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レックレポート

歯科衛生士新卒採用の実態2026

4
作成日:2026/10/29

Dental Happy

2026年 秋 / 歯科衛生士Recレポート vol.1

連載 デンタルハッピーの現場リポート

レックレポート新卒歯科衛生士36名の面談データで読み解く、2027年卒の就活と価値観

新卒の衛生士さんは、どんな医院なら「ここで働きたい」と思うのか。当社がサポートしている求職者との対話(1回約90分・1人1〜2回、新卒36名で延べ52回分)をすべてレックトークで解析し、その本音を数字で読み解きました。

現場リポート / 2027年卒 登録衛生士

新卒のRecレポート

新卒の衛生士さんが医院のどこを見ているのか、面談で語られた本音を8つのテーマで整理しました。

対象:2026年4〜9月に面談した新卒衛生士36名(2027年卒中心・首都圏中心)。本人の発言に出たものだけを数えています。氏名・学校名・医院名は掲載していません。
出典:Dental Happy「2026年 秋 歯科衛生士Recレポート vol.1」(レックトークで解析した面談データ)

01

人間関係は「好み」ではなく「避けたいもの」で語られる

94%

新卒衛生士36名中34名(94%)が人間関係を職場選びの条件・NGに挙げ、最も多いNGは「高圧的・理不尽に怒る人がいる職場」(16名)でした。

避けたい人間関係(36名中・1人で複数あり)

高圧的・理不尽に怒る
16名 44%
質問しづらい
7名 19%
陰口・陰湿な空気
7名 19%
お局・古株の存在
6名 17%
プライベートへの干渉
3名 8%

医院へのヒント
「アットホーム」より、ミスの伝え方と質問の受け方を具体的に書く。

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職場の雰囲気の好みまで語った人(36名中)

明るい・にぎやか
8名 22%
落ち着いた・少人数
4名 11%
好みの方向は語らず
22名 61%

避けたい人間関係を具体的に言葉にした人は28名。好みの方向(明るい/落ち着いた)まで語った人は12名にとどまり、多くは「何を避けたいか」で職場を選んでいます。

本人の声

ストレートのボール投げてほしい
お金よりも雰囲気とか続けられるところがいい
言わなくても「大丈夫?」と声をかけてくれる先輩がいい
「ありがとう」「ごめん」が素直に言える人間関係

根拠と数え方

  • 希望条件・NG・動機として、本人の言葉で人間関係が語られている人を数えました。担当者の一般的な見立てだけの場合は数えていません。
  • 「明るい」と「落ち着いた」の両方を語った人は、本人が最終的にどちらを選んだかで1つに分けました。決めきれない場合は「方向は語らず」に入れています。

医院へのヒント(詳しく)

「アットホームな職場です」は、ほぼ全員が求めている前提なので差がつきません。注意の仕方(ミスをしたとき誰がどう伝えるか)と質問の受け方(新人の質問は誰が受けるか)を具体的に書くと、この世代の不安に直接答えられます。

02

職場を見る物差しは「実習先」でできている

92%

新卒衛生士36名中33名(92%)が、実習やアルバイトで見た職場を「良い例・悪い例」として、医院選びの物差しにしていました。

実習・アルバイト経験の語られ方(36名中)

良い経験と嫌な経験の両方
18名 50%
嫌な経験だけ
11名 31%
良い経験だけ
4名 11%
経験を根拠にしていない
3名 8%

医院へのヒント
面接で「実習で良かった/嫌だった医院はどんなところ?」と聞く。

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29名は「嫌だった経験」から避けたい条件をつくっています。根拠になった経験の例(要旨):理不尽な叱責/放置される/器具の使い回し/一日中同じ作業だけ/患者さん一人に向き合う時間が短い/器具を落としただけで反省文。

本人の声

実習生でもいろいろやらせてくれた
挨拶も明るくみんな接しやすい

根拠と数え方

  • 実習先の名前が書かれているだけの場合は数えていません。「実習先で〜を見たので〜は嫌」「〜な実習先が理想」のように、経験が条件と結びついて語られたものだけを数えました。
  • 衛生士学校に入る前の歯科助手アルバイトなどの職場経験も含みます。

医院へのヒント(詳しく)

面接で「実習でいちばん良かった医院/嫌だった医院はどんなところでしたか?」と聞くと、その人の物差しがそのまま分かります。見学では、その物差しに照らして自院がどう見えるかを意識して案内するのが効果的です。

