歯科衛生士が就職先を探す際にまず見るのが条件面です。
雇用条件の作り方は労働基準法に接触しない限りは全て経営者の自由であり、実は歯科医院のカラーが一番出やすいポイントでもあります。
今回はそんな雇用条件について、歯科衛生士との面談を通して多く聞く希望条件を解説していきます。
雇用条件の作り方は労働基準法に接触しない限りは全て経営者の自由であり、実は歯科医院のカラーが一番出やすいポイントでもあります。
今回はそんな雇用条件について、歯科衛生士との面談を通して多く聞く希望条件を解説していきます。
勤務時間
勤務時間編
POINT① 週44時労働のクリニックは週40時間以下になるようにする。
POINT② 【19時まで診療】・【19時15分までに退社】のLINEは採用の際に大きなアドバンテージになる。
POINT③ 早番シフトにも関わらず19時以降の退勤になるとマイナスイメージをもたれてしまう。
POINT① 週44時労働のクリニックは週40時間以下になるようにする。
POINT② 【19時まで診療】・【19時15分までに退社】のLINEは採用の際に大きなアドバンテージになる。
POINT③ 早番シフトにも関わらず19時以降の退勤になるとマイナスイメージをもたれてしまう。
勤務時間の長さや退社時間の遅さは【給与による補填】ではなく休みやシフト調整といった【時間】で調整することが望ましいです。
近年では診療時間を短くする傾向がありますが、20時以降も診療をしているクリニックでも下記のような場合は選ばれやすい傾向があります。
■17時30分退社の早番2日・ラストまで勤務の遅番3日のシフト制
■18時30分退社の早番3日・ラストまで勤務の遅番2日のシフト制
■週休3日制
休日
休日編
POINT① 毎週日曜日の出勤は9割以上の歯科衛生士が拒否反応を起こしますが、月に2日以内であれば【他の条件】次第で受け入れるパターンがあります。
※土・日は平日よりも診療時間が短いなど
POINT② 週休3日制の場合は1日はシフト制にした方が好まれる
POINT③ 週休2.5日制より隔週週休3日の方が人気がある
POINT④ 祝日がある週の振替出勤を嫌がる衛生士が多い
POINT① 毎週日曜日の出勤は9割以上の歯科衛生士が拒否反応を起こしますが、月に2日以内であれば【他の条件】次第で受け入れるパターンがあります。
※土・日は平日よりも診療時間が短いなど
POINT② 週休3日制の場合は1日はシフト制にした方が好まれる
POINT③ 週休2.5日制より隔週週休3日の方が人気がある
POINT④ 祝日がある週の振替出勤を嫌がる衛生士が多い
休日に関しては日曜・祝日休みを希望する衛生士がほとんどです。稀に休みの曜日にこだわらない方はいますが、日曜休みなし・社会保険なしといった条件のクリニックは苦戦を強いられるパターンが多いです。
給与
給与編
POINT① 1都3県の給与相場は新卒24万円、経験者(3年以上)は 26万円以上が一般的です。
POINT② 歩合制は基本的に不人気だが、全体達成による+αの歩合は効果的
POINT③ 年俸制は歯科衛生士への浸透率が低いため、できる限り月額+賞与の給与形態が望ましい
POINT① 1都3県の給与相場は新卒24万円、経験者(3年以上)は 26万円以上が一般的です。
POINT② 歩合制は基本的に不人気だが、全体達成による+αの歩合は効果的
POINT③ 年俸制は歯科衛生士への浸透率が低いため、できる限り月額+賞与の給与形態が望ましい
給与は仕事ぶりの妥当性を追求するのではなく、自身の頑張りが評価されていると感じる給与設定が望ましいです。
有給休暇
有給休暇編
POINT① 昨年度の平均有給取得率を求人に載せることが効果的
POINT② 病欠時でも有給消化を可能にする
POINT③ 日曜診療や社会保険なしなど厳しい条件のクリニックは、【年間有給20日間】なども効果的
POINT① 昨年度の平均有給取得率を求人に載せることが効果的
POINT② 病欠時でも有給消化を可能にする
POINT③ 日曜診療や社会保険なしなど厳しい条件のクリニックは、【年間有給20日間】なども効果的
有給休暇については求人時は労働基準法通り(半年後から10日付与)と記載すればマイナスにはなりませんが、実際にどれだけ消化できるかによって定着率が大きく変わります。
賞与
賞与編
POINT① 賞与は基本給ベースで夏1か月、冬1か月が平均的。極端に基本給が低い求人は新卒採用でネックになりやすい。
※基本給の平均相場は18万以上が目安。
