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自費率が高い歯科医院は何が違う?働く歯科衛生士の目線で解説

自費率が高い歯科医院は何が違う?働く歯科衛生士の目線で解説
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作成日:2024/11/19

「私が働く歯科医院は保険診療ばかりで自費診療の良さがわからない」

「保険と自費の歯科医院はなにが違う?」

 

このように感じている方はいらっしゃいませんか。

 

日本の歯科医院では8割の患者さんが保険診療の範囲で治療をしていて、自費診療を選ぶのは約10~15%と言われています。

 

つまり、ほとんどの歯科医院が保険診療メインということです。

そのなかで、歯科医院によって、自費診療がゼロのこともあれば、自費診療しか行っていないこともあります。

 

保険診療か自費診療かで医院の経営スタイルは違い、求められることも違ってくるので、働き方が変わってきます。

 

そこで今回は「自費率が高い歯科医院は何が違う?」という内容で、働く歯科衛生士の目線で解説していきます。

どういった働き方がご自身に合っているかをよく考えて、今後就職先を選ぶ際の参考にしてみてください。

自費と保険の違い

自費診療は自由診療とも呼ばれ、保険診療との大きな違いは、医療保険が適用されるかどうか。

 

それに伴って治療費の負担額も変わります。

ご存知の通り、保険診療は公的な健康保険が使えるので、医療費の負担が0~3割程度となります。

 

一方、自費診療は保険が使えないので治療費は10割負担となります。

保険治療は保険の点数などが細かく決められていて、治療の内容や材料に制限があるため、患者さんの要望に応えることには限界があります。

 

一方、自費診療では保険制度が関係ないため、患者さんの希望に沿ったことに対応できます。最新の技術や機械を使うことも可能となり、質の高い治療が提供できます。費用は歯科医院ごと自由に決めていいので、医院によって金額が異なり、質の高い治療を提供している医院ほど金額は高くなる傾向にあるようです。

 

また、保険と自費を組み合わせた混合診療は法律で禁止されている関係で、保険と自費を併用させた治療は行なうことができません。

自費率が高い歯科医院とは

自費率が高い歯科医院は、一番は矯正治療を行なっているケースが多いのではないでしょうか。

最近は歯科疾患に対する治療よりも審美性を求める人が増えてきたので、マウスピース矯正(アライナー矯正)が流行っているように思います。

ほかにも、自費の補綴(審美歯科)、自費の義歯、インプラント、自費の根管治療(歯内療法)、自費の歯周病治療などがあります。

 

歯科衛生士の範囲でいうと、ホワイトニングや自費のメインテナンスが当てはまります。

自費診療がある歯科医院では、「固定給+自費診療を行なった分の歩合性」や「完全歩合性」のことがあります。

頑張っただけ成果が出るのでやりがいにもつながりやすいのではないでしょうか。

自費率が高い歯科医院の特徴4選!働く歯科衛生士の目線で解説

自費率が高い歯科医院の特徴は大きく分けて4つあります。

①技術力がある

患者さんが高いお金を払ってやるからには、保険にはない価値があるということです。

質の高い治療を提供するために、スキルを磨いて技術力が高い歯科医師の先生や歯科衛生士が多いのではないでしょうか。

②専門性が高い

自費診療を行なっている医院は、他院から紹介されることがあり、専門医や認定歯科衛生士の資格を持っていて、より専門性の高い治療を提供しています。

保険の治療では対応しきれない難しいケースの治療を行うこともあります。

③宣伝がうまい

どれだけ技術があって素晴らしい治療をやっていたとしても、知られていなければ患者さんも来院されません。

広告やSNSなどをうまく活用していることがほとんどです。

ほかにも看板を出しておらず、口コミだけで患者さんが来る自費診療専門の歯科医院もあります。

④院内の仕組みが整っている

先生が説明するのが一番患者さんにも喜ばれて、腑に落ちることも多いでしょうが、先生は話をしているより治療を多くしていたほうが売上につながります。

TC(トリートメントコーディネーター)を雇ってカウンセリングをしてもらっていたり、メンテナンスで担当している歯科衛生士から自費治療へとつなげたりと院内の仕組みが整っていると自費率が高い傾向にあります。

自費率の高い歯科医院では歯科衛生士にもメリットがある

なお、歯科衛生士も自費率の高い歯科医院で働くことのメリットがあります。

 

  • メリット①お給料
    売上が上がる分、お給料に反映されるので、保険診療のみのところよりは自費診療も行なっている歯科医院のほうがお給料がいい傾向にあります。

 

  • メリット②しっかり向き合える時間が取りやすい
    保険診療では点数が決まっているため、売上を上げるには数をこなさなくてはいけません。一方、自費診療では保険診療のときよりも患者さんと向き合う時間がしっかり取らせてもらえることが多いようです。

自費率が高い歯科医院で働くためには

自費診療ができたらメリットがある反面、保険診療のとき以上に技術やスキルを求められます。

自費率が高い歯科医院で働くためには「他とは違う技術を身につける」「カウンセリングのスキルを身につける」ことが必須です。

 

どの仕事もそうですが、与えられるものが多いほど得られるものも大きいですよね。

ですので、他の人以上に自己投資は求められます。

 

たくさんの患者さんに指名されるぐらい信頼される歯科衛生士になるためには、日々の積み重ねが大切ということですね。

 

 

歯科医院で歯科衛生士をしながら、歯科メディアにてライター・動画編集者としても発信活動中。

現場で働くからこそわかる、リアルな声をお届けします。

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