03

教育体制で見られているのは「人がつくかどうか」

72%

新卒衛生士36名中26名(72%)が教育体制を条件に挙げ、最も多く求められたのは「先輩がついて一緒に動いてくれること」(12名)でした。

求める教育の形(36名中・1人で複数あり)

先輩がついて一緒に動く
12名 33%
マニュアルがある
11名 31%
勉強会・資格取得支援
6名 17%
段階的に任される
3名 8%

医院へのヒント
最初の3か月に誰がつくかを書く。

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10名は「放置される」ことをはっきりNG・不安として語っています。一方で、自己研鑽や認定取得を「課される」ことをNGにした人も2名いました。学べる環境は歓迎でも、義務になると敬遠されます。

本人の声

教育体制は絶対
放置されずに教えてもらえる環境がいい
新卒は「最初が肝心」

根拠と数え方

  • 希望条件として教育体制・研修・先輩の指導を挙げた人を数えました。「あると良い」も含みますが、担当者の見立てだけの場合は数えていません。
  • 「放置」は、放置される・丸投げ・教えてもらえない、をNGや不安として語った人です。

医院へのヒント(詳しく)

「教育体制あり」の一文では伝わりません。最初の3か月は誰がつくのか、マニュアルやチェックシートがあるか、一人で患者さんを担当するまでの段階を具体的に書いてください。

04

休みは「日数」と「曜日」で比べられる

83%

新卒衛生士36名中30名(83%)が休みを条件に挙げ、比べていたのは主に「週休の日数」(22名)と「休みの曜日」(17名)でした。

休みについての条件(36名中・1人で複数あり)

日数(週休2日・3日、年間休日)
22名 61%
曜日(日曜・土日休みなど)
17名 47%
振替診療がない
4名 11%
希望休・有給が取りやすい
3名 8%

医院へのヒント
年間休日数と固定休の曜日を最初に書く。

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祝日のある週の振替診療を条件にした人も4名いました。

本人の声

休みはマジ大事

根拠と数え方

  • 休みについて条件として語った人を数えました。「週休3日でも可」のように、許容範囲を示しただけの場合は数えていません。

医院へのヒント(詳しく)

求人票では年間休日数と固定休の曜日を最初に書いてください。祝日のある週に振替出勤があるかどうかも、先に書いておくと見学後の辞退を防げます。

05

終業は「19時半」が境目

90%

終業時刻を具体的に語った新卒衛生士21名のうち19名(90%)が、「19時半までに終わる」ことを希望しました。

許容できる最も遅い終業時刻(時刻を語った21名)

18時台
3名 14%
19時まで
9名 43%
19時半まで
7名 33%
20時以降も可
2名 10%

医院へのヒント
最終受付と、衛生士が実際に退勤する時刻を分けて書く。

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「理想は19時、遅くとも19時半」のように、幅を持たせた言い方が多く見られます。「19時までに帰宅」のように帰宅時刻で語った人もおり、その場合は実際に求めている終業がさらに早い可能性があります。

本人の声

生活を仕事に侵食されたくない

根拠と数え方

  • 36名中22名が終業・退勤・帰宅の時刻に触れ、そのうち21名が具体的な時刻を語りました。

医院へのヒント(詳しく)

最終受付の時刻と衛生士が実際に退勤する時刻は分けて書いてください。20時まで診療している医院は、シフトで19時半までに上がれる日があるかを示すと、候補から外れにくくなります。

06

滅菌は、実際に「見て」判断されている

33%

新卒衛生士36名中12名(33%)が滅菌を条件に挙げ、そのうち8名は器具の使い回しなどを実際に見た経験が理由でした。

滅菌・衛生管理を条件にした12名の理由

実際に見た経験が理由
8名 67%
理由の記載なし
4名 33%

医院へのヒント
見学のルートに滅菌室を入れる。

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実際に見た例(要旨):グローブ・基本セット・歯間ブラシ・エプロンの使い回し/器具をアルコール綿で拭くだけ。

本人の声

自分だったらそれでやりたくない(形だけの滅菌を見て)

根拠と数え方

  • 器具の使い回し、滅菌の不徹底、不衛生な環境をNGにしたもの、または徹底を希望条件にしたものを数えました。「院内がきれい」という感想だけの場合は数えていません。