POINT② 年間2回以上院長からの【日頃の慰労金】というような形でプチ賞与を支給するとモチベーションがアップ。(リフレッシュ報奨金など)
POINT① 賞与は基本給ベースで夏1か月、冬1か月が平均的。極端に基本給が低い求人は新卒採用でネックになりやすい。
※基本給の平均相場は18万以上が目安。
POINT② 年間2回以上院長からの【日頃の慰労金】というような形でプチ賞与を支給するとモチベーションがアップ。(リフレッシュ報奨金など)
基本的には衛生要因(満たされないと不満になる事柄)のため、期待値よりも低い賞与額はボーナス時期に辞めたくなる気持ちを増長させてしまいます。一方で予期せぬボーナス支給はカンフル剤として有効です。
残業
残業編
POINT① 残業のカウントは診療後1分刻みでのカウントがベスト(10分未満の刻みであれば不満は出にくい)
POINT② みなし残業で支給している金額が実際の勤務時間より著しく低い売は見直しが必要
POINT③ 午前中の残業が長引いた際にも残業代を支給すると誠意が伝わりやすい
POINT① 残業のカウントは診療後1分刻みでのカウントがベスト(10分未満の刻みであれば不満は出にくい)
POINT② みなし残業で支給している金額が実際の勤務時間より著しく低い売は見直しが必要
POINT③ 午前中の残業が長引いた際にも残業代を支給すると誠意が伝わりやすい
採用後に時間関係の中では残業が原因で退社に至るケースが1番多いです。歯科業界では36協定の認知度はまだ低いですが、基本的には順守する必要はあります。
各種手当
各種手当編
POINT① 社会保険に未加入のクリニックは健康保険料と年金代を給与とは別に支給すると非常に効果的
POINT② 新卒の基本給は17万以下だと低いと判断されやすい
POINT③ 子持ち非常勤の場合は保育補助費として別途1万円ほどの手当を支給すると非常に効果的
POINT① 社会保険に未加入のクリニックは健康保険料と年金代を給与とは別に支給すると非常に効果的
POINT② 新卒の基本給は17万以下だと低いと判断されやすい
POINT③ 子持ち非常勤の場合は保育補助費として別途1万円ほどの手当を支給すると非常に効果的
基本給が少なく手当の割合が大きいクリニックは新卒向けの求人票などでは採用に不利になります。特に新卒は給与額と同時に基本給を気にする傾向が強いです。
立地(駅から遠い場合)
立地(駅から遠い)編
POINT① 最寄り駅の知名度が低い場合は、「有名駅から電車で○○分」という表記にすると良い
POINT② 自転車から徒歩10分以上のクリニックは自転車の貸し出しを推奨
POINT③ 家賃手当てや引っ越し代補助を負担することで地方からの応募も見込める(住宅手当は3万円以上だと応募率向上が見込める)
POINT① 最寄り駅の知名度が低い場合は、「有名駅から電車で○○分」という表記にすると良い
POINT② 自転車から徒歩10分以上のクリニックは自転車の貸し出しを推奨
POINT③ 家賃手当てや引っ越し代補助を負担することで地方からの応募も見込める(住宅手当は3万円以上だと応募率向上が見込める)
駅からの距離が遠いクリニックはその他の条件が良くないと希望が出ずらいのが一般的です。自転車貸し出しや住宅手当の支給などで補填をすることで補える場合がありますので、必要に応じて用意しましょう。
交通費
交通費編
POINT① 基本的に全額負担をする。15,000円までなど上限を設けると応募率が下がってくる。
POINT② 車通勤の場合はガソリン代+駐車場の無料貸し出しが一般的。
交通費の支給は全額支給が基本になるため、上限を設けるのは得策ではありません。
また、最寄駅からバス通勤の場合は、歯科衛生士からは支給の有無を聞きづらいので、「バス代も全額支給」と記載すると印象が良いです。
POINT① 基本的に全額負担をする。15,000円までなど上限を設けると応募率が下がってくる。
POINT② 車通勤の場合はガソリン代+駐車場の無料貸し出しが一般的。
交通費の支給は全額支給が基本になるため、上限を設けるのは得策ではありません。
また、最寄駅からバス通勤の場合は、歯科衛生士からは支給の有無を聞きづらいので、「バス代も全額支給」と記載すると印象が良いです。
駅からの距離が遠いクリニックはその他の条件が良くないと希望が出ずらいのが一般的です。自転車貸し出しや住宅手当の支給などで補填をすることで補える場合がありますので、必要に応じて用意しましょう。