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モチベーションを下げない叱り方とは?

モチベーションを下げない叱り方とは?
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作成日:2022/09/26
常に人手不足と言われているのが歯科業界。今や歯科衛生士の有効求人倍率は20倍とも言われています。言い換えれば一人の歯科衛生士が20医院の中から選べる状態ですが、せっかく採用ができたのに短期離職が多いのも歯科業界の特徴です。
そしてその中でも最も多い退職の原因が人間関係なのです。

今回はそんな人間関係の中で苦戦する場合が多い「叱り方」について解説をしていきたいと思います。
卒業したばかりの歯科衛生士は怒られ慣れていない人も多いのでぜひポイントを押さえてください。
 

やってしまいがちなNGな叱り方

怒鳴ったり強い口調で叱る


感情的になって怒鳴ったり強い口調で怒ってしまうとスタッフは委縮してしまい、ますますパフォーマンスが落ちてしまいます。離職率が高い歯科業界ですが、委縮した空気で働くことがきっかけで退職に至るケースも少なくありません。さらに患者さんからは「院長がスタッフを怒鳴っていて雰囲気が悪い歯科医院」として口コミに書かれてしまうこともあるため注意が必要です。

何か注意をする際は感情的に言うのではなく、何がいけなかったのかを明確に伝えて具体的な改善案を提示するようにしましょう。
ちなみに人間の怒りのピークは約6秒と言われています。この6秒を乗り越えると衝動的な感情が落ち着いてきますので、まずはグッと堪えるように意識をしてみてください。
 

ミスの内容ではなく人格を否定する


ミスした内容と関係ない人格やバックグラウンドを否定して叱るのは、院長とスタッフの関係性を悪くする可能性が高いため避けましょう。
「学校でどんなこと学んできたんですか?」
「最近の若い世代は難しいな」

など、ついつい言ってしまっている場合があるので注意が必要です。また、「人+否定語」は「否定されたと強いイメージを与えてしまいます(例:○○さんはだめですよね)
 

他のスタッフと比較して叱る


気づかぬうちにやってしまいがちなのが他のスタッフと比較してしまうことです。
特に新卒で同期がいる場合などはスタートが同じな分、吸収スピードの差が明確に見えてきます。そこに対して「○〇さんはデキているのに○○さんはデキていないよね」というような比較を口にしてしまうと、言われた本人は劣等感から居心地が悪くなってしまいます。

劣等感が強いといわゆる「心理的安全性」が確保できないため、次第に働くモチベーションが低下していきます。基本的に比較をするのは推奨できませんが、もしその人だけ業務ができていないということを伝えたいのであれば「他の人は○○してやったら上手くできたみたいだよ」というように伝えると良いでしょう。

 

抽象的に叱る


 
何かミスをした際に具体的な指摘の仕方ではなく、抽象的な指摘になってしまうと、言われた方は何が問題だったのかを理解できないままになってしまうので、同じミスを繰り返してしまいます。当然その度に指摘をすることになるのでだんだんとモチベーションの低下にもつながってしまいます。

「もっとちゃんと報告をして」「患者さんの立場に立った行動をして」といった言い方ではなく、「○○にの時は報告して」「もっと○○した方が患者さんが喜ぶよ」といった伝え方にしましょう。

 

”今”ではなく過去の出来事を叱る


「これと同じミス前もやったよね」とミスや失敗した内容に関わらず、過去に起こった問題を持ち出して注意をするのは効果がないだけではなく、モチベーションを下げてしまうので控えましょう。また「前から言おうと思っていたんだけど」といった枕詞は余計な罪悪感を与えてしまうので使わないのがベターです。

また、同じミスを繰り返してしまう人は焦っていたり委縮した状態で仕事をしている場合が多いです。「またミスをして怒られてしまうのではないだろうか」という思考が悪循環になっている可能性が高いので、まずは今までに紹介してきたような、感情的にならず具体的な提案をする叱り方を意識してみると良いでしょう。

ネガティブワードはポジティブワードに変換して伝える




やはりミスをして注意を受けると誰しも落ち込んでしまうものです。そんな時はワードをポジティブなものにして前向きにとらえてもらいましょう。「たまにはミスすることもあるよね、○○すればもっと上手くできるよ」と伝えることで引きずらないで業務を再開できます。

ポジティブな思考のスタッフが多いクリニックでは、より良い職場環境にしようとそれぞれが意見を出し合います。そのためには意見を言ってもポジティブに受け止めてもらえるという心理的安全が必要不可欠になるので、その土壌を作るところから始めてみると良いでしょう。
 
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