンシティPREMIUM仙台西口(ソララプラザ)
東京都…大妻女子大学(千代田キャンパス)
新潟県…日本歯科大学新潟生命歯学部
愛知県…名古屋女子大学
大阪府…第一会場:天満研修センター
第二会場:TKPガーデンシティ大阪梅田(TKPゲートタワービル)
広島県…広島工業大学専門学校
香川県…香川短期大学
福岡県…九州産業大学
沖縄県…国際電子ビジネス専門学校
受験料
学校に所属している場合は、学校で手続きを行います。
卒業生の場合は、受験手数料の額を所定の5連式払込用紙を用いて一般財団法人歯科医療振興財団が指定する郵便局又は銀行の口座に振り込みます。
試験科目と出題形式
・人体(歯・口腔を除く)の構造と機能
・歯・口腔の構造と機能
・疾病の成り立ち及び回復過程の促進
・歯・口腔の健康と予防に関わる人間と社会の仕組み
・歯科衛生士概論
・臨床歯科医学
・歯科予防処置論
・歯科保健指導論及び歯科診療補助論
試験科目は上記の中からバラバラに出題されます。試験形式はマークシートの選択式で午前と午後の5時間で220問を解きます。
問題数は多いですが、選択式のため、あまり難易度は高くありません。
合格発表
一般財団法人歯科医療振興財団ホームページ及び厚生労働省ホームページの資格・試験情報のページに発表されます。
試験中に自分がマークしたところを記載しておくので、合格ラインを超えているかは試験直後に学校で確認します。
名前の記載漏れやマークシートのズレなどのミスがない限り、点数を取れていれば合格しています。
よって、事前に合否がおおむねわかっているので、この日は最終確認程度でしょう。
4月からの準備を3月末の合格発表まで待っていたら大変なことになるので、余裕を持った行動をオススメします。
就職活動や4月からはじまる仕事への準備、免許登録の申請手続きなどできることは事前に済ませておきます。
▼参考サイト
2024年の歯科衛生士国家試験の合格率
第33回:受験者数7950名、合格者7346名、合格率92.4%
第32回:受験者数7470名、合格者数6950名、合格率93%
第31回:受験者数7416名、合格者数7087名、合格率95.6%
第30回:受験者数7099名、合格者数6624名、合格率93.3%
2024年(令和6年)第33回の歯科衛生士国家試験の合格者率は92.4%でした。
第32回は93%、第31回は95.6%、第30回は93.3%だったので、例年と比べると合格者率は少なかった模様です。
歯科衛生士国家試験の2024年度の難易度
今年の歯科衛生士国家試験の合格者は、例年よりも少ない結果となりました。
そうはいっても、歯科医師の国家試験と違って人数調整するために難易度を変えることはほとんどないので、2024年度の歯科衛生士国家試験の難易度も例年通りでしょう。
おそらく、今年は受験者数が例年よりも多かったので、その影響があると思われます。
例年よりも合格者が下がったとはいえ、毎年9割以上の合格者がいます。
通常のカリキュラムをこなして勉強を進めていけば、歯科衛生士の免許を取得するのはそこまで難しくないと言えます。
国家試験に合格したあとの流れ
歯科衛生士の国家試験の合格発表は3月26日。3月末で忙しいタイミングですが、合格した後はすぐに免許申請の手続きを行う必要があります。
申請には時間がかかり、免許証が交付されるまで時間がかかるからです。
また免許交付日も免許証に記載され、職場への提出が遅れると迷惑がかかってしまいます。
ほかにも合格後1年以上経過してからの申請の場合は、申述書を記載しなければならないため、すみやかに行ってください。
登録などの手数料にお金が必要になるので貯金もしておきましょう。
合格後は合格証書のハガキが届くので、それから一般社団法人歯科医療振興財団へ郵送します。
書類審査が通り、名簿に記載された後、登録済証明書が届きます。実際の免許証が届くのは登録から2~3ヶ月程度です。
●提出書類
・免許の申請書
・合格証書(または写し)
・診断書
・住民票または戸籍謄本(抄本)
・収入印紙9000円
・郵便振替払込受付証明証(4750円)
・登録済証明用ハガキ
・63円切手
詳細は下記のページをご確認ください。
http://www.dc-training.or.jp/touroku1.html
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ライター
歯科衛生士/ライター・動画編集者
歯科医院で歯科衛生士をしながら、歯科メディアにてライター・動画編集者としても発信活動中。
現場で働くからこそわかる、リアルな声をお届けします。