働きやすい医院づくり【心理的安全性】とは ~part1~

働きやすい医院づくり【心理的安全性】とは ~part1~

作成日:2022/05/25
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歯科業界を問わず、スタッフが個人の能力を最大限に発揮する前提条件として【心理的安全性が保たれた環境】が重要だと近年言われておりますが、皆さんは【心理的安全性】という言葉をお聞きになられたことはありますでしょうか?

心理的安全性とは、簡単に言うと『ありのままの自分でいることができる環境』

今回はまず理解を深めるために、心理的安全性の低い職場とはどのようなものかを解説して行きたいと思います。
心理的安全性の低さはスタッフの定着率の低さも繋がりますので、ご注意を!

心理的安全性とは 



 
心理的安全性と聞いて何を思い浮かべるでしょうか。
 
「安心して働ける職場」
 
「ストレスがない職場」
 
「アットホームな職場」
 
字面だけ見るとこんなイメージにとられることが多いのではないでしょうか。
実際は「個々人が恐れや不安を感じることなく発言・行動ができる状態」を指します。
 
元々はハーバード大学で組織行動学を研究していたエイミー氏が提唱したものですが、昨今では日本の組織でも取り入れられることが増えてきました。
 
「恐れや不安を感じることなく発言・行動ができる状態」

というのは噛み砕いていえば

「この組織であれば無能と思われる発言やネガティブと思われる発言をしても大丈夫だ」

という信頼関係がある状態でもあります。
 
そして歯科医院の中には心理的安全性が低いがために、スタッフが早期退職してしまったり、長く働くスタッフがいるものの、どこかギスギスしている職場があるのも事実です。
 

心理的安全性が低い職場とは



 
心理的安全性が低い職場の場合、どのような問題が起きてくるのでしょうか。今回はまず、心理的安全性が低い職場で働くスタッフが感じる「4つの不安要素」について解説します。この不安が大きければ大きいほど居心地が悪くなり、仕事に対する向き合い方がネガティブになります。
 
  • 無知だと思われる不安(こんなことも知らないのか…!)
新しく入ったスタッフだけでなく、新人を卒業して慣れてきたスタッフでも感じてしまうのがこの「無知だと思われる不安」です。必要な相談や質問ができなくなり、相談という行為自体が不安の種になってしまいます。
 
  • 無能だと思われる不安(この人仕事できないな…!)
業務上で何かミスをしてしまった際に「こんなこともできないのか…」と思われてしまうのが嫌で、適切な報告や相談ができなくなってしまいます。また、無用なプレッシャーや責任感を感じることでミスが増えるなど、悪循環に陥ってしまいます。
 
  • 邪魔をしていると思われる不安(あの人が発言すると打ち合わせが長引くな…!)
ミーティングや打ち合わせの際に自分の発言が的外れで進行の邪魔をしている、という不安に駆られることで、提案や発言をしなくなってしまいます。
 特定の人に発言が偏りがちになってしまい、新たなアイディアや意見が出にくくなってしまいます。
 
  • ネガティブだと思われる不安(この人の意見は批判的だな…!)
自分の発言が現状の改善提案だったとしても、人の意見を否定していると思われないか不安になってしまいます。結果的に発言や提案をためらったり、重要な指摘をしなくなります。院長やお局スタッフのイエスマンになってしまう場合が多く、職場をより良い環境にすることが難しくなってしまいます。
 

これらの不安要素が強い職場では、自分自身の自己開示性が低くなることで、適切なコミュニケーションが取れなくなり効率的な働き方が難しくなってしまいます。安心して発言ができない職場というのは想像以上に心を病んでしまうもの。それだったら退職をしてしまおう…と考えてしまうのです。

自分のクリニックは団結力があり問題ない!と思っている場合でも、逆にその団結力が「ありのままでいること」に歯止めをかけてしまう、という落とし穴もあるのです。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は心理的安全性について、まずはその概要と、心理的安全性が低い職場で起こりがちな問題について解説させていただきました。

次回はいよいよ心理的安全性を高めることで期待できる「ありのままの自分でいられる」組織作りについて、具体的に解説していきます。

定着率に直結するからこそ大事なポイント、お見逃しなく。

 
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