医院へのヒント(詳しく)

新卒は学校で基準を習ったばかりで、差をよく見ています。見学のルートに滅菌室を入れ、器具の流れを実際に見せてください。

07

就活の時期を決めているのは「学校」

44%

新卒衛生士36名中16名(44%)は、実習・試験の日程や学校の就活ルールによって、就活の時期や動き方が決まっていました。

就活を縛っていたもの(16名の内訳)

実習・試験の期間
9名 56%
学校の就活ルール
5名 31%
授業で見学できる時間帯が限られる
2名 12%

医院へのヒント
夏休み中と、授業後(17時以降)・土曜の見学枠を用意する。

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学校のルールの例:9月までは動かないよう指示された/見学は1件ずつ/模試で基準点に届くまで面接を受けてはいけない(2名)/複数の医院を受けてよいか決まっている。

根拠と数え方

  • 「在学中」「最終学年」と書かれているだけの場合は数えていません。学校の指示・ルール・実習や試験の日程が、就活の時期や動き方を縛ったと書かれているものだけを数えました。

医院へのヒント(詳しく)

夏休み中と授業後(17時以降)・土曜の見学枠を用意してください。面接の前に「学校から就活のルールは出ていますか?」と確認すると、日程調整でのすれ違いを防げます。

08

見学は8〜9月に集中し、1人が2〜3院を比べる

82%

新卒衛生士の見学・面接68件のうち56件(82%)が8〜9月に集中し、7月はまだ8件でした。

新卒の見学・面接(医院単位・半月ごと)

2
6
14
14
14
14
4
7月
前半
7月
後半
8月
前半
8月
後半
9月
前半
9月
後半
10月
前半

10月前半(斜線)は9月29日時点で決まっている予定です。

医院へのヒント
7月までに求人と見学枠を公開する。

詳しく見る(内訳・本人の声・数え方)閉じる

見学・面接に行った医院の数(記録のある31名)

1院
7名 23%
2院
9名 29%
3院
11名 35%
4院以上
4名 13%

新卒以外の求職者(中途の衛生士など)は5月から毎月50〜90件の見学があるのに対し、新卒は7月後半から動き出して8月に一気に増えます。

根拠と数え方

  • 当社の見学・面接の日程記録から数えました。同じ医院への2次面接や日程の変更は1件にまとめ、中止になったものは除いています(医院単位で78件、うち日程が決まっていたのが68件)。
  • 新卒以外の求職者の見学は、同じ数え方で5月60件・6月90件・7月69件・8月72件・9月52件でした。

医院へのヒント(詳しく)

7月までに求人と見学枠を公開しておくのが目安です。1人が2〜3院を比べる前提で、見学のあとの連絡と条件提示は早めに行ってください。

このデータから作った、新卒採用チェックリスト(8項目)開く閉じる
  1. 求人票に最終受付と衛生士の退勤時刻を分けて書いている (→05)
  2. 年間休日数・固定休の曜日・祝日週の振替出勤の有無を書いている (→04)
  3. 最初の3か月に誰がつくか、マニュアル・チェックシートの有無を書いている (→03)
  4. ミスをしたときの伝え方、質問の受け方を具体的に説明できる (→01)
  5. 見学のルートに滅菌室が入っている (→06)
  6. 面接で「実習でいちばん良かった/嫌だった医院」を聞いている (→02)
  7. 夏休み中と授業後(17時以降)・土曜に見学枠がある (→07)
  8. 7月までに求人と見学枠を公開している (→08)

※対象36名は当社に登録した新卒衛生士です。人数が限られるため、傾向の目安としてご覧ください。項目の定義と数え方は各項目の「根拠と数え方」に記載しています。

SAMPLE REPORT

レックレポート サンプル

2027年度卒業見込みの登録衛生士さんを想定した、レックトークによる面接レポートの一例です。

サンプルレポートを見る(S.Tさん・仮名)開く閉じる
SAMPLE / 実在の人物のデータではありません
候補者:S.Tさん(仮名)
職種:登録衛生士(2027年3月卒業見込み)/面接種別:新卒採用面接

当院への志望度(採用期待値)

72% やや高め

根拠:実習先として当院を挙げ、「先輩に質問しやすい雰囲気」を繰り返し肯定的に言及。他院との比較検討はまだ継続中とみられる発言あり。

価値観分析

最も重視している要素

  • 先輩・同僚に相談しやすい人間関係
  • 実習で学んだことを丁寧に実践できる環境

候補者の心の声

国家試験の勉強と実習で正直手一杯だけど、早く現場に出て自分の患者さんを担当したい気持ちが強い。ただ、覚えることの多さについていけるか少し不安。

入社後トラブル回避(事前対応)

リスク:中

予報:臨床経験の少なさから、独り立ちのタイミングで自信を失いやすい傾向。

対応策:入社後3か月間をOJT期間と明示し、担当の先輩をつけて週1回の振り返り面談を設定する。

パーソナル指標(5段階評価)

自己理解力★★★★☆
説明力★★★☆☆
柔軟性★★★★★

総合コメント

意欲と柔軟性は高く、伸びしろの大きいタイプ。即戦力としてではなく、育成前提の受け入れ体制を整えたうえでの採用が向いています。

総合判定
育成前提での採用を推奨

※上記は機能紹介のためのサンプルレポートです。実際のレックトークは、実施した面接の音声から自動でこの形式のレポートを作成します。

ENGINEER INTERVIEW

レックトークが生まれた理由、そしてこれから

今号はレックトークの開発担当者との対談を通じて、その歩みと今取り組んでいるプロジェクトをお届けします。

① 開発のきっかけと背景

編
編集長
レックトークを作ろうと思ったきっかけは何ですか?
増
増井(レックトーク開発担当)
人材紹介の仕事で私たちがいちばん大切にしているのは、「長く働ける職場をご紹介すること」です。あらためて、そこに立ち返ったのが出発点でした。
ただ、面接の短い時間だけでは分からないことがたくさんあります。強みチェックや適性診断も取り入れてきましたが、それでも足りない。会話そのものを録音して分析すれば、その人の考え方や職場との相性を、もっと細かく知ることができるのではないか。そう考えたのが始まりです。

② レックトークの現在地

編
編集長
いま、どんなことができるのでしょうか。
増
増井(レックトーク開発担当)
自分の話し方や伝え方のくせに気づいて、直そうとする人は、実はそれほど多くありません。
レックトークは、会話を要約するだけのツールではありません。話し方の特徴を客観的に見える形にして、「次はこう話せば、もっと伝わる」という具体的な改善点まで出すことに力を入れています。
歯科医院は女性スタッフが多く、スタッフとの接し方に悩む院長先生も少なくありません。そうした場面でも使えるところまで来ています。

③ 今後の展望と現場の課題

編
編集長
これから取り組みたいことを教えてください。
増
増井(レックトーク開発担当)
患者さんへの説明を記録して、患者さん一人ひとりに合った伝え方を提案できる仕組みを考えています。
ただ、診療室は清潔域なので、診療中にスマートフォンを持ち込んで操作するのは簡単ではありません。ここをどう解決するかは、いままさに検討しているところです。

④ ユーザーに期待すること

編
編集長
使う側の先生方に、期待することはありますか?
増
増井(レックトーク開発担当)
正直に言うと、開発している私たち自身も、日々の業務への組み込み方や使い勝手には、まだ課題を感じています。だからこそ、まずは社内で誰よりも使い込んで、改善を続けています。
使うほどデータがたまり、分析の精度も上がっていく仕組みです。役に立つ情報を得るためにも、ぜひ続けて使ってみてください。

※発言は取材内容をもとに編集部でまとめたものです。

今回使用したツールはこちら:レックトーク

最初の20件は無料でお試しいただけます。

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2026年 秋 歯科衛生士Recレポート vol.1株式会社Dental Happy
個別のお問い合わせは各担当スタッフまでinfo@dental-happy.net

※この度、新連載「デンタルハッピーの現場リポート」をスタートしました。多くの歯科医院の皆さまに読んでいただけたら嬉しいです。今後は読者の皆さまからのご意見をもとに、構成や掲載頻度を調整しながら続けてまいります。次号もどうぞお楽しみに。

2008年に歯科衛生士専門の人材紹介会社・株式会社Dental Happyを創業。代表個人として2,000名以上の歯科衛生士と面談し、職場選びを支援。会社全体では10,000人以上の歯科衛生士をサポートし、4,500院の歯科医院と取引がある。株式会社ヨシダや神奈川県歯科医師会より、歯科衛生士採用に関する講演依頼を受け登壇。